アトピーといえば、
10人に1人がなっている、
すごく患者数が多い
皮膚トラブルです。
アトピーが治るなら、
どんなことでもしたい!!
そんな風に本気で考えて、
様々な治療法を取り入れたり、
サプリメントを購入してみたり、
民間療法を試してみたりと
いろいろやるけど、
結局どうすればいいのか
さっぱりわからなくなり、
途方に暮れている人も多いでしょう。
アトピーの悩みは、
日本のみならず、世界中の人が
苦しんでいます。
そのため、
治療法の研究も日々進んでいます。
そんな中、今年に入って、
新薬が認可されました。
その名も、
デュピクセント
一般名としては、
デュピルマブとも呼ばれています。
ディピクセントの特徴
少しマニアックな話になるので、
なるべく専門用語を使わずに
説明したいですが、
なかなかそうもいかないので、
さらっと読み飛ばしてもOKです。
アトピーの人は、
皮膚を炎症させようとする
命令をカットさせるお薬です。
もともと健康な細胞だったものが、
白血球と細胞の間で、
謎のコミュニケーションを取り、
炎症させちゃう?みたいな
やり取りが行われているため、
肌が炎症してボロボロになります。
こういうのを専門用語で
インターロイキン略してIL
といいます。
このインターロイキンを
ブロックするお薬が、
デュピクセント(デュピルマブ)
なんですね~
勝手に細胞と白血球の間で、
肌を炎症させられているので、
そのやり取りをさせない!!
と妨害するわけです。
そうすると、
炎症させよう!!というお話が
そもそも、なくなりますので、
肌が綺麗なままでいられるんですね。
アトピーの治療法といえば
初期段階であれば、
弱めのかゆみ止め+保湿で
スキンケアをしていけば、
ある程度、良くなりますが・・・
すでに悩みまくっている人は、
かゆみを抑えるため、
炎症を抑えるために、
ステロイドを使うことが多かったと思います。
正しく使えばステロイドも
悪いものじゃないんですが、
かなりイメージは悪くなってますよね。
そのため、
ステロイドが入っていないものに変えたり、
漢方薬でじっくりと治療するという
選択をしている人も多いでしょう。
炎症を取るために、
ステロイドを使う
ここまでは良いのですが、
使い続けることで、
皮膚が弱くなる・・・
結果、炎症を治ったけど、
皮膚のバリア機能が下がって、
別の問題から皮膚が炎症する
という悪循環に陥ります。
アトピーによる炎症がとれても、
別の理由で炎症するんじゃ、
使っても意味ないじゃん・・・
これがステロイド最大の悩みです。
皮膚のバリア機能を落とさずに、
炎症の元だけを取り除ければ・・・
というアトピーの人なら、
誰もが夢見た薬
それがデュピクセント(デュピルマブ)
なんですね~
デュピクセントの問題点
しかし、新薬というと
ちょっと怖いなぁというのがありますよね。
副作用はないのか?
危険性はないのか?
いくら臨床試験をしているとはいえ、
出たばかりの薬というのは怖い
そう思いますよね。
ただ、今回のこの薬は
かなり安全性は高いと思います。
こればかりは出始めなので、
本当なの!!と言われると、
絶対とは言い切れないのが残念です。
そこは今議論しても、
どうにもならないので、
分かっている問題点を2つ挙げます。
1つは治療法が
身体的、精神的に苦痛なことです。
その治療法は、
なんと!!
2週間に1回注射
なんです。
定期的に通わないといけないですし、
そのたびに注射される・・・
そこはちょっとつらいところですよね。
初回は少し多めに薬剤をいれるので、
注射の時間も長くなります。
2回目以降は、半分の量になるので、
少しは気が楽かなぁ~と思いますが、
それでも注射ですからね。
ちょっと辛いよね。
そして、もう一つの問題は、
経済的に厳しいという点です。
保険を使えるとはいえ、
一回の治療費が2万円を超えます。
なので、月間で4~5万円くらい
かかる計算になります。
とにかく高いのが欠点ですね。
その分長所も多く、
他の治療法と一緒にできるし、
重症の人でも使えるんですが
お高いですよね~
という身体的・精神的・経済的な
ダメージがあるのが、
なにより厳しいところです。
この3つの苦痛と
アトピーの苦痛を天秤にかけて、
それでも!!と思う人は、
試してみてもいいと思います。
デュピクセントの副作用
最後に臨床試験のときの
副作用についてお話します。
2週間に1回の治療をした結果、
注射を刺したところに違和感が約7%
約3%の人が頭痛を感じました。
結膜炎になった人が1.7%いました。
このような副作用のリスクがある
というのは頭に入れておいてください。
デュピクセント(デュピルマブ)が
アトピーの救世主になってくれたら
嬉しいですね。