赤ちゃんは愛情を食べて育つ、栄養だけでは49%死亡する

人間の赤ちゃんは、

栄養をきちんと与えていれば

育つのか?と質問をすれば、

大抵の人は、

良いかどうかは別として、

とりあえずは少しずつ育っていくと

イメージすると思います。

 

しかし、

人間というのは不思議な生き物で、

栄養だけきちんと与えていても、

2歳までの間に

49%の確率で死亡します。

 

大人であれば、

水とご飯を最低限食べていれば、

2年間で死ぬという人は

めったにいないと思います。

 

しかし、赤ちゃんは

食べ物や飲み物から

栄養を摂って成長するのではなく、

『愛情』を食べて育つというのが

実験的に分かっています。

 

どんな実験をして

こんな結論を出したのかと

気になる人もいるでしょう。

 

もし2019年現在、

同じ実験をやったら、

逮捕されるだけでは済まない実験が

第2次世界大戦後に

スイスで行われていました。

 

その実験の一部をご紹介します。

孤児院の新生児を使った実験

第2次世界大戦後のスイスで、

孤児院にいる新生児たちを使って

ある実験が行われました。

実験内容

食事、排泄などの身の回りの世話を

きちんとするが、

話しかけたり、抱っこしたりといった

コミュニケーションは一切せず

身の回りの世話だけをして

育てていくという内容です。

 

愛情を与えない

スキンシップがない

 

食事や排泄など身の回りの

世話はきちんとする

といったペットよりも

扱いがひどい状態で

数年間育てたようです。

実験結果

2歳まで生きることが

できた赤ちゃんは、

55人中28人で

27人が死亡しました

 

残った28人の赤ちゃんも

知能が低いケースが多く、

病弱な赤ちゃんが多かったようです。

 

成人するまで生き残ることができたのは

 

なんと・・・11人

 

生存率はたった20%です。

 

赤ちゃんのころに

愛情を与えないで

栄養だけを与え続けた結果、

80%の子どもたちは、

成人する前に亡くなってしまいました。

 

80%という数字は

偶然で片付けられる

割合ではないですね。

 

この実験結果から、

赤ちゃんを成長させるには、

『愛情』が必要というのが

よく分かると思います。

 

 

家庭内での教育や躾というのは、

いろいろな考え方があり、

なにをもってベストとするかは

その家庭によると思いますが、

少なくとも、

0歳から2歳くらいまでの間に

愛情が不足すると、

知能と免疫力は大きく下がる

というのがこの実験でわかりました。

 

この孤児院のように

両親がすでにいない場合は

まったくの他人である、

周囲の大人が愛情を与えないと

本来、生きられる命も

こうして失われてしまうわけですね。

 

実の親が与える愛情と

他人の大人が与える愛情は、

同じ愛情の量を与えても、

同じだけ効果が出るわけではありません。

 

いくら周囲の大人がちやほやしても

自分の親の相手にされていない場合は、

とても寂しく感じるものです。

 

大人よりも繊細な赤ちゃんや子供は

愛情不足、寂しいと感じていると

命を削りながら日々を生きています。

 

目には見えないし、

機械で計測することもできない

『愛』の力というのは、

生命を育むことにとても重要な

要素であるというのが

よくわかりました。

 

できれば、

戦後のスイスで行われた

上記の実験みたいなことが

日本の家庭内で起きないことを祈ります。