5月5日こどもの日といえば、
男子の健やかな成長を願う日という
イメージが強いですが、
菖蒲湯(しょうぶゆ)に入るというのも
欠かせない伝統の1つですね。
菖蒲湯が日本で始まったのは、
7世紀の推古天皇がいた時代に
宮中行事として天皇が入浴したのが
最初だと言われています。
そこから時代が進み、
武家社会になると、
菖蒲(しょうぶ)という言葉が、
武道や軍事を重んずる尚武
と響きが同じだったため、
武家の間で好まれました。
一般庶民が菖蒲湯に入るようになったのは、
江戸時代になってからです。
こどもの日といえば、
男の子の成長を祈る日として
定着していたので、
子供を菖蒲湯に入れて
丈夫な体になるようにと
願ったそうです。
しょうぶという言葉が
尚武だけではなく、
濁点をつければ、
丈夫にもなることから、
縁起がよいものとして
一般庶民にも受け入れられたんですね。
当時、江戸時代の銭湯に行くと、
たくさんの菖蒲が入れられており、
その光景を見た宝井其角が、
「銭湯を沼になしたる菖蒲(あやめ)かな」
という句を残したほど、
すさまじいものだったようです。
そんな、1400年近く、
日本でも好まれている菖蒲湯は
どんな効果があるのか?
菖蒲湯の効能効果
菖蒲には
アサロン、オイゲノールといった
精油成分が豊富に入っており、
腰痛や神経痛を和らげる効能がある
と言われています。
それ以外にも、
リラックス効果
保湿効果
血行促進
といった温泉の効能効果でも
よく目にする効能があります。
赤ちゃんでも入浴可能と
言われるほどお肌にも優しいため、
敏感肌の人も安心して入ることができます。
ただし、
赤ちゃんが入る場合は、
湯あたりや湯冷めには気をつけましょう。
菖蒲湯の入り方
菖蒲湯の作り方は簡単です。
お風呂に入れるだけです。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/菖蒲湯より引用)
間違ってもスーパーで購入したまま
そのままボーンといれてはダメですよ
何もついてなければいいですが、
シールとかテープで止められていると
それがお湯の中に混ざってしまうのは
あまり肌に良くないですからね。
42度前後の高めの温度に設定して
菖蒲を入れると・・・
菖蒲独特の香りが出てきます。
この香りには、
古来では邪気を払う効果がある
と言われていました。
現代ではアロマテラピーとして
使われることも多く、
心身がリラックスする効果が
期待できます。
厄除け+リラックス効果を
高めるためには、
少し温度を高くしてから
菖蒲を入れると良いみたいですよ。
ただし!
入浴するときは、
温度を少し下げましょう。
42~43度といった高温で
お風呂に入ると、
乾燥肌の原因になります。
健康のために良いことをしても、
お肌のためには悪いこともあるので、
そこはきちんと分けて考えましょうね~
子供だけではなく大人にもピッタリ
無病息災、健康祈願として、
菖蒲湯はとても良いですが、
神経痛、腰痛にも良く、
心身のリラックス効果もあるため、
5月病対策として、
大人が入るのもありだとおもいます。
それほど高くないものなので、
今日はスーパーに菖蒲を買いに行って、
お風呂に入れてみるのも
いいのではないでしょうか?
新しい時代、令和になりましたが、
こうした伝統も守っていきたいですね~