脳や皮膚というのは、
20歳くらいのときはピークに
そこからどんどん劣化していくような
体感がありますが、
実は、何歳からでも
成長することができるんです。
単純な頭の回転の早さは、
20代くらいをピークに
少しずつ遅くなっていくので、
1分間で計算できる量とか
瞬発力を求められるものは、
鍛えていても、
年々厳しくなります。
プロスポーツ選手やアスリートを
見ていても、
20代のころにキャリアハイの
成績を出すことが多いのは
このためでしょう。
しかし、
知識や経験というのは、
何歳であっても向上していきます。
今まで蓄積してきた知識や
経験というのは、
年々能力が向上していき、
徐々に複雑な判断をすることが
できるようになります。
このような、
総合的な判断をするとか
点と点を結びつけるといった能力は
60代くらいのときに
ピークを迎えます。
60代といえば、
そろそろ定年退職のタイミングなので、
もっともその人の能力が高い時期に、
会社を追われる立場になるというのは
かなりの損失となっています。
モノづくりをしている人
エンジニア、職人さん
伝統工芸をされている方などが
持っている特殊な技術は、
マニュアル化することも難しく、
知らない間に失われていく
素晴らしい技術が
たくさんあります。
なんとなく歳を重ねることに対して
ネガティブな印象を与える
情報が世の中に蔓延していませんか
本来、
長く生きていられるというのは
めでたいことなのに、
どこか、
歳をとるのが嫌だなぁ
って感じるのは、
25歳位がピークで、
あとは劣化していくだけ
みたいな情報が多いからですね。
単純な筋肉とか計算力は
若いときにピークが来ますが、
私達、人間は野生動物ではないため、
筋肉や体力だけが全てではなく、
知識や経験、知能の高さというのも
重要なものです。
その知能を司る脳は、
死ぬその時まで成長していきます。
知識、経験、判断力などの
総合的な力がもっとも高くなるのは
60代くらいと言われています。
しかし、何歳からでも、
脳そのものは成長し続けているため
本当のピークというのは、
死ぬ直前かもしれません。
そう私達は、
脳のピークを迎えたときに、
死が訪れるわけです。
なので、
何かを学ぶのにもう遅いというのは
まったくないんですね。
どこかで作られた常識や
謎の価値観によって、
もう遅いんじゃないかと
錯覚させられているだけです。
脳だけではなく、
お肌もそうです。
25歳過ぎたら曲がり角
30代はなんとなかしのげても、
40代からはさすがに厳しいよ
といって煽られ続けていますが、
実際80代からスキンケアを
始めても、肌年齢は20代くらいに
戻すことができます。
もう自分はピークを去った
というのは実は思い込みと
勘違いですよ~
もう若くないんだから
みたいな話は、
何歳であってもいつも言われるんです。
20代であればもう学生時代とは違うよとか
30代であれば、もう若手じゃないんだからね
40代なら、おじさん、おばさんと呼ばれ
常にマイナス10歳くらいの人と
比較された言い回しが
ありますよね~
うん、
だからなんなんだって感じです。
人種差別はダメ
女性差別はダメ
性的マイノリティーの差別もダメ
と差別はダメダメといいながら
年齢差別だけは、
当たり前のように行います。
この年齢差別をなくすためには、
脳のピークは60代に来て、
この時、もっとも智性が輝く瞬間
というのがもっと知れ渡れば、
高齢者に対する尊敬も増えるのでは
と考えています。
そして、歳を重ねたものは、
そのことで偉そうにせず、
品格がなくてはいけません。
少子高齢化というのは、
社会的には問題ですが、
見方を変えれば、
学べるスペシャリストが
大量に溢れている時代とも言えます。
さて、
そんな素晴らしい先駆者や
エキスパートたちを
黙って引退させてしまっては
もったいない気がしますね~