なにか人生の中で
決断をしないといけないとき
ここぞっていう時に、
悩んでしまって、
決められない・・・
私って優柔不断で本当に困る
って悩んでいる人がいると思います。
優柔不断な性格を治したい
と悩んでいる人が多く、
マイナスな特徴だと思われがちですが、
優柔不断な人というのは
決してマイナスなだけではありません。
そして、
この優柔不断というのは、
精神的になにか問題があったり、
心の問題があるせいなのかというと
別にそういうわけではないのです。
人間の脳というのは
とても面白いもので、
束縛されたり、
制限を加えられると
ストレスを感じてしまい、
『自由を求める』のですが、
ある程度絞った選択肢がほしい
というのも同時に願ってしまうのです。
なんと97%の人が
そういう傾向があるので、
実はバシっバシッと決断できる人は
たったの3%しかいないんですね。
優柔不断であることが
むしろ人間的には普通なのです。
なにも恥ずかしいことではないですし、
改善しなければいけないことではありません。
いろいろなことで悩んでしまうのは、
選択するための情報が
多いか少ないかで
その悩みの程度が変わります。
Aにしようか
Bにしようか
それとも、C?
いやDみたいに
人間は選択肢が多いと
なかなか決めづらくなります。
選択肢が多いと決断できない心理実験
あるデパートの催事場で、
2種類のアイスのお店を作りました。
1店舗目は
20種類のアイスから選べるお店
2店舗目は
4種類のアイスから選べるお店
違いはアイスの種類の多さだけです。
この結果、
どうなったかというと
人がたくさん集まったのは
20種類のアイスがあるお店でした。
しかし、
人はいっぱい来るものの、
購入に至った人は少なく、
ほとんどの人がどうしようかな~って
悩みながら、そのまま素通りしていったそうです。
人はたくさん来るけど、
あまり売れないお店になったそうです。
4種類のアイスしか無い方の店は、
人だかりができることはなかったようですが、
ふらっと寄った人がかなりの率で
購入していったそうです。
来客数に対して購入した割合を出すと、
20種類のアイスの店は5%程度で、
4種類のアイスの店は30%くらいに
なったそうです。
この実験でわかったのは、
自由な選択ができるというのは
一見、良さそうですが、
実はなかなか決められず
諦めてしまう人が多いというのが
わかりました。
実店舗で考えると
たくさん種類がある
サーティワンとか見てみると、
人気ランキングが貼ってあって、
選ぶ参考になるガイドがあります。
ただズラッと並べるだけでは
大抵の人が選ぶことができないのです。
自分の好みのものを
ささっと決めちゃいなよって
思う人もいるかもしれませんが、
たかがアイス一つでも
なかなか負荷がかかるようです。
自由すぎるというのは
なかなか不自由なようですね。
そういう目で見てみると、
店舗というのは、
自由に見せてくれているようで
うまく誘導してくれてるんですよね。
今週のオススメとか
人気No.1とか
限定○○個とかね
ウィンドウショッピングは自由
だけど、選択肢は絞ってほしい
どれがオススメなのかは知りたい
でも店員に声はかけられたくない
というわがままな要求を
見事に満たしているのが
売れているお店なのだと思います。
そして、最終的な決断は
お客さん自身で出来ない人が多いので
店員の話を聞いて決める人が多めです。
最後は買うか買わないかの2択になって
でも、予算的にどうしようかな~って
また悩む人がほとんどなんですよ。
はい、これ頂戴って言ってくれる人は
そんなに多くないんですよ
扱っている商材にもよるとおもいますが、
まぁ普通は接客時間が長くなります。
このことからもわかるように
判断するための情報をたくさん
収集できる人は、
結果的に決断しづらくなる
という面があります。
なので、
私は優柔不断なの~ではなく、
私は情報収集能力が高いの~
というのが正しい表現ではないでしょうか
決断できないという点だけを見れば
短所に見える優柔不断も
情報収集する力が高く、
1つの物事に対して、
慎重に考えることができ、
他人からあれこれ言われても、
人に流されにくいという
長所の面が見えてきます。
一つのことに対して、
たくさん考えたり、
悩んだりできるのは
1つの才能ではないでしょうか