ながらスマホによる脳過労の心と精神への被害

スマートフォンが普及し始めてから

早いもので10年以上が経過し、

現代ではスマートフォンは

生活必需品となりました。

 

ガラケーの頃から

少し問題になっていましたが、

なにかをしながら携帯電話をいじる

という頻度がどんどん増えていっています。

 

食事しながら片手はスマートフォンを持っている人

トイレにいるときにもスマホを手放さない

お風呂に入ってもスマホで楽しみ、

寝る直前、お布団の中でもスマホ

 

このように

いつでもどこでも

スマホをいじり続けている人が

とても増えてきています。

 

そういったことをした育った

今の20代、30代が親世代となり、

その子供も当然親の姿を見て育つので、

友達とご飯食べているときも

相手を顔を見ることもなく、

スマホの画面を見続けている人が増えています。

 

僕が教えている大学の学生も

食事中にスマホをいじり続けて、

長々食事している人もそこそこいます。

 

今回はマナーがどうとか

みっともないよという話がしたいわけではなく

この何気なくやっている

『ながらスマホ』というのが、

かなり脳に負担がかかっているということが

分かってきました。

 

 

ながらスマホは脳の負担が大きい

私達の脳は視覚や触覚など五感から

得た情報を脳で処理して、

必要な情報はなにか?

どういった優先順位をつけるか?

というのを常に行っています。

 

スマートフォンが普及する以前は、

メールを頻繁に行うことはありましたが、

情報量としては文字が基本で、

たまに写真がついてくるくらいでした。

 

しかし、

スマートフォンの高機能化と

インターネット回線の高速化に伴い、

文字だけではなく、

写真や動画を簡単に扱えるようになりました。

 

さらにリアルタイムでチャットができる

LINEの普及によって、

いつ既読したのかも相手に伝わるようになり、

気にかけないといけないことが

とても増えています。

 

情報量は増え、

様々な人と簡単に繋がれるようになった結果、

情報量が過多になっています。

 

1日の中で

何も頭を使わない時間というのが

ほとんど無くなってきていることで、

脳が悲鳴を上げはじめています。

 

それに気づかず、

寝る直前までスマホいじりつづけ、

気絶するように寝る

通称、寝落ちというのが

当たり前になりつつあるのは、

かなり危険な状態になってきています。

 

初期のうちは、

寝付きが悪くなる

ちょっと不眠症っぽくなる

といった程度で済むのですが、

 

徐々に脳過労が進行していくと

物忘れが増えてきます。

 

実際に、物忘れ外来で受診する

人が年々増えてきています。

特に30代くらいとまだ若い世代でも

物忘れがひどくなってきているようですね。

 

さらに脳の過労が深刻化すると、

うつ病に近い症状が出てきます。

 

仕事がとても忙しくて

いっぱいいっぱいになってくると

なんかネガティブになったり、

突然、なんか死にたいみたいな

気持ちになる人もいるのと

ちょっと似た症状です。

 

実際のうつ病とはちょっと違いますが、

外から見ている分には

似たような症状が出てきます。

 

それでもスマートフォンを

見ずにはいられない

わかっちゃいるけど

やめられないと依存度が増していき

さらに脳の疲労が溜まっていきます。

 

 

健常者にとっては

目から入った情報を処理するというのは

そこまで負担に感じることは

あまりないと思いますが、

想像以上に脳は疲れるんですよ。

 

僕は10代の頃に交通事故で

右脳と左脳2箇所で

くも膜下出血をしたことがあるのですが、

そのときに目を使うってこんなにも

脳が疲れるんだというのを経験したので、

すごくよくわかります。

 

 

将来的に鬱っぽくなったり、

認知症みたいな症状が出てくる前に、

ながらスマホを頻度を減らしたいですね。

 

自分が思っているよりも

頭を使っているんですよ。

 

ぼぉっとする時間を増やそう

特にお風呂とトイレは

スマートフォンを持ち込まないように

したほうが脳にはよいと思います。

 

シャワーを浴びている時間

湯船に入っている時間

トイレに居る時間

こんな時間もひたすら情報を取り続けて

結局どうするんですか?

という感じです。

 

なんかしてないともったいない

っていう気持ちもわかります。

 

意味もなくぼぉーっとしてるくらいなら

なんか作業したいという気持ちも

とても理解できるのですが、

そういうストイックさが

結果的に鬱やボケにつながったりするわけです。

 

なにかしていないと

もったいないとは逆に

スマホの画面を見ている時間が

もったいないという感覚も

持ったほうがいいかなと

感じています。

 

現代社会において

スマートフォンやパソコンを使わない

というのはなかなか難しいので、

使わないようにしようというのは

難しいです。

 

しかし、

お風呂やトイレくらいは、

ぼけっとしてもいいのではないかなと思います。

 

これくらいの時間もとれないような

生活スタイルはいつか破綻しますよ。

どう考えても忙しすぎでしょう。

 

もうちょっとゆったりしたほうが

結果的に効率が良くなると思います。

 

たまには自分の脳を労りましょうね~