視力は同じだとしても
見える範囲や見えているものが
だいぶ異なっているのが
男女の視野です。
視力が一緒であれば、
同じように見えるのでは?
と思うかもしれませんが、
これが意外と違うんですね。
まだ人間が狩りをしていた
時代の名残がありまして
男性は遠くのものを見つけて
追跡したりすることは得意なのですが、
手元にあったものを見失ってしまう
という部分があります。
イメージとしては
双眼鏡を覗いているような
感覚でしょうか
遠くを眺めたり、何かを探すのは
楽ですけど手元にあったはずの
ハサミとかペンとかは、
あれってなっちゃうことがあります。
家庭の中での話になりますが、
冷蔵庫、食器棚、引き出しに
しまったものを探すというのは
あまり得意ではなく、
「妻にあれどこいった?」って聞いて
「すぐそこにあるでしょ」
「だから見つからないんだって」
というやり取りはよくある話です。
全員が全員そうではないですが、
傾向としては男性は手元のものが
みつけにくいという特徴があります。
では逆に女性はといいますと
家庭内になにか違和感がないか
いつもとなにかが違わないか
ということに視覚を使うことに
長けています。
同じ部屋にいる人達の
微妙な空気感や関係性を見抜く能力が高く
女性同士の場合は、
あの人不倫しているというのが
見れば一発でわかるようですね。
ちなみに男性の場合は
不倫している女性を見抜く能力は低く
化粧が派手になったとか
露出が増えたといった
露骨な変化がないと
見抜くことができません。
このような視覚の違いが出るのは
なぜなのかというと、
狩猟時代の名残なんでしょうね。
狩猟時代の名残
男は外に狩りにいって、
遠くの獲物を見つけ追跡するので、
遠くのものを発見しやすい
能力が身についたわけです。
ここでちょっと不思議に感じるのが
命の危険があるのだから
周辺への気遣いや変化にも
気づく能力が高まったのでは?
って思うかもしれませんが、
細かい情報がたくさん入ってくると
躊躇してしまってタイミングを逃すんです。
そして情報が過多になると
恐怖が襲ってきます。
命がけでなにかをするときは
見えないほうが結果的に楽
ということがあるようです。
0.1秒にも満たない
一瞬の戸惑いが命取りになったりするようで
あえて情報がカットされている
ということがあるようですね。
この時代の女性はというと
家族や親戚、子どもたちと
集団生活をしていました。
集団生活をする上で
もっとも必要な能力は
遠くを見ることではなく、
微妙な変化や表情の変化に
気付けることです。
相手が喜んでいるのか
怒っているのか
虫が入ってきていないか
ひび割れていないかなど
いつもと何かが違う
ということに気づけないと
命の危険があるわけです。
現代でも嫁姑問題や
親族でのトラブルはいっぱいあるように
この時代はほんのちょっとの
判断ミスが命取りになります。
すぐに殺されるということはなくても
1日中いびられたり、
嫌がらせをうけたりと
とんでもない目にあいます。
そこで視覚情報を
より細かく拾えるようになるため
白目の面積が増えていきました。
現代でも男性と女性では
女性の方が白目の面積が
大きいことが多いです。
白目の面積が増えると
なにがいいんだ?って
思われたと思います。
人間関係を気づく上で
コミュニケーションが重要なのは
言うまでもない話ですが、
コミュニケーションには
言語と非言語情報というのがあります。
人間が発する言葉なんて
ウソが多いので
これだけを真に受けていては
痛い目を見るわけです。
そこで、
目線の情報を細かく拾うことで
嘘をついているのか
本当に喜んでいるのか
というのを得ようとしました。
そうやって細かいところを
見るように意識した結果
あることに気づきました。
相手を見ているということは
自分も相手に見られている
目をたくみにつかいこなせるようにならないと
相手を探っているつもりが
こちらの情報が筒抜けになってしまう
ということに気づき、
目を使ったコミュニケーションを
とれるように進化しました。
男性はウソを付くと目が泳ぐけど
女性はウソを付くときに微動だにしない
そんな話をきいたことはありませんか
目を使ったコミュニケーションは
表情豊かに振る舞うこともできますが
悪用することに長けています。
現代でもこの能力差は
かなり大きなもので、
いろいろと場面で
お互いに苦戦させられるでしょう。
女性の周辺視は180°!?
女性の周辺視は
女性の中でも
視野の広さはかなり差がありますが、
特に広い人になると
180度以上見える人もいます。
真横まで見えている女性は
そこまで少なくありませんが、
男性で180°近く見える人は
特殊な訓練を受けているか
才能に恵まれていないと
ほとんどの人ができません。
横の強いのか
縦に強いのかの違いなので、
どちらが優秀ということもないですが、
車の運転で考えると
かなり優劣が出てきます。
横の情報が得られる女性は
交差点横から突っ込んでくる車を
視界にいれることができるので
横方向での交通事故は
少なめになります。
しかし、
横は強くても縦は弱い面があるので、
縦列駐車が得意な女性は
ほとんどいません。
これは空間認識能力と
テストステロンが影響するため
視野ばかりの問題ではないですが、
周囲が幅広く見えるからといって
男性よりもすべてが優位という
わけではないんですね。
自分は周囲が見えている
という過信が精神的に
盲目にする面もあります。
視野の違いと見えるものの違い
言葉で説明するのが
難しいですが、
こんな画像が良い例ではないでしょうか
この画像を見て、
グレーの変なブロックがある
って見えてしまう人と
白いブロックでFLYって
書いてあると思う人がいます。
ぱっと見せられたときに、
全体像を見ようとする人と
個別の何かを見ようとする
脳の癖がでるわけですね。
今日の話でかんがえると
男は1個1個のブロックの形に
注目をしてしまうので、
変なグレーのブロックがあるように見えます。
双眼鏡のような視野というのは
そういうことです。
レーダーのような視野の女性は
全体像を見ようとするので、
白でFLYって書いてあるように
見えるということです。
言われればどちらでも
見ることができますが、
意識的にグレーのブロックを見ようとしても
FLYが頭をよぎったりしませんか?
逆に周辺が見えると
グレーのブロックを1つずつ
分析したくても
ちょこちょこFLYってみえちゃって
集中できなくなります。
左端のブロックを見てても
Fが見えてしまう
でも今はグレーブロックを見てるんだ
って0.1~0.2秒位かもしれませんが、
こういうことが日常の中で
もっと複雑に起きていると
明らかな性別による能力差が
出てきてしまうんですね。
いいか悪いかは別として
違いがあるということを
理解して認めないと
なんでこんなこともわからないの!!
ってお互いに思ってしまいます。
見えてても目に入ってこない
ってことはあるんです。
なんでなんでってならずに
そういうもんだとおもうしかないですね。
逆にいえば
自分はいろいろ見えているつもりが
いろいろ見落としているということでもあります。
過信しすぎて
精神的な死角を作らないようにしたいですね。