コロナ感染者数で恐怖を煽るな!強迫性障害の問題

毎日のようにコロナ感染者数の

報道がされており、

東京都内で8日連続で

200人以上の感染者がとか

一日あたり過去最多を更新とか

数字で煽ってくる記事がとても多いです。

 

コロナの感染者が増えているのか

減っているのかを知ることは

とても重要なことだと思いますが、

いち個人としてその数字を聞いて

できることはほとんど限られています。

 

仮に1日1000人の感染者が出た

という報道がされたとしても、

僕らができることといえば、

手洗い、うがい、マスクをするくらいで

仕事を休めと言われても生活ができなくなります。

 

100人だろうが1000人だろうが、

結局やるべきことは変わらないわけで、

毎日のように300人だ、400人だと

聞かされ続けていても、

結局、それを聞かせて何をしたいのか?

というのが伝わってきません。

 

経済よりも感染症対策が第一と考え

もう一回、非常事態宣言をしたいんです

というのであれば、

まだわからなくもないですが、

それとはまったく逆の動きである

Go toキャンペーンをやり始めて

旅行にいけと言い出したり、

やっぱり危ないから慎重にと言い出したりと

結局、何がしたいのかが

まったく伝わってきません。

 

これからどうなっていくのだろうか

自分たちは病気で死ななくても

お金が稼げなくて

食べていけなくなるかもしれない

と不安な気持ちになっている人は

決して少なくありません。

 

このような漠然とした不安を

与え続けていくと

コロナに感染者して

肺炎になることよりも

厄介なコロナ恐怖症

強迫性障害になる人がどんどん増えると思います。

 

 

強迫性障害とは?

強迫性障害というのは

本来であれば、

そんなに気しなくても良いことを

気になって気になってしょうがない

そんな状態になることで、

日常生活に影響が出る精神疾患です。

 

自分ではそこまで気にしなくてもよい

という自覚があっても、

その考えや行動を止めることができないため、

自己嫌悪に陥りやすいです。

 

コロナ禍でなくても

元々強迫性障害の人は

人口1~2%程度いるとされており、

決して珍しいものではありません。

 

新型コロナウイルスが流行してからは

メディアによるネガティブ情報と

SNSやネットなどのデマ情報によって

コロナに対して強迫性障害になっている

人がとても増えています。

 

自粛警察やマスク警察と言われる

人たちは元々神経質な人だから

という人もいますが、

過度なストレスによって

気持ちがおさえられなくなり、

過激な行動を取り始めてしまう人もいます。

 

8月4日現在の日本での

コロナ感染者数は

12018人です。

人口の約0.01%程度ですが、

明日は我が身かもと

怯える人たちはたくさんいる状況です。

 

もしも、自分が

こんな行動や感覚になっていたら

強迫性障害になっているかもしれません。

 

新型コロナウイルスの強迫性障害チェック

  • 1日何十回も手洗い、うがい、アルコール消毒をしている
  • コロナという文字を見るだけで気持ちが落ち込む
  • 自分が住んでいる地域でなくても感染者が出ると怖いと感じる
  • 車のナンバープレートを見たときに県外だと不安や怒りの感情が湧く
  • もし感染したらどうしようって突然不安になる
  • なにかわからないけど、怖い、不安という気持ちになる
  • コロナは危険ではないと言っている人を見るとイライラする
  • マスクを持っていくのを忘れると絶望的な気分になる
  • 他人に触れられると感染する気がして怖い
  • 外は危険だから家から一歩も出たくない

 

さて、いくつ当てはまったでしょうか?

4つ以上当てはまると、

強迫性障害になりつつあると思います。

全部あてはまったからといって

深刻だというわけではありませんが、

もし、不安や恐怖、怒りといった感情が

ふつふつと湧いてくることが多いのであれば、

一度、相談してみるのも良いと思います。

 

コロナ感染者数だけを見てもしょうがない

コロナに関する情報のは

各地域で何人の感染者が出たか

というものがほとんどですが、

この人数だけを見ても

あまり意味がないのです。

 

すごく極端な例でお話しますと

人口が1000人の村があったとして

この地域で10人の感染者が出た場合と

東京都新宿区のような都市部

人口34.6万人の地域で

1000人の感染者が出たという話が

あったとします。

 

この数字を元にネガティブな

表現をしてみると、

東京は深刻な状態で

特に新宿は危険、

感染者が他の地域と比べても桁違い

といった感じに書くことができます。

しかし、人口の0.29%程度の感染率です。

(仮のお話で実際の数字ではありません)

 

東京は怖いと表現すると同時に

1000人の村の方でも悪く表現することができます。

 

人口1000人に村で

10人の感染者でると

感染率は1%となり、

新宿の約3.5倍の感染率!

今は東京より地方が危ない!!

ということもできるわけです。

 

感染者数と率や他の地域との比較をすれば

なんとでも書くことができます。

なので、感染者数だけ見ていても

あまり意味がないわけですね。

 

 

もし数字を見せるのであれば、

感染者数や陽性率の話ばかりではなく、

軽症、中等症、重症の比率はどうなっているのか

病院のベッドの数は足りているのか

退院した者は何人いたのか

持病を持たない人での死亡率

なども一緒に見せてくれないと

危ないのかまだ大丈夫なのかの

判断ができないと思います。

 

新型コロナに限らず、

なにかしらの病気になれば、

適切な治療をしたとしても、

死ぬときは死にます。

何も怖いのは新型コロナウイルスに

限った話ではありません。

 

しかし、

新型コロナの怖さというのは、

病気そのものというよりは、

周りの目、社会的圧力が

一番怖い状況です。

 

もし、感染してしまったら

お店が営業できなくなる

 

もし、感染させてしまったら

ネット上で叩かれる

 

もしコロナに感染したら・・・

もしクラスターが発生したら・・・

とコロナのことで頭でいっぱいになり

気がつけばコロナ恐怖症

強迫性障害になっていくことが

恐ろしいのです。

 

 

自粛や非常事態宣言だけが

経済を締め付けるわけではありません。

 

こうした精神状況に

国民全員がなることで

消費が冷え込み売上が低下

バイトや非正規雇用が解雇され

さらに消費が低下

そしてまた解雇という

負のスパイラルに陥ります。

 

 

コロナウイルスが

地球上から完全に消滅することは

基本的にできないので、

うまく付き合っていくしか

ないわけです。

 

漠然とした恐怖というのが

想像力を掻き立てられ

一番たちが悪いので、

過去最多更新みたいな

記事ばかりを書くのは

ほんとやめてほしいですね!

 

 

コロナウイルスに関しては

専門家であっても

まったく真逆の意見を

持っている人もいるため

ある人は弱毒化されているから

もう大丈夫という人もいますし、

かかっただけでも

細胞が20年分老化すると

言う人もいます。

 

どの意見が正しいのかは

僕も正確にはわかりませんが、

1つ思うことは、

楽観視しすぎて他人に迷惑をかけない

必要以上に悲観的になって他人を攻撃しない

というのが今私達に求められている

ものではないでしょうか

 

今は少し冷静さを失いつつありますが、

半年前に心温まる話もたくさんありました。

 

日本から中国への支援物資のダンボールに

『山川異域 風月同天』

という漢詩が書かれていました。

 

これは1300年前に鑑真に贈った

漢詩の一部分です。

意味は

山や川が異なる別々の地域に住んでいるが

自然の風物は繋がっており、

同じ風が吹き、同じ月を見て暮らしている

といった内容です。

たとえ離れてもいても

心は1つだよといえる余裕があったようです。

 

今は日本人の良い部分ではなく

悪い部分が目立ってきています。

その1つがコロナ情報による

気持ちの落ち込みです。

 

今、私達が知りたいのは

感染者の数ではありません。

悪い話ばかりをピックアップせずに

良い部分は良い部分として

きちんと伝えてほしいですね。