アドバイスの最適なタイミング「すぐに族」と「あとで族」

なにか人からアドバイスをしてもらうとき

どのタイミングで伝えるのが

もっとも教育効果が高いかという

研究が盛んに行われています。

 

個人の性格によって

最適なタイミングというのは

変わってくるのですが、

大きくくくりで分けると、

2つのタイプに分類できるようです。

 

「すぐに族」

なにか問題があったら

時間をおかずに、

リアルタイムに指摘をしたほうが

どんどん伸びて、本人もやりやすい

「すぐに族」です。

 

すぐに族は、

リアルタイム処理能力が高く、

指摘された瞬間から

軌道修正することができます。

 

例えば集団の場にいたときに、

相槌が少ない、笑顔が少ない

もっと愛想よくと言われたら、

すぐに、ニコニコしたり

頷き回数を増やしたりできます。

 

 

「あとで族」

なにか問題が合った場合は

その場は言わずに

全てが終わった後に、

まとめて反省点を伝えると

伸びるタイプです。

 

リアルタイムで指摘をしても

伸びないというわけではないのですが、

否定的な意見として

感じる人が多いです。

 

自分では頑張っているつもりなのに

なんで横からああじゃないこうじゃないって

言ってくるのかな?と不満に感じたり、

 

今そんな事言わなくたっていいでしょう

後にしてくれないかなと

なんとなく恥をかかされたような

気になる人もいます。

 

あとで族は、

アドバイスを聞く気がないのではなく

伝えるタイミングが悪いという話なんですね

 

 

小さい子供を連れたお母さんが

他の家族と挨拶するときに、

子供が照れちゃって黙ってると

お母さんが子供に、

ほら、こんにちはって言いなさい

みたいなやりとりありますよね。

 

その時に、

もっと元気に挨拶しなさいとか

ぶすっとしてないのみたいに

その場でダメ出しをする親もいれば

家に帰ってから、

きちんと元気に挨拶しないと駄目でしょと

いう親もいますよね。

 

どっちが正しいとかではなく、

そのアドバイスを受け取る側が、

どっちのタイプなのか?

ということが重要です。

 

このタイプ不一致の

アドバイスを続けると

ただただウザいだけと感じてしまい

成長の機会が少しなくなります。

 

あとで言われるのがいいのか

すぐにいわれるのがいいのか

 

これは性格的なものだけではなく

状況やものにもよって変わってきます。

 

 

慣れていたり得意なものは「すぐに」

不慣れだったり苦手なものは「あとで」

 

と分けることもできます。

 

これはどういうことかといいますと、

日頃から慣れている分野や

もともと得意なことの場合は

心にも余裕があるため、

アドバイスを受け入れやすい

という点があるようです。

 

不慣れなことをしていたり、

苦手なことをしている場合は、

目の前のことでいっぱいいっぱいなので

そんなこと今言われたってできないよ

わかっちゃいるんだけど、

できないんだよ・・・って

自信喪失してしまうわけです。

 

 

「すぐに族」と「あとで族」に優劣さ無し

一見すると、

すぐに族の方が

優秀で柔軟な頭を持っている

と感じたかもしれませんが、

トータル的な優劣はほとんどないと思います。

 

1日だけを切り取って

評価するならリアルタイムに処理できる

すぐに族のほうが良さそうですが、

長い人生の中のどこかで

修正ができればいいので、

最終的に大きな差には

ならないのではないでしょうか

 

それにすぐに族は

あとで言われることを嫌うため、

全てが終わった後に、

反省点をたくさん投げかけると、

なんで今さらそんなこというんだよ

終わったことなのにうるせえな

という気持ちになる人もいます。

 

もしも、

反省点や問題が20個30個あった場合、

あとでジックリ反省できる

あとで族というのは、

きちんと受け取ることができれば

伸びしろがいっぱいありそうですよね。

 

そのため、

どっちが良い

どっちがすごいということはなく

受け入れるタイミングの違い

としかいいようがないんです。

 

 

あとで族が、すぐに族に合わせることは

とても難しいです。

 

すぐに族が、あとで族に合わせるのは

できるでしょう。

ストレスはかかるかもしれませんが、

もともとリアルタイムに処理してたことを

後にまわすだけなので、

なんとかなるでしょう。

むすび

アドバイスを受け入れる

最適なタイミングは

大きく分けて2種類

「すぐに」と「あとで」

 

すぐに対応できる方が

優秀そうに見えますが、

どちらも結果的な能力差は

あまり出ないと思います。

 

その場で言われたいか

後で言われたいか

という情報を受け取る

タイミングの問題ですので、

すぐに対応ができるからといって

それができない人に、

マウントをとってはいけません。

 

今できなくても

明日できるならいいじゃない

明日できなくても、

来月できるならいいじゃない

 

最終的には

同じところにたどり着きますよ

 

ゴールに行くまでルートや距離

時間は人によって違います。

 

最短ルートで一直線

ぐねぐね回り道

よそ見して脇道にそれる

 

差があった分、

別の景色や経験を得ているので、

けっして無駄なものなんて

1つもないと思います。

 

なんか話が少しそれましたが、

さて皆様はどちらのタイプでしょうね~