どんなに美人の方でも、
そうでない方でも、
自分の見た目のどこかに
コンプレックスを
持っている人はたくさんいます。
例えば、
目が大きくて可愛い感じの人に
「目がクリッとしてて可愛いね」
と言ってみると、
本人は、ギョロッとしてて
大きな目が嫌だ・・・
みたいなことがあります。
体型に関してもそうですよね。
細くてスタイルが良いのに、
もっと細くないと恥ずかしいとか
いろいろ悩むことはあるようです。
こうした美の価値観というのは、
その時代や国、地域によって
大きく異なるため、
絶対的な美というのは存在しません。
では、美しいってなんなんだろうか?
どういうときに、
美しいと人は感じるのだろうか?
直感的に感じるもので、
自分自身、どういうものを見たら、
美しいと感じるのか
はっきりと言葉にできる人は
少ないかもしれませんね。
僕自身は、
細い人を見ても綺麗だと思うし、
太い人を見ても同じく綺麗だと感じます。
この美しいと感じる感覚は、
その人の感性による部分もありますが、
実は誰かに植え付けられた価値観が
影響してる部分があります。
誰かに植え付けられた美の価値観
今からだいたい2500年ほど前は、
美しいプロポーションといえば、
7頭身から7.5頭身くらいが
一番良いと言われていました。
しかし、ある彫刻家が、
8頭身にしたら、
もっと美しいに違いないと思い、
8頭身の像が作られ、
これが究極の美という
話がすこしずつ広まりました。
そこから2500年経った
現在でも8頭身と聞くと
モデルさんかなぁと
思うくらい浸透しています。
8頭身モデルでは物足りなく感じる現代
8頭身でも若干足りないらしく、
9頭身、10頭身モデルというのも
登場してきています。
時代が変わると、
美の価値観が変わってくる
というのはこういった部分から
少しわかりますね。
では、なぜ8頭身では
物足りなく感じるのか
について考えてみると、
8頭身モデルが溢れかえったから
モデル業界では、
8頭身が普通になってしまい、
美しいと感じにくくなったという
一面があると思います。
極端な例になりますが、
世の中にいるすべての人が
8頭身になってしまったとしましょう。
そしたらどうでしょうか?
全員、スタイル抜群で
ほんと世の中の人間って
みんな美しいよねってなるのでしょうか?
一時的には、
そういう平和な時期が
あるかもしれません。
でも、
そこから外れた人たちが目立ち、
個性がある人のほうが
魅力的という価値観も
生まれてくると思います。
しかし、
ここで出てくる個性というのは、
たぶん、本人からすれば、
みんなの平均から外れてしまっていて
コンプレックスに感じている
ものになるのではないでしょうか?
みんな8頭身なのに、
自分だけ7頭身で、
恥ずかしい・・・
って本人は感じると思います。
しかし、
他に人からは個性があっていいなぁ
自分なんて、平均的だし・・・
って思っているわけです。
みんなの平均や
作られた美の価値観から
外れたものというのは、
美しくないのではなく、
個性があると表現されます。
この個性というのは、
マイナスの言葉ではなく、
「チャームポイント」と
なりえる原石なわけです。
原石なので、
磨かなければ、
輝きはしません。
でも、
そのコンプレックスに感じている
個性がチャームポイントになりえると
分かって磨いていくことができれば、
自信を育むことができると思います。
みんなと一緒のほうが安心できるかもしれない
平均点くらいがちょうどいい
できれば、みんなと一緒がよかった
って思うことはありますね
みにくいアヒルの子の話なんて
まさにそんなお話です。
アヒルの群れの中にいた白鳥の雛は
「個性なんていらない」
浮きたくない、いじめられたくないと
願っていたけど叶うことはなく、
人生に疲れ果て・・・
もう殺してくれと別の水地に行くと
自分は変なアヒルだったのではなく、
美しい白鳥だったことを知ります。
実際、この話は、
人間でもすごく当てはまります。
たまたま自分が属しているグループでは
みにくいアヒルの子だったかもしれなくても
実は、白鳥だったかもしれないんですね。
周りと違うというのは、
決して悪いことではなく、
むしろ素晴らしいことです。
あなたが抱えている
コンプレックスは
あなたを輝かせる
チャームポイントです。
今はそう思えなくても、
みにくいアヒルの子のように、
別の人と関わったら、
そのことがわかるかもしれませんね~