宮迫・田村の謝罪会見から学ぶ逆転勝利アンダードッグ効果

芸能事務所を通さずに直接営業活動をする

闇営業(直営業)を過去に行い、

営業先が反社会勢力であったことで、

大きな騒動になりました。

 

闇営業が発覚した後、

宮迫らは、ギャラはもらっていないと

口裏を合わせて嘘をついたことで、

常日頃から、反社会勢力と

繋がりがあるのではないか?

と話が大きくなった後に、

実は100万円もらっていましたと

白状したものの、

世間からバッシングはひどく、

引退しろ!

アメトーークはホトトーークに変えろ

などなど、宮迫らを擁護するコメントは

ほとんど見られませんでした。

 

インターネット上でも、

連日、お祭りのように盛り上がり、

謹慎処分なんて甘すぎる

最低でも引退

二度とテレビに出てほしくない

という声で溢れていました。

 

その後、

7月20日午後3時から

都内で謝罪会見が開かれました。

 

この謝罪会見は、

AbemaTVにより生放送されており、

『無編集、無修正』の状態を

見ることができました。

 

こういう時に、

インターネット放送は

強いですね~

 

一般のテレビ局では、

番組の予定がきっちりと

スケジュールされているので、

緊急謝罪会見を生放送するのは

なかなか難しいです。

 

まだ謝罪会見を見ていないよという方は、

下記のリンクから見てみてください

youtube版

宮迫博之さんと田村亮さんが謝罪会見【長尺版】
振り込め詐欺グループの宴会に出席して現金を受け取るなど一連の問題で、吉本興業から契約を解消されたお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之さんが7月20日、謹慎処分中のロンドンブーツ1号2号の田村亮さんと共に記者会見を行った。宮迫さんは、田村さんが6月に吉本興業に謝罪会見を開きたいと伝えた際、吉本興業の岡本昭彦社長...

ニコニコ動画版

宮迫博之・田村亮が闇営業問題で謝罪会見《全編ノーカット動画》
宮迫博之・田村亮が闇営業問題で謝罪会見《全編ノーカット動画》 振り込め詐欺グループが主催する会合に出席していたなどとして、7月19日(金)に吉本興業から契約を解...

 

AbemaTVで生で見られた方や、

ニコニコ動画のコメントを見た方は、

謝罪会見が進んでいくうちに、

だんだんと宮迫・田村に対して

同情的な声が増えてきたのが

分かると思います。

 

特に、田村亮が泣きながら

嘘をついてしまったことを後悔していること

相方への想いなどを話している姿を見たときは、

もらい泣きをした人も多いのではないでしょうか

 

 

さて、

今回の謝罪会見によって、

同情的な声がものすごく増え、

むしろ吉本の社長が悪い

彼らも被害者だくらいな印象になったのは

どういうことなのか?

 

今回の記事のタイトルにもある

アンダードッグ効果

最大限に活用していた

会見になっていたので、

逆転することができたという面があります。

 

ちょっと前振りが長くなりすぎましたね。

 

アンダードッグ効果とは

元々は、

選挙前の勝敗予測で、

圧倒的に不利であると言われている

候補者に対して、

同情票が集まり

そのままの勢いで、

逆転勝利してしまうという

ドラマチックな現象のことです。

 

弱い立場の人

不利な立場な人が

逆境に立たされていると、

その人のことをよく知らなくても

なんとなく応援してしまう心理です。

 

スポーツの試合でもよく起こり、

圧倒的大差で自分の好きなチームが

勝っていると嬉しい反面、

相手チームになんか悪い気してきて、

1点くらい取り返してもいいよ

みたいな気持ちが湧くことがあります。

 

そんな風に同情されているうちに

逆転勝利してしまうのです。

 

今回の宮迫田村の謝罪会見は

アンダードッグ効果を学ぶのに

とても良い教材だと思います。

 

謝罪会見当日まで、

日本全国の一般市民や

業界人、マスメディアは

宮迫はもう終わったな

さっさと引退して

二度と表舞台に出てくるな

今更、謝罪会見なんてしたって遅いんだよ

といった感じに、

10:0で宮迫の負けという

雰囲気が出ていました。

 

謝罪会見が始まって数十分は、

宮迫の話し方が芝居がかってる

わざとタメを作ってつらそうにしてる

 

 

視聴者や記者の中に

味方は一人もいなかったと思います。

 

しかし、

はぐらかした話はせず

時系列にそってわかりやすく

話をしたことで、

あっ本当のことを話そうとしているんだ

という空気感になりました。

 

記者からの質問にも丁寧に答え

誠意ある対応をしていました。

 

そして、

自分たちは謝罪会見をしたかったけど

会社に止められていたという話をした後

記者から、吉本に恨みとかないのか

といった感じの質問が出た時に、

 

普通なら、恨み言の1つも言うところですが、

「こんなアホを30年間育ててくれた

吉本興業には感謝しかないですよ。」

と泣きながら語った姿は、

皆の心を打ったのではないでしょうか

 

このあたりから、

雰囲気が徐々に変わっていき、

止めが田村の泣きながらの懺悔の言葉ですね。

 

顔が土気色になっており、

演技でできるような表情ではありません。

これが芝居だったら

役者に転向したほうが良いというくらいです。

 

吉本興業からは

謝罪会見をするなら契約解除される

という話になっていたので、

もう芸能界にはいられない

二度と戻ってこれないだろう

という感じの話になっていたとき

 

みんなのコメントは、

罵倒の言葉から、

吉本が悪い

二人で今後頑張ってほしい

一度ミスしたら二度目のチャンスがない社会ではいけない

といった応援コメントが増えてきました。

 

もし、二人が今後活動するなら

応援するよという声も多くなってきて

元々悪いのは反社会勢力とか

誘った入江が悪いと

矛先が別の方向に向きました。

 

たしかに、

宮迫、田村らは、

彼らが詐欺行為をして

お金をだまし取っていたわけではないのですが、

『口裏合わせて嘘をついた』

というのが発端になった出来事です。

しかし、アンダードッグ効果が起きると

そんなことはどうでもよくなり、

なんとなく可哀想となります。

 

最初から本当のことをいっていたら

どうなっていたのかを考えると

たぶん、誰も信じてくれなかったでしょうから

結果だけを見れば今回の対応のほうが、

よかったということになると思います。

 

もしも、これも全て計算で筋書き通りだったら

かなり頭が良いのだなぁと思います。

 

人間というのは、

絶対的な悪を目の前にしても

本人の生い立ちや苦しい過去などを知ると

不思議と同情してしまう部分があります。

 

今回の謝罪会見は、

最初から泣きながらごめんなさい

だったらなんにもならなかったでしょう。

 

どういった過去があり、

自分たちは誠意を見せたくても

会社に止められてできなかった

保身のために嘘をついたと正直に告白

自分の嘘を信じて養護してくれる人を

見ていると心が押しつぶされそうになった

恨み言ではなく、涙ながらに感謝する

 

アンダードッグ効果が

起きてしまう状況が出来上がっています。

 

理屈ではなんとなく分かる

このアンダードッグ効果も

実際、体験してみると、

こんなにも人の心というのは

ゆらぎやすいのかがわかりますね。

 

今回の記事は、

宮迫らを擁護するためのものではなく、

あくまでアンダードッグ効果を学ぶ

教材としてお話しました。

 

彼らが本当に無実なのか

それとも裏では悪いことを

しているのかはわかりません。

 

もしこれら全てが計算だったら

また違う学びがありそうですね~