近年、美意識が高い人が増えて、
体を手で洗っているというの人が
とても増えてきており、
約半数の人が手で洗っているという
統計データがあります。
僕自身、美容講座を開催している時に
受講者に確認をすると、
私は手で洗っていますという
返答が結構返ってきます。
そんな手洗い派が増えている背景には
インターネットの記事や
美容雑誌などで、
手で体を洗うことにデメリットはない
ボディタオルなんか使わずに
なるべく丁寧に体を洗ったほうがいいよ
という記事をたくさんあるからではないでしょうか
硬いタオルでゴシゴシするよりは
手で洗ったほうが良いとは思いますが
さてさて、
そんな手洗いとボディタオル
どちらのほうが良いと思いますか?
理論的には手洗いのほうが良い面があります。
ただ、現実的にはどうかなという面があるので、
一緒にどういうことなのか
考えていきましょう。
手で体を洗うメリット
手で体を洗うメリットは
肌ダメージが少なくなることです。
日本人は世界の人と比べても
綺麗好きな人が多く、
洗いすぎてしまっている人がとても多いです。
キュッキュッってなるくらい
徹底的に洗わないと
洗った気がしない
という人が多く、
その結果、乾燥肌の人が増えています。
そういったことを考えると
手で優しく洗ったほうがいいよ
というのは良い部分があります。
適度に汚れを落として、
必要以上に角質や皮脂を落とさないので、
潤い感があるお肌になっていけるのでは
ないでしょうか?
手で体を洗うデメリット
手で体を洗うという意味を
ちゃんと理解していないと
デメリットが増えてきます。
これは知識の差によって
デメリットが変わるので、
1つずつ説明していきます。
細かい泡で洗わないと肌ダメージ
石鹸やボディソープを使うときに
しっかり細かい泡を立ててから
体に塗らないと肌ダメージになります。
ボディーソープを直接肌に塗る人
銭湯や温泉でたまに見かける光景ですが
石鹸を適当に手に塗って、
手をニュルニュルにしただけで、
全身を手で洗う人がいます。
ボディソープをそのまま体に塗って
体を洗う人もいます。
男性の場合は特に
そういうことをする人がたくさんいますが、
女性だからやらないというわけではないです。
容器の中で泡立ててから塗る人
直接体に塗らないまでも、
桶や容器の中でかき混ぜて
泡立てしてるよという人もいます。
この時にできる泡は、
きめ細かい泡ではなく、
ただ泡立っているだけなのです。
表面の汚れは落とせますが、
それでは毛穴の詰まりや
しつこい汚れは落とせません。
顔を洗う時は下の画像のように
アワアワにして優しく丁寧に
顔を洗うじゃないですか
体を洗うときだって
こんな感じにアワアワにしたほうがいいわけです。
顔を洗うときはネットを使うけど
体を洗うときは何も使わずに
手でだけっていうのはなんか変だと思いませんか?
だからといって洗顔用のネットで
泡立てするのも面倒ですよね。
ボディタオルは、
体をゴシゴシするために使うタイプもありますが、
細かい泡をつくることができるタオルもあります。
そういったボディタオルを使って
きめ細かい泡を体に塗る
そういった洗い方なら大丈夫です。
それができないなら、
柔らかめのボディタオルで
体を洗ったほうが
お肌の状態は良くなります。
手だからこそ危険な場合も
手で洗うのは安全!!という
先入観が強いのも問題の1つです。
みなさんが思っているよりも
人間の手というのは
綺麗なものではありません。
日常的に使っている
スマートフォンの画面は
便座よりも10倍以上汚いものです。
トイレよりも汚いものを
日常的に触りまくっている手が
安全と思うのはちょっと違います。
手は安心感があるというのが正しいです。
そして、指というのは
思った以上にザラザラしています。
指紋があるため、
結構、ひっかかりがあるんです。
たまたま指の皮が少しめくれてるときに
腕とか触ると結構痛いですよね。
CDやDVDの裏面を指で優しくこすってみてください
思ったよりも傷がつきます。
手のひらとか指というのは
思っているよりは安全性は高くないんです。
泡を塗るために手を使うのであって、
手で擦ったり、さすってしまうのであれば
柔らかいボディタオル使うのと
あまり差はないかもしれませんね。
届きにくい場所がある分、
ボディタオルより劣るかもしれません。
手だからOKと過信しすぎないことが大事です。
僕の講座を受講していただいた方には
プレゼントしていますが、
柔らかくて泡立つネットがあれば、
むしろささっと洗えて楽なんですよね。
たまには擦らないと垢が溜まる
人間の体はその場所によって
肌の厚みや角質の量が違います。
一番わかり易いのが
目の周囲とデリケートゾーンは
すごく皮膚が薄いです。
足の裏とかとても分厚いですね。
このように全部やさしくしておけば
良いというわけではなく、
垢が溜まりやすい場所や
汚れやすいところがあるので、
たまにはこすることも大事です。
特に45歳を越えてくると、
お肌の生まれ変わりが正常に行えず、
角質が厚くなることがあります。
そういう場合はたまにはこすることも大事です。
摩擦=悪と決めつけず、
なるべく擦らないほうがいいですが、
必要なときもあるとおぼえておきましょう。
まとめ
きめ細かい泡を作れて、
じっくりと体に塗ることができるなら
手で体を洗うことが一番良いと思います。
そこまでじっくりやれない人は、
すごく柔らかいボディタオルを使って
体を洗うほうが結果的に肌ダメージが少ないです。
一番お肌に良くないのは、
かためのボディタオルで、
ゴシゴシ洗うことです。
お肌の汚れを落とすのは
タオルの摩擦でも手のこすりでもなく
泡の力で落とします。
洗顔もそうですし、
食器を洗うときもそうでしょう
洗濯機だって泡の力で落としています。
今回はお話しませんでしたが、
お湯だけが一番良いのでは?
という意見もあります。
お湯だけで体を洗うのは
かなりの技術が必要なので、
適当にやると結構臭くなります。
自分では自分のニオイに気づきにくく
他人は結構迷惑している場合があります。
美容部員さんなら経験あると思いますが、
異様に美意識高いんだけど
なんか臭いってお客さんたまにいますよね。
まさにそれが正しくない湯洗をしている人です。
あれは結構難しいですよね
お肌を健やかで潤いがある状態にするなら
手とかボディタオルがどうというよりも
泡の力が大切だと思います。
アワアワにして綺麗な素肌を目指しましょう!