ニンジンやしそ、唐辛子などに
たくさん含まれているベータカロテン
動脈硬化や生活習慣病から
守ってくれる栄養素として
話題になりましたね~
そして、
がん予防に良いのでは?
と一時期騒がれてからは、
ベータカロテンサプリも
たくさん開発されました。
そんなβカロテンも、
サプリメントとして、
飲み続けると・・・
肺がんリスクが上がるという
研究データが報告されました。
肺がんといえば、
合わせて心配になるのが
タバコですね!
タバコを吸ってると、
肺がんリスクが上がる
でもタバコをやめられないし
どうしよう・・・
という人が
藁にもすがる思いで、
βカロテンサプリを飲み、
肺がんになりにくくなるんだ!!
と信じてたくさん飲んだようです。
フィンランドで、
喫煙者29000人の男性が、
βカロテンサプリメントを
毎日20mgずつ飲んで、
5~8年間、どうなったのか
追跡調査をしたようです。
サプリメントを飲んでいたグループ
サプリメントを飲んでいないグループに
分けて、肺がん発生率を調べてみたら・・・
肺がんリスクが上がったようです。
こんな話を聞くと、
ニンジンなんて死んでもごめんだ
食物繊維ってなんなの!
って思われたかもしれません。
βカロテンを摂ると、
肺がんリスクが上がるというのとは
またちょっと違っていまして、
サプリメントで、
βカロテンを多めに摂ると、
肺がんリスクが上がる
というのが正しい表現です。
今回の
20mgのβカロテンというのは
かなり多めです。
1日に必要な摂取量の
だいたい10倍くらい摂っています。
栄養というのは、
多すぎると毒になる
という部分があるので、
仮にどんなに良いものでも、
摂りすぎれば、あなたの体を蝕みます。
いちばん有名なのがビタミンCですね。
適切な量なら、体に良いですが、
摂りすぎれば細胞を傷つけます。
サプリメント業界の一部や、
栄養学を学んだふりをした人は、
水溶性ビタミンだから、
多くとっても、尿で流れるから大丈夫
みたいなことを言う人がいます。
ビタミンCを大量に摂ったから、
すぐに細胞がどうこうなって
死んだなんて例はないでしょうけど、
毎日、繰り返し飲み続けていると、
少しずつ、体を蝕んでいくんです。
今回は、ベータカロテンサプリも
同じような話です。
少量なら、
βカロテンは活性酸素を押さえて、
いろいろな病気から守ってくれます。
でも多く摂れば、
肺がんになる確率が上がります
良いものだからいっぱい摂ろう
普段野菜食べないから、
この機会にまとめて摂ろう
という考え方は捨てて、
バランスよくいきたいですね~
そもそも栄養なんていうのは
少し足りてないくらいで
いいんですよ~
足りなきゃ足りないで、
自分の体自身が、
栄養素を合成し始めますから
あまり甘やかして、
過保護に育てると、
サプリなしじゃ生きられない
体になっていってしまいますよ。
どうしても足りないものを
補うためにサプリメントを使うのはOK
なんとなく体に良さそうと思って
いっぱい飲むのはNGですよ~
今回、喫煙者のデータを見せましたが、
タバコを吸わない人が、
βカロテンを摂るとどうなるのか?
これといって、
よくも悪くもないという結果だそうです。
まとめると、
タバコを吸う人がβカロテンサプリを飲むと
肺がんになる率がアップ
タバコを吸わない人がサプリメントを飲むと、
よくも悪くもない
野菜や果物から摂る分には
なにも問題なし
ということです。
一言でまとめると、
βカロテンサプリは
誰が飲んでもメリットはないようですね。
βカロテンにお金を使うなら、
別のものにお金を使いましょう♪