大型イベント再開に向けて検討中のガイドライン案が現実的に厳しい

非常事態宣言が解除され、

段階的に少しずつ制限が

解除されてきています。

 

飲食店の営業時間が少し長くなったり

自宅待機命令を出していた企業が

出社できるようになったりと

少し変化が出てきていますが、

どこまでなら安全なのか?

というのがよくわからないまま

非常事態宣言が解除されたため、

ほんと手探りな状態が続いています。

 

そんな中、6月19日に

プロ野球開幕を目指して

専門家の方々が

スポーツイベントなどを開催するにあたって

どのような感染対策をすればいいのか

ということを検討し始めたようです。

 

野球やサッカーのような規模での

安全対策が分かれば、

それよりも規模が小さいイベントで

何を気をつければいいのかが

わかるので早めにガイドラインを

作って欲しいですね。

 

スポーツイベントのガイドラインを

考えるにあたって

海外の感染対策ガイドラインを

参考にしようとしています

その内容を一部ご紹介いたします。

ドイツのブンデスリーガのガイドライン

サッカー選手、コーチングスタッフ、トレーナーは

試合の一週間前までと前日までに

2回のPCR検査を受けることが絶対条件

 

そしてプライベートな環境で過ごす

家族などに対しては1回PCR検査をして

シーズンの半分が終了後もう一回

自発的にPCR検査を受ける

 

選手本人及び家族は

公共交通機関の利用自粛と

不要不急の外出を控えるなどの

行動制限をさせる

 

他にもいろいろな制限がありますが、

代表的なものをご紹介しましたが、

日本ではなかなか難しいのでは

ないでしょうか?

 

選手と家族と関係者が全員

PCR検査というのが

まず無理ですよね。

受けたくても受けられないでしょうし

なかなか厳しいものがあります。

 

しかしこれくらい徹底しないと

誰かに感染させてしまうかもしれない

という不安が払拭できないそうです。

 

もしも日本でもドイツと似たような

ガイドラインが出来上がったら、

ちょっと困ってしまいますね。

 

 

次にアメリカのメジャーリーグのガイドラインも

一部ご紹介します。

 

アメリカメジャーリーグのガイドライン

選手・医療スタッフなどの関係者や

家族全員は週に複数のウイルス検査を行う

 

検査結果が陽性だった場合は

すぐに隔離して復帰するためには

隔離後の検査で2度陰性にならないとダメ。

 

さらに医療関係者から

無症状であることの承認が必要

 

遠征先ではレストランへの食事など

外出することが許されない

 

最低でも1.8メートル以上離れて

球場のスタンドに着席する

 

ハイタッチ、グータッチ、ハグ禁止

紙タバコ禁止

施設内のシャワーの使用禁止

タクシーや配車サービス使用禁止

となっています。

 

ドイツよりもさらに厳しい感じの内容です。

特に週に複数回のウイルス検査というのが

日本では無理でしょう。

 

選手だけならまだしも、

家族やスタッフ全員となると

受け入れ先が難しいと思います。

むすび

現実的に日本でPCR検査を

選手、家族、関係者全員やるというのは

不可能に近いと思います。

 

綿棒を使ったPCR検査ではなく、

唾液を使ったものに変えれば

身体的、精神的な負担は減りますが、

それだけ大人数の検査を

してくれる病院があるのか?

という問題があります。

 

野球だけで考えても

プロ野球チームが12で

選手と関係者を全部入れたら、

数千人規模になります。

 

日本には野球しかスポーツがない

というのであれば、

できなくもない数字ですが、

これにサッカー、バレーボール、ラグビーなどを

様々なスポーツを再開させようとしたら

このガイドラインでは現実的に

かなり厳しいと思います。

 

プロスポーツの運営サイドは

かなり厳しいことは分かっているので

なんとか妥協案を探しているようですが、

専門家チームからは

ドイツやアメリカ並に

しっかりやらないとダメだよ

という意見が多く出ているようです。

 

無観客試合をするだけでも

これだけ厳しいルールになりそうなのと

1つガイドラインができてしまうと

他のイベントをやるときも

同じくらい厳しくなってしまい

コンサートやライヴなども

かなり厳しい状況になるでしょう。

 

日本の体質を考えると、

本当はそこまでリスクがなくても

万が一のときに責任を取りたくない

という考えから右へ倣えになり

学校の部活動やアマチュアスポーツ等にも

大きな影響を与えそうで怖いです。

 

日本ではコロナウイルスが怖いというよりも

社会的な圧力が怖いというのが大きいので、

怖い、危ない、万が一、念の為という方向に

行き過ぎているので、

なかなか厳しい状況が続きそうですね。

 

ある程度収束してきた今、

楽観視しすぎてもダメですが、

コロナになることが悪という風潮を

変えていかないとダメだと思います。

 

現在、インフルエンザにかかったからといって

そこまで叩かれることはないでしょう。

 

それと同じように、

コロナにかかっても、

叩かずにしょうがないよね

しっかり治療しようね

くらいの気持ちにならないと

ずっと自粛しないといけなくなります。

 

風邪やインフルだって

0にできていないと同様に

ある程度、しょうがないって

割り切らないと、

何もできなくなってしまいますね。

 

それでも責任者立場からすれば、

感染者を出せば

ボロボロになるまで叩かれるから

なかなか難しいと思いますが、

意識を少しずつ変えていきたいですね。