小城 絢一朗
(こじょう じゅんいちろう)
学位:博士(慶應義塾大学)
一般社団法人神経医科学研究所理事長
小城 絢一朗
神経医科学研究所代表理事
東京大学大学院にて最新のレーザー技術を学び
慶應義塾大学大学院にて博士号取得
2005年
放射線を使用しない透過診断システムの研究開発
2008年
グローバルCOE研究員となり同年7月プロジェクトマネージャーに就任
2009年
マサチューセッツ工科大学とスタンフォード大学共催の国際シンポジウムでベストアワード受賞
2014年
成長因子を用いた皮膚再生技術の確立と量産化に成功
2016年
ヒト幹細胞、植物性幹細胞の研究開発
2018年
健常者のための認知症患者との会話訓練プログラムの研究開発
2020年
新型コロナウイルスCOVID‑19の感染予防技術の研究
深紫外光によるウイルス死滅化レーザー技術の確立
2021年
投薬や器具を用いない神経治療法発案し、自律神経機能向上と若返りを実現
神経麻痺における新型リハビリテーション手法の開発
2022年
手技による神経治療法シナプス療法を全国の医療従事者や施術家へ指導する神経医療工学院を設立
麻酔無しで行える急性斜視の新治療技術を開発
2023年
新型コロナウイルス罹患後症に対するリハビリテーション技術開発
東京大学トレーナー向けの徒手療法講座を開講
専門分野1:脳・神経
顔面麻痺、四肢麻痺、片麻痺などの
新たな治療法を2021年に
医療系、工学系の学会にて
発表しました。
これまであった治療法は
投薬治療、運動療法、
ボツリヌス毒素を用いた局所注射などが多く
患者の精神的、身体的負担は大きい割に
目に見えた効果はあまりなく、
半年間、リハビリを継続しても
ほとんど気休めレベルということが多かったです。
そこで、
より効果的な治療法を考え
数回の施術で十分に効果を実感できる
手技療法(神経治療法)を開発いたしました
神経治療法をわかりやすい言葉で
説明するのは難しいですが
あえて言葉にするとこのような感じです。
神経伝達異常が起きている場所に
2方向以上から微弱な圧をかけ
方向ベクトルを揃えることにより
特定の受容器への刺激を増幅させ
不随意的な反射を起こすことによって
神経伝達が正常化される
といった仕組みです。
詳しくは講演やセミナーにご参加ください。
この治療技術が完成したおかげで
これまで治療が困難であった
麻痺治療だけではなく、
視野狭窄、斜視、眼振、弱視の治療も
手技のみで行えました。
10歳を超えた先天性弱視でも
半年で視力を0.2程度まで回復した例もあります。
専門分野2:レーザー技術
・新型レーザー開発
今ではブルーレイといった方が馴染みがある
青色レーザーの研究を行っていました。
当時は、青紫レーザーと呼ばれており、
読み方は、”あおむらさき”レーザーではなく、
『せいしレーザー』でした。
まだ、世間ではDVDが
やっと普及された位の時期だったので、
青紫(せいし)レーザーのプレゼンを行うと
その音の響きから失笑されたのは良い思い出です。
シモネタを言ってたわけではないんですけどね。
青紫レーザーだけではなく、
青、シアン、緑、黄緑、オレンジ、赤、深紅と
黄色以外のレーザー発振を実現しました。
今でも黄色だけ出せなかったことが心残りです。
当時の可視光(目に見える光)のレーザーは
どれもパワーが弱く、テレビやプロジェクタに
使えるようなものではありませんでしたが、
私が研究したレーザーを使えば、
軽量、小型で高効率な光源として使えます。
その他、製品向けのレーザーとして、
- シミ消しレーザー
- 白斑治療用レーザー
- 網膜用レーザー
- 脱毛用レーザー
- 金属加工用レーザー
などを開発しました。
専門分野3:再生医療
火傷した範囲が狭ければ、
治療しやすいですが、
全身大火傷となると、
皮膚の移植も間に合わず、
治療が難しくなります。
そして、回復した後も、
カサカサして痛い
乾燥してかゆいといった
皮膚のトラブルが続いていきます。
特に男女問わず、深刻なのが
皮膚の色が変わってしまったことで、
人前で素肌を見せられない
気持ち悪いと思われるかもといった
恐怖がずっとあります。
一度焼いた肌というのは、
自然には完治しません。
そこで、近年話題となっている
再生医療の技術を使うことで、
元のキレイな肌に回復させる
方法を研究しています。
火傷のみならず、
切り傷、刺し傷、擦り傷の跡も
研究しています。
研究の副産物として、
加齢による肌のたるみやシワにも
効果が発揮されており、
美容業界からも注目されています。
専門分野4:癌治療
がん細胞だけに取り込まれる
色素を血液の中に入れて、
レーザーを当てることで、
癌を早期発見する医療レーザーの
研究を行っていました。
癌という病気の厄介なところは、
癌細胞そのものよりも、
本人が癌という病気を受け入れられないことと
家族の心理的負担というのがあります。
日増しに顔色が悪くなり、
体が細くなっていくのを見ることで、
自分はもう死ぬのかもしれないと
絶望し、明日への活力がなくなっていきます。
その姿を見た家族や友人たちも、
最初は励ましていても、
時間とともに、もう厳しいかもと
諦めるような雰囲気になっていきます。
こうした、見た目の変化からくる
心理的負担は、より病状を悪化させます。
その心理的負担と症状の緩和はできないか?
ということを考えた結果。
顔の皮膚を
つるつるでキレイな皮膚に再生させ、
自分の目で見て、毎日ちょっとずつ
綺麗になっていくという
体験をしてもらう方法を取り入れました。
整形のようにいきなり顔が変わるのではなく、
毎日少しずつ、皮膚が変化していくので、
鏡を見た時や家族が会いに来た時に、
「今日は顔色いいわね、調子いいの?」
といった感じの声が自然とかかります。
看護師さんやヘルパーさんからも、
「なんか、綺麗になった?」
という反応が出始めるので、
少しずつ、もしかして治ってきてるのかな?
という風に感じるそうです。
癌細胞を破壊する治療も必要ですが、
こういった視覚的なものや、
本人、家族たちの心理的負担を
減らすことで、症状が緩和する例もあります。
女性であれば、
見た目だけは綺麗にしておきたいと思っていても、
癌で入院中にメイクしたり、
スキンケアをしようと思う人は
ほとんどいません。
そんな気力が湧かないですし、
退院後の生活にも希望がもてないわけです。
顔の皮膚を綺麗にするという
一見、癌には直接関係がない方法ですが、
心の痛みが緩和されたらと思い提案しています。
専門分野5:恋愛心理学
なぜ恋愛心理学を研究したかといいますと、
もっとモテる方法に興味があったから
というわけではなく、
癌患者や難病患者は、
入院中や退院後、恋愛ができるのか?
という議論になったことがきっかけです。
自分の面倒を見てくれる人を探すために
恋人探しをしているという話ではなく
第二の人生として考えた時に、
健康だった時と価値観や生き方が変わるので、
これまでのパートナーとうまくいかなくなったり、
別の人が必要になるケースが少なくありません。
そこで、損得や見返りを考えない愛や
その接し方や付き合い方について
研究を行うことにしました。
恋愛心理を学問的に学んでも、
机上の空論となるため、
10代~70代までの男女に
インタビューをして体験談を聞き、
問題解決したケース、
類似した問題点、世代差
そして、性のトラブルについて
調査しました。
恋愛の問題に切っては切れないものが
性に関するトラブルです。
現在、インターネットや映像媒体によって
誤った性の知識が蔓延しており、
女性のみならず、男性も性の悩みはつきません。
性=恥ずかしいもの、
触れてはいけないもの
学んではいけないものという
禁忌の行為という印象が強く、
大人になっても、誤った知識のまま行うため、
危険なプレイによって
特に女性は被害にあいやすい現状があります。
恋愛心理学というとっつきやすそうな
ネーミングにしたおかげで、
若い世代からも関心を持っていただけています。
専門分野6:新型コロナウイルス
新型コロナウイルスを
効率よく死滅させる機器を
研究・開発しております。
研究室レベルでの実験だけではなく、
実店舗を使用して、
ウイルスの広がり方を計測したり
部屋の大きさに対して、
どれくらいの規模の機材があれば
十分な換気と吸気ができるのかを
調査しています。
病気を治す研究ではなく、
感染予防、ウイルスの死滅が
主な研究テーマです。