20代30代において3人に1人
40代以上であれば2人に1人が
なにかしらの性機能に
関する悩みを抱えています。
性機能という言葉だけを見ると
性器になにかしらの異常か?
と思うかもしれませんが、
そういったお話ではなく、
そもそも性に対して
嫌悪感がある
といった問題や
なにをしても興奮しない
性的なことに関心が沸かない
といったことが主な悩みになります。
ここの10年間を振り返ると
このような性的な悩みを抱える方が
とても増えており
相談件数も4倍以上に増えています。
悩みはあるものの
医療機関で受診をする方は
全体の2%ほどで
ほとんどの人が
悩んで入るけど
恥ずかしいから病院行きたくない
病院に行ったって
心理的なものだから
簡単には治らない
といった気持ちが強く
受診率は上がらないようです。
相談された性機能障害の割合
ここ10年間で
不動の1位の悩みといえば
性嫌悪です。
全体の42%を占めています。
性嫌悪というのは
恋愛感情や性的欲求が
誰に対しても沸かない
無性愛者とは似て非なるものです。
性的な欲求が沸かないのではなく
嫌悪感を強く抱くわけです。
異性に対して性的な嫌悪感が
あるからといって
同性愛者というわけでもないのです。
相談相手によっては
とても誤解されやすいもので、
同性愛を肯定している人からすれば
それなら同性はどう?
って感じるかもしれないですし
過去になにかしらのトラウマがある人に
相談をすれば、
とても文章にはできないような
悲惨な過去の話になる可能性もあり
さらならダメージを負うこともあります。
性に関する話題や行為にだけ
嫌悪感があるわけではなく、
例えば、胸元への視線だとか
いやらしい目で見られた
ということに対しても
不快感を超えた感情になります。
よくわからない人に
いやらしい目線で見られれば
不快だとは思いますが、
そういったちょっとしたストレス
というレベルではなく、
あぁ気持ち悪い、なんなの!
という気持ちが強くなります。
これが社会人とかになると
それくらいはがまんしなさいよ
みたいな風潮がある会社があるので、
かなり耐え難い苦痛を感じると思います。
僕自身も若いときに一時的に
性嫌悪にになっていたことがあります。
知らない間になって
気がついたら治っていましたが、
一時期、腕や足を露出している人を
見るだけで気持ち悪い・・・
ってなってましたね。
男女問わず、人間の肌を見るのが
気持ち悪くて仕方なかったです。
よくそれで肌再生の研究なんてできるね
って思われるかもしれませんが、
研究のときはまったく気にならなかったのですが、
町中で露出している人を見ると
かなり気持ち悪かったです。
ムカデとかを見るような感じですかね
とにかくうわっって感じでした。
特になにかがあったわけでもなく、
突然、そうなってしまい、
気がついたら治っていたので、
ほんとなにがなんだかといった感じですが、
過去にトラウマ等や性的虐待等がなくても
突然、なってしまうことがあるのが
性嫌悪というものです。
今では肌を見てどうこうは思いませんが、
インターネットを見ていると
時々表示される成人向け漫画の広告とかも
目に入ると不快ですね。
リアルな女性に対しては
なにも問題がないですが、
成人向けコンテンツはなんか駄目ですね。
映像ではキレイな姿をしているように
見えるのですが、
ゾンビが動いているみたいな
映像に感じてしまうんですよね。
他にもいろいろな例はあるとおもいますが、
そんな感じの性嫌悪が
一番多い悩みのようです。
性的関心が持てない
次に多いのが
性的興奮や興味が持てない
といったものです。
こちらは性嫌悪とは違い
嫌なわけではないけど
興味や関心が沸かないのです。
人間の3大欲求は
食欲、睡眠欲、性欲
といわれているため、
性欲は誰でもあるもの
と考えがちですが、
実は興味がわかない
という人もかなり多いのです。
食欲と睡眠欲は
しないと死ぬから
絶対に行うと思いますが、
性欲に関しては、
しなくても死なないんですよね。
食欲と睡眠と同列に考えるのは
少し違うと思います。
むしろしなければいけないもの
と考えるからこそ
性的な悩みが生じるわけで
別にしなくてもいいんだ
って割り切ってしまうと
悩みが1つ減るように思えますが、
周囲に理解が得られることは少なく
結婚していたり、
交際相手がいる場合は、
なかなか厄介なお話だと思います。
性欲がない=愛がない
と考える人が多いのも
大きな問題です。
性欲というのは
波があるものなので、
今はなくても急に高まったり
なくなったりするものです。
一般的には
男性で35歳
女性で38歳くらいのときに
性欲のピークを迎える
と言われていますが、
急に40代後半で謎のピークがきたり
60代で急に高まることもあるようです。
ある程度年齢が高くなってから
性欲が高まると
多くなってくる悩みといえば、
挿入障害です。
実はこれが第3位の悩みです。
挿入障害
性器そのものが痛いと感じたり
挿入時に何も感じない
むしろ痛みしかない
といったことに悩むことが
40代後半くらいから起きるようです。
若い時からその年齢になるまで
定期的に性行為を行っていれば
痛みを感じることは少ないですが、
10年、20年ぶりとなると
痛みを感じる人がほとんどです。
痛みの原因はいろいろありますが、
1つは肌の乾燥と
体の老化により伸び縮みが
しづらくなっているため、
痛いというものです。
気持ちばかり若くても
筋肉はすっかり老いている
ということに
自分の認識がおいついていないパターンです。
基本的に皮膚の乾燥と
筋肉の衰えから来ているので、
しっかりケアすれば
元に戻っていくのですが、
急にはげしいことを求めても
それは辛いですよということです。
若いときはブイブイいわせてた
という人こそ、
若い時とのギャップに悩むかもしれませんが、
これはただのメンテ不足
というだけなので、
リハビリが必要だと思います。
この3つの悩みだけで
全体の80%以上になります。
残りはほんと細かい話になるので、
1つ1つ説明するような
話でもないので割愛します。
今回のお話を読んでみて
まずは自分以外も
似たようなことで悩んでいるんだ
ということを知ってほしいです。
決して稀なことでもないですし
人に言わないだけで
みんな悩んでいるんです。
どうしても内容的に
友達とかに相談するような
話でもないと思います。
仲が良い友だちに相談したって
解決方法なんて提示できないですし
場合によっては陰口いわれるだけです。
後腐れがない専門家に相談するほうが
今の人間関係に影響を与えないので、
まずは相談してみる
ということからはじめてみると
良いと思います。
一発で治療できる
特効薬みたいなものが
あるわけではないですが、
少しでも前にすすめたらなぁと思います。