自己紹介をしてください、
あなたの強みはなんですか?
学生時代に打ち込んできたことは
なんですか?
と就職活動でよく言われそうなことを
聞かれたら、結構たいへんですよね。
本気で部活動をしてきたとか
海外経験が豊富にあるって人は、
語ることが多いかもしれませんが、
普通はなにを言おうかなぁ~
嘘にならない程度に、
小さな話を盛りまくって・・・
でもどうしよう
それでも話すことがない!!
って結構悩むと思います。
自己紹介って難しいですよね。
本当はすごいことをやってきてても
自分で自分を評価すると、
別に大したことないか・・・と
思って言えなくなる人もいますし、
逆に堂々となんでもないことを
すごく頑張ったように
話せる人もいます。
そんなときに、
自分でも気づいていない
自分を知ることができる
面白い方法があります。
本当のことを一切言わない自己紹介
さて、皆様
紙を1枚用意してください。
これからあなた自身の自己紹介の
原稿作っていただきます。
書く内容に1つだけ制限があります。
「本当のこと」は
一切書かないでください。
どの時期から書くのも自由ですし、
今のあなたの年齢までじゃなくても
構いません。
本当のことを書かなければ
何をかいても自由です。
出来上がったら、
それをみんなの前で発表しましょう
というグループワークをやると
これがすっごく面白いんです。
もうみんな小説家になれるんじゃないの
ってくらいいろいろ書いてきてくれます。
最初から本当のことは書かないって
約束のもとにやっているので、
話盛りすぎだろとバカにされることもないですし
ドラマの主人公を紹介するようなものです。
他人の紹介をしているのと
ほとんど変わりないわけですから、
ストレスフリーで言いたいことを
プレゼンできるわけですね。
例えば、
僕がこの本当のことを
言わない自己紹介を書いたとすると、
幼い頃から優等生で常に学年でも
トップクラスの成績を誇り、
末は博士か大臣かと周囲から期待されていた。
大学に入ってからは、
国際経験を積むために海外に行き、
グローバルな視点を身に着けた。
1つのことを突き詰めることが大好きで
一度研究を始めると、
家にも帰らずに研究室で寝泊まりする日も多かった。
とまぁ
なんとなく、僕を知らない人が
この自己紹介を見たら、
本物っぽく見えるかもしれません。
でもこれだとまったく僕に当てはまらない
話なんですね。
さて、僕は適当に考えた
なんとなく周囲の人が思い描くであろう
僕自身のイメージについて
書いてみました。
でもこれを実際にやってみると、
本当にパターンが分かれるんですよ。
10人いたら10人とも違うし、
何を重要視しているのかも変わります。
いろいろなパターン
本当のことを一切言わない
という指定があっても、
ある程度、自分ベースの内容になる人
自分が思い描く理想の幼少期から
大人になるまでのエピソードを書く人
スポーツ経験はまったくないけど、
甲子園で優勝するまで
エピソードを話す人
自分が別の性別として生まれたらという
完全な妄想を書く人
ひたすら職歴や経歴、資格などについて
熱く語る人
燃えるような熱い恋愛から
理想的な結婚生活を送っている
エピソードを書く人
気がついたら自己紹介じゃなくて
パートナーの話で盛り上がる人
変わり種として
これは当てはまってないよといいつつ
本当のことを書いて自慢する人
などなど
いろいろなパターンが出てきます。
ここで発表する内容は
本当のことは一切なく、
ほとんどが嘘の内容なので、
なんの意味があるのか?
と思われるかもしれません。
でも考えてみてください。
こういう設定を作るにしても
嘘の経歴を並べるにしても
まったく自分が知らない世界のことは
書くことができません。
知識がない世界のことは
嘘でも話すことはできないわけですね。
そして、この自己紹介の面白さは、
自分に当てはまらない話を書くため、
結果的に自分を見つめ直すきっかけになっています。
自分はこういう人間だと言い切ることはできないけど
こうではない人間だということは
意外とかけるものです。
でも意外と難しいものですよ。
まったく自分に当てはまらない話って
これをやってみると、
微妙にですが自分の本当の経歴に
当てはまってしまいそうになるんです。
あぁこれだと、
盛ってるだけで
普通の自己紹介と変わらないかも
だからもっとすごい話にしなきゃって思うこともあれば
さすがにこれは言いすぎかな・・・?と
悩んでみたり、
この本当の事を一切言わない自己紹介は
ものすごい人物像を作れって話じゃないんです。
本当のことじゃなければ、
平凡でただのニートでもなんでもいいんです。
嘘の自己紹介を書くことに
ちょっとストレスになる人もいるかもしれませんね
でも、人を騙すためにやってるのではなく
そういう課題ですから、
そこは気楽にいきましょう。
本当のことをいわないとストレスを感じる
真面目な人というのがわかりましたし、
ほら、なんかいろいろ見えてくるでしょう。
僕は学生さんとしか
これをやったことがないから
大人の人を集めてやってみたいですね。
ほんと、何がなんだって感じかもしれませんが、
ものすごく学ぶことが多い時間になります。
そして笑いがたえません。
最後に分析できるのも
楽しいんですよね~