タバコの本数と脳卒中リスク

近年、喫煙率は年々下がり続けており、

昭和の頃は、6割以上の人が吸っていてましたが、

平成29年では、28.2%まで減りました。

 

現在では、吸っている人の方が珍しい

という比率になってきています。

昭和40年では

喫煙率が80%を超えていたため、

会社にいるとみんな吸っているように感じますが、

20代前半の若い世代に限っては、

20%以下となっております。

 

そんな、タバコについてのお話が

今回のテーマです。

 

 

わざわざ、タバコは体に悪いだなんて

言われなくても、誰でも知ってます。

 

分かっちゃいるけど、

やめられない

まぁしかたないですよねぇ

 

でも、ちょっとだけ健康を意識して、

吸う本数を昔より減らしたとか

そういう人もいるんじゃないかなと思います。

 

 

吸う本数によって、

健康リスクがどれくらい変動するのか?

2018年1月に報告された

最新の論文をご紹介します。

 

ロンドン大学癌検診センターのHackshawさん

がまとめた論文です。

 

タイトルは、

Low cigarette consumption and risk of coronary heart disease and stroke: meta-analysis of 141 cohort studies in 55 study reports

 

詳細はこちら(英文です)

 

簡単に和訳しますと、

タバコを吸った時の

冠状動脈性心疾患と脳卒中のリスク

についてです。

 

 

心臓と脳に対して、

どれくらいのリスクがあるのか?

 

1本吸ったらこれくらい

5本吸ったら?

20本なら?

 

といった感じのことがまとめられています。

 

 

あまりマニアックな話をしても

しょうがないので、

簡単にまとめをご紹介させていただきますね。

 

 

脳卒中のリスク

吸っていない人をとすると、

 

男性:1日に吸う本数

タバコ1本:1.25倍

タバコ5本:1.30倍

タバコ20本:1.64倍

 

女性:1日に吸う本数

タバコ1本:1.31倍

タバコ5本:1.44倍

タバコ20本:2.16倍

 

この数字を見るとビックリですね。

1本吸うのも、5本吸うのも大差なし

20本も吸えば当然高くなってますが、

1本でも結構高くなりますね。

 

 

では、次に、

冠状動脈性心疾患についてです。

冠状動脈性心疾患のリスク

吸っていない人をとすると、

 

男性:1日に吸う本数

タバコ1本:1.48倍

タバコ5本:1.58倍

タバコ20本:2.04倍

 

女性:1日に吸う本数

タバコ1本:1.57倍

タバコ5本:1.76倍

タバコ20本:2.84倍

 

 

脳卒中よりも全般的に高いですね。

1本吸ったらアウトな感じがします。

特に女性は多く吸った時に、

リスクが跳ね上がっていますね。

 

 

タバコ1本なら問題ないかな?

となんとなく感じますが、

実際は、1日1本吸うだけで、

疾患リスクは30~50%上がります。

 

これくらいなら安全という量が

まったくなく、1本くらいいいじゃん

ってわけにもいきません。

 

この辺がお酒とはまったく違うわけですね。

 

循環器や脳のことを考えるなら、

1本も吸わない!!

これが1番です。

 

とはいっても、

すぐに禁煙はできないでしょう。

本数を一日5本くらいまで

少なくしてみるのはいかがですかね?

 

1本吸うのも5本吸うのも、

あまり差がないですからね~

 

半端に禁煙して、

たまにちょこっと吸うくらいなら、

もう5本まで!!

と決めて、少なくすることから

始めてみてほしいですね。

 

タバコの話をすると、

アイコスだから、ニコチンも少ないし、

タールも一酸化炭素も少ないから

大丈夫大丈夫みたいな話があります。

 

医学的なデータが出揃ってなく、

どんな健康被害があるのか、

はっきりしたことが分かっていないだけで、

安全なわけじゃないからね~

 

タバコよりはマシ程度な認識じゃないですかね。

 

そして、タバコの話題を出すと、

謎の勢力から、大麻解禁みたいな

話もなぜか出てきますね。

あと謎のキーワード医療用の麻薬

話の筋が違いすぎて、

なぜセットで出てくるのかほんと謎ですね~

 

とりあえず、

深呼吸でもして、落ち着こうね。

たぶん、みんな脳の酸素が足りてないんだよ。