夢の世界って遺伝子に刻み込まれた
先祖の記憶の集合だと思うんですけど、
どう思いますか？
という質問を学生から受けました。
ものすごく面白いテーマなので、
その場にいた研究生たちと
すごく盛り上がりました。
ここで、
神経生理学で言われるような
レム睡眠の時に出現して、
脳の記憶から過去の映像が
再生されるなんて言ってしまったら、
なにも面白くはないわけです。
かといって、
ユングのように、
夢は宗教的な現象だと
してしまうのも、
それはそれで意見しづらくなるから
困ったしまいます。
ですが、
今回の質問にある
遺伝子に刻まれた先祖の記憶を
夢を通じて思い出させてくれてる
なんていうのはなかなか面白いなぁと思います。
そういった体験があったから、
そういう風に思ったのか、
ヒラメキなのかはわかりませんが、
すごく良いセンスをしていると思います。
僕はちょっと関心してしまって、
少し間があけてしまったら、
別の研究生から、
少し未来の夢を見ることに関しては
どういう風に説明するんですか？
という質問が出てきました。
これにはどう答えるのかなぁ？
ってちょっと黙って見守っていると
「子孫の遺伝子に刻まれたものが再生されるのでは？」
という返答がありました。
自分が想定していた返答を
遥か上を行っていたため、
おっ、そう返すかぁとビックリしました。
「未来を思い出す」
といえば、作家の一明源さんも
よくこの言葉を使っていますね。
僕にとっては、
馴染みがある言葉ですが、
まさか似たようなことを
学生から聞くことになるとは
すごく驚きです。
源さんの未来を思い出すというのは、
遺伝子がどうこうという話とは違いますが、
この二人の話に共通して面白いのが、
過去と未来という時間軸をあまり意識していないことです。
過去の経験と未来での経験を
同一に考える思考回路は
なかなかすごいですよね～
普通に生きてると、
なかなかたどり着かない地点だと思います。
こんな感じに、
議論は白熱し、
みんな思いつく限りのことを
言い合っているのを見ると、
やっぱり若いと発想が柔軟だなぁと思います。
変な理屈や理論にとらわれず、
自由な発想で言い合えるって
とても幸せなことだと思います。
今この瞬間、この時間は
後になれば、いくらお金を積んでも
得られない貴重な場というのも
そのうち気づくんだろうなぁと
一人、オッサンぶって
したり顔をしていました（笑）
そんな感じに傍観していると、
よくよく考えれば、
僕がどう思っているのかを
聞きたくて質問にきたわけなので、
意見を求められました。
正直、今回の話は面白すぎるので、
遺伝子に刻まれた先祖の記憶
ってことでいいんじゃないかな
と思ったんですが・・・
なんかそれじゃない意見が
聞きたいみたいなので、
持論を披瀝させていただきました。
僕が思うに夢というのは、
自分が体験したかもしれない世界
もしかしたら、
そういう現在や未来になっていたかもしれない
という平行世界の記憶を見ているのかなぁ
と考えています。
殺される夢を見た
なにかに襲われる夢を見た
という人も少なくないでしょう。
たぶん、これは、
もし、あのとき、ちょっとした
選択の違いにより、
殺されたり、襲われたりした可能性があり、
それを夢を通して見ているのだと思っています。
なので、悪い夢を見るというのは
基本的には良いことだと考えています。
今よりも悪い状況の世界に
行かなかったということになるので、
それって良いことだよね
というお話です。
では、良い夢を見ると、
良い世界に行けなかったから
悪いことなのか？
というとそうとも言えません。
自分の頑張りや人生の選択によって
そういったことも起こり得た
ということになるので、
自分の可能性が広がっただけだと思います。
では、何もいつもと変わらない
日常的な夢を見る
起きてるんだか寝てるんだかわからん
という夢をたくさん見る人もいるでしょう。
これはつまらんのか？
といったらそうでもないですよね。
安定した状態ということなので、
これはこれでいい感じじゃないですか
安全、安心、安定というのは
望んでも手に入るものではありません。
幸せは手に取ると、
それが幸せだと認識できないものです。
なんて感じの話をベラベラ話しました。
僕は平行世界とか多世界解釈から
アプローチしてみましたけど、
やっぱり、先祖の遺伝子の記憶の再生には
ちょっと及ばないなぁ～
うん、なんかすごくよい刺激になりました。
こういう、だからなんだって感じの話で
盛り上がれるのはやっぱりいいよね～
すごく楽しい一日でした。
皆様も夢ってなんだろうって
考えてみませんか？
