腸内の細菌で自閉症になる?便の細菌移植で治療

自閉症スペクトラム(ASD)の症状は

遺伝子、染色体などの

DNA情報ゲノムの突然変異が

関係していると報告されていましたが、

腸内の細菌が関与していることがわかりました。

 

マウスでの実験になりますが、

自閉症の子供から得られた細菌叢を

自閉症ではない個体に

移植したところ

社会性が低下しました。

 

遺伝子や染色体の問題から

自閉症になるのだとすれば、

腸内環境が乱れただけで

自閉症気味になるというのは

ありえないことです。

 

腸内フローラが乱れることで

少し下痢気味になったり、

消化器官の活動が低下するなら

一般的なことですが、

自閉症になるというのは

かなり驚きの事実だと思います。

 

 

今度は逆の実験になるのですが、

自閉症ではない健康状態が良好な

個体の便からクロストリジウムを

除去しASD児に移植したところ

消化器官の機能向上と

自閉症(ASD)の症状が

緩和されたようです。

4月13日 便の細菌叢移植による自閉症の治療(4月9日Scientific Reports掲載論文) | AASJホームページ

 

自閉症ではない人の

細菌叢によって

自閉症の症状が良くなる

遺伝的な問題ばかりではない

というのがこの実験からわかります。

 

親子で遺伝したかのように

感じることがある理由は

親子である以上、

生活環境や生活習慣、食事などが

似たようなものになるので

腸内の環境も似てくる

というのがあるのでしょう。

 

 

オキシトシン療法の代わりに?

アメリカのテキサスベーラー大学が

行った研究によりますと

腸内でロイテリ菌が迷走神経に作用して

中脳でオキシトシンの分泌を促すことで

子供の社会性が改善するという

報告がされました。

 

腸内フローラを整えると

社会性が上がるという

別の研究例ですが、

これはオキシトシン療法に代わる

新たな治療法になる可能性が高く

かなり期待できるものだと思います。

 

 

ヒトからマウスに移植してもASDになった

マウス同士の実験であれば

たまたまマウスはそうなのであって

人間のような高い知能を持っていて

複雑な精神構造をしていると

話は変わってくるのではないか

と考えてしまいますが、

なんと驚きなことに、

ヒトの自閉症の方からの

取り出した細菌叢を

マウスに移植したところ、

社会性が低下し

行動がおかしくなったと

報告されています。

 

ヒトからマウスでも

自閉症になるのは

驚きですよね。

 

便の中の細菌を

移植しただけですから

それだけで、

自閉症になるって

普通に考えればありえません

 

逆の実験はさすがに

できないですからね。

 

自閉症のマウスの細菌を

健康な人間に入れたら

どうなるのか

というのが確かめることができれば

特定の細菌によって

自閉症になるというのが

より解明できるかも知れませんが、

もともと健康人だったヒトを

自閉症にしてしまうことになるので

非難轟々になるでしょうね。

 

それはできなくても

ヒトからマウスに移植しても

自閉症になったのですから

十分に細菌の可能性が高いと

言えるでしょう。

 

 

 

現状では

カテーテルで腸に直接投与するので

医療としてはあまり普及していませんが、

飲み薬にして治療できるようになれば

気軽でいいですね。

大腸から細菌を移植といえば

なんとなくそこまで悪い印象はないですが、

一言でまとめると便移植です。

 

この言葉だけを見ると

ちょっと抵抗がありますよね。

もうちょっと改良をして

飲み薬になれば普及できると思います。

マサチューセッツ総合病院での

今後の研究に期待です。

 

自閉症の原因はいろいろありますが、

本人や家族の問題というよりは

細菌のせいだったというのが

わかったことで

少し救われた気持ちになる人も

いるではないでしょうか

 

細菌が関与しているということは

誰でもなる可能性があるわけなので

便秘や下痢などになったら

こういうもんだからと

放置せずにきちんとケアしていきたいですね

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