石鹸とボディソープ、お肌に優しいのは弱酸性、弱アルカリ性どっち?

体を洗う時にお肌に優しいのは、

ボディソープなどの弱酸性なのか?

それとも石鹸の弱アルカリ性なのか?

についてお話したいと思います。

 

健康的なヒトの素肌は、

弱酸性になっています。

pH(ペーハー)は4.5~6.0

この値は7に近づくと中性で、

数字が小さくなると酸性

数字が大きくなるとアルカリ性です。

 

健康的で綺麗な状態の素肌は

弱酸性なのですが、

皮脂が増えたり、

汗をかいて放置したり

アトピー肌の人は

pHが変わってきます。

 

ボディソープや石鹸を推しているサイトを見ると

基本的にヒトの肌は弱酸性なんだから~

というのをベースに記事が書かれています。

 

しかし、

人間ならいつでもみんな弱酸性

というわけではないんです。

 

それなのに、

絶対に手作り石鹸が良いという人もいれば

いやいや弱酸性の素肌なんだから

弱酸性のボディソープがいいよという人もいます.

 

 

石鹸を推奨している一部の人は、

弱酸性なんて駄目、

合成界面活性剤が入っているし

あれはボディーソープなんて

綺麗な名前がついているけど

ようはただの『洗剤』です。

危険だから駄目、絶対!!

みたいな投稿が目立ちます。

(実際はもうちょっとマイルドな言い方をしています。)

 

さて、

結局、どっちを売りたいかみたいな話で

お互いを悪く言ってるのか?

それとも、どちらも正しいことを言っているのか?

 

消費者からすれば、

なにが本当なのかを知りたいと思いますよね。

 

その答えは、

どちらも正しいことを言っているんですが、

前提が間違っているんです。

 

そう、素肌は弱酸性という部分ですね。

お肌のpHは人によって違う

健康的な素肌は

弱酸性というのは間違っていません。

特にお肌にトラブルが起きておらず

綺麗な状態であれば、

pHは4.5~6.0くらいになるので、

弱酸性であることが一般的でしょう。

 

しかし、

生活の中でpHが変わることがあります。

 

ストレスと皮脂で酸化

皮脂というのは時間が経つと

『酸化』するため、

お肌のpHも酸性に傾きます。

 

酸性に傾いてしまった肌を

弱酸性に戻すにはどうすればいいか

 

それは弱アルカリ性の石鹸を使って

お肌を元の弱酸性に戻してあげると

健康的な素肌に戻っていきます。

 

酸とアルカリが混ざることで中和され、

大量のお湯で流すことで、

元の健康的な素肌に戻ろうとする

化学反応をしているのが

洗顔というものです。

 

このように書くと、

やっぱり石鹸がいいんだぁ

無添加、手作り、オーガニック

いやぁ素晴らしい、石鹸が最高

ってなりそうですが、

鋭い人はお気づきでしょう!

 

酸性に傾くことがあるなら、

アルカリ性に傾くことだって

もしかしたらあるのでは・・・?

って思った人もいると思います

 

そうなんです。

皮脂酸化でより酸性に傾くことがあるなら、

違う理由でアルカリ性になることがあるんですね。

 

汗をかいてアルカリ性へ

汗を大量にかいて

お肌についたまま状態でいると

お肌は中性からアルカリ性に傾きます。

 

夏場は特に要注意で、

夏場専用スキンケア用品というのが

大量に作られているのは、

そういった理由なんです。

 

運動している人

汗っかきの人

寝汗がすごい人

アルカリ性に傾いている可能性が高いです。

 

さらに、

乾燥肌の人、アトピー肌の人

この場合もアルカリ性

傾いている可能性が高いです。

 

この場合は、

アルカリ性の石鹸を使うと

肌ダメージになりやすいです。

 

お肌がアルカリ性に傾いているのだから

使うべきは真逆の酸性

 

アルカリが混ざると中和なんですから

石鹸の時にお話したのと逆のことを

しないといけません。

 

この場合は、弱酸性のボディソープなどを

使ったほうがお肌に優しいということになります。

 

弱酸性も弱アルカリ性も駄目な場合もある

ただし、

アルカリ性に傾いた肌の人は

弱酸性を使っておけば大丈夫とは

言えない部分があるんです。

 

特にアトピー肌や乾燥肌

汗で炎症して赤くなっている人は、

何をつかっても刺激となってしまい、

ピリピリしたり、

泡がついた時点で痒くなることがあります。

 

そういう場合は、

お湯だけでしっかりと汚れを落としたら、

まずは炎症をおさえることが重要です。

薬を使うなどして赤みを抑える

それが最も重要なことになります。

 

痒みがあると無意識のうちに

自分で皮膚を掻いてしまいます。

起きているときは意識して

掻かないようにしても

寝ている時に意外と掻いています。

 

かゆみを抑えることから始めないと

乾燥肌とアトピー肌は

良くなっていかないと思います。

 

界面活性剤よりも怖いのは

人間の爪なんです。

 

お湯だけで洗うのが一番良いのか?

酸性だのアルカリ性だの考えるのは面倒

一番良いのはやっぱり水

中性で洗えばどちらも万能でしょう

という意見もあります。

 

pHという値だけを見ているなら

確かにお湯だけで洗うのが良さそうですが・・・

人間のお肌というのは複雑なものでして、

お湯だけで時間をかけて洗うと

しっかりと落とすためには数十分かかります。

その間の摩擦ダメージや

お湯を長時間を浴びることで起きる乾燥など

違う問題が出てくるため、

みんながみんな良い結果が得られないのです。

上手にやらないと体臭がきつくなる場合もあります。

個人的にはお湯だけというのは

おすすめしておりません。

(特に若い人はやめましょう)

 

まとめ

弱酸性の素肌なんだから

アルカリ性で中和したほうが優しいとか

同じ弱酸性で洗うのが優しいという意見がありますが、

その前提は間違っています。

 

お肌のpHは生活スタイル

性別、年代によって異なります。

 

皮脂が多くて酸化している人は

弱アルカリ性の石鹸を使って中和しましょう

 

汗をかく、乾燥肌、アトピー肌の人は

弱酸性のボディソープがいいかもしれません。

 

どちらも使う場合も共通しているのは

どんなにお肌に優しい成分を使っていても

お肌にとっては不要なもので

ダメージになります。

 

石鹸、ボディーソープを使うときは

とにかくすすぎを徹底することが

体を洗う時にもっとも重要なことです。

 

一般論を真に受けずに

自分のお肌に合わせたものを

使うのが良いと思います。

 

ちなみに僕は

体はボディーソープで、

顔は石鹸です。