プラセンタの原液美容液とか
ヒアルロン酸の原液化粧水とか
原液が入っているというのを
売りにしている化粧品は
とても人気があります。
日本語だけをみれば、
お肌に良い成分が
高濃度で入っているように
見えるので、
とてもお得に感じますね~
さてさて、
そんな原液化粧品というのは
どういうものなのでしょうか?
いろいろなところで質問されるので、
あらためて詳しくお話したいと思います。
化粧品の世界で
原液化粧品と呼ばれているものは
販売会社では何もいじってませんよ
という意味になります。
ちょっと意味がわかりにくいと思うので、
化粧品が作られて販売されるまでの
流れを説明します。
化粧品が作られて販売されるまでの流れ
原料メーカーというところが、
ヒアルロン酸を作ったり、
プラセンタエキスを作ったりしています。
この原料メーカーから
いろいろな美容成分を仕入れて、
化粧水や美容液を作ります。
この美容製品を作る会社のことを
化粧品メーカーと呼びます。
そして、
魅力的な化粧水を見つけて
これから世の中に普及させていこう
と考える会社が出てきます。
これを販売会社と呼びます。
あとは小売店ショップが作られて、
そこに化粧水が並ぶことで、
僕たちは気軽に化粧品を購入することが
できるわけですね~。
簡単に図にまとめると
こんな感じです。
原液化粧水と呼ばれているものは
この図で言うところの、
化粧品メーカーが作った化粧水Aを
まったくいじったり、
手を加えたりせずに、
小売店に並べると・・・
この化粧品は原液です
と呼ばれるようになります。
少しでもアレンジしたり、
薄めて量を増やしたりすると、
原液とは呼ばれなくなります。
な~んだ、
薄めたり加工していないのが
原液化粧品と呼ばれているなら
やっぱり良いものじゃん!
って感じた人もいると思います。
少し意地悪な目で
物を見れる人は
こう感じませんか?
原料メーカーや化粧品メーカーが
すでに水で薄めたり、
なにかを足していたら・・・
濃度100%ではないかも?
なんて風に思った方もいると思います。
うん、まさにそのとおりなんですよ。
信頼できるメーカーだから
超大手企業だから大丈夫
ってことはないんですね~
原料メーカーで作られたときには、
もうすでに水で薄められている
なんてことは当たり前にあります。
これはインチキとか
嘘ということとはまた違っていまして
そもそも濃度100%のものなんて
使い物にならないんです。
もしヒアルロン酸100%で
何かを作ったら・・・
ガチッガチに固まったものになります。
これを100倍以上に薄めて、
ようやくドロドロとした
ヒアルロン酸になります。
この時点で原液ってなに?
って感じがするでしょう。
化粧品メーカーは
塗り心地の良さに最適な濃度や
保湿感が良い濃度というのを
日夜研究しています。
できれば、
製品の価格も安くしたいので、
できるだけ濃度は薄くしたいわけです。
そうして出来上がった化粧水Aというものを
まったく手を加えずに売れば
原液化粧品と名乗ることができるんですね。
細かい話はさておき、
原液=100%ではない
販売するときにいじってませんよ
というだけのお話になります。
普通は販売会社が
微調整するなんてことは
しませんから
大抵の化粧品は原液ということに
なってしまうんですよね~
化粧品業界によくある
言葉のマジックの1つが
原液化粧品です。
なんか、
ちょっと騙された気分になりますが、
決して悪いことをしているわけではないので
怒っちゃ駄目ですよ~