コエンザイムQ10とはどこに良いものなのか?

2001年から食品成分として

利用することが認可された

コエンザイムQ10(CoQ10)

 

コエンザイムQ10という

名前はよく目にする機会がありますが、

実際に体の何に良いのか?

ということはあまり知られていないようです。

 

そんなコエンザイムQ10とは

どんな成分なのかについて

お話したいと思います。

コエンザイムQ10(CoQ10)とは?

心臓を動かすための

エネルギーを生み出すために

必要不可欠なものが、

コエンザイムQ10です。

 

もともと、

体内にたくさん存在しており、

加齢とともに減少していくため、

30代以降の男女は

サプリメントで補うと、

良いと言われています。

 

心臓以外にも、

肝臓、腎臓、膵臓にも

コエンザイムQ10は含まれています。

 

臓器だけではなく、

皮膚細胞にも含まれており、

「健康維持」

必要なエネルギーを

作り出す役割があります。

 

まとめますと、

コエンザイムQ10は

心臓を動かすエネルギー

細胞の健康維持させるエネルギー

を生み出すため、

生きていくために必要不可欠な

成分と言えるかもしれません。

 

さらにコエンザイムQ10は

抗酸化作用もあるため、

体の老化原因となる

酸化(サビのようなもの)から

体を守ってくれます。

 

こうやってあらためて、

コエンザイムQ10について

書いてみると、

突然、妙に流行ったのも

頷けますね。

コエンザイムQ10科学的根拠が少ない

生きるために必要なエネルギーを

生み出し、心臓へ活力を与える

と言われているコエンザイムQ10なのですが、

科学的な根拠(エビデンス)は

まだ今の所ほとんどないのです。

 

体に良いだろう!

というところまでは

なんとなくわかっているのですが、

・何かの病気を防げるのか?

・がん予防に使えるのか?

という研究がたくさん行われておりますが、

はっきりとコエンザイムQ10が良いという

結論を出しているものがほとんどありません。

 

 

コエンザイムQ10のエビデンス

病気の予防になるかはわかりませんが、

「心機能の改善」につながった

という研究報告はされています。

 

心臓弁の手術後や

バイパス手術をした後に

コエンザイムQ10を摂ると、

『術後の回復が早まった』

という研究報告もされています。

 

少し面白い研究報告が、

「精子の質が上がった」

というものがあります。

 

精子の質が向上すると

受胎率が上がるのでは?

と期待されていましたが、

まだそこはわかっていません。

男性は30歳をすぎると、

精子の質が低下してくるため、

今後、子供を考えている方は、

飲んでおいても損ではないと思います。

 

なかなか子供を授かることができないとき、

どういうわけか、女性ばかりが責められますが

原因のほとんどは男女で五分五分です。

精子の質やテクニック的なことも含めれば

男性側に問題があることのほうが

多いのではないかと僕は考えています。

化粧品に入れるとどうなのか?

コエンザイムQ10は、

心臓や細胞に良い効果を与える

という印象から、

化粧品に配合することもあります。

 

コエンザイムQ10に限らず、

塗るのと飲むのとでは、

効果が異なることが多く、

どちらが良いのかは

成分によって変わります。

 

良い悪いというよりは

期待できる効果が変わる

といった感じです。

 

化粧品の中に入れてみて、

実際なにか良い効果があったのかを

調べるために、

シワの改善の研究や

くすみの改善の研究がされていますが、

今のところ、論文として報告がされていません。

 

研究論文が出ていない=効果がない

 

というわけではありません。

現時点ではまだわからない

ということです。

 

化粧品の成分は、

表皮といって、表面の部分か

その下の角質層まで届くのが

やっとな製品が多いため、

シワやくすみにアプローチが

しづらいのかもしれません。

 

成分の濃度の違いだけではなく、

浸透技術と合わせて

研究する必要があると思います。

 

健康な細胞を避けて、

シワに引っかかりやすくするような

特殊なリポソーム加工をするとか

いろいろな手が考えられますが、

商業的に考えると、

コエンザイムQ10をメインで

推すことも難しいため、

なかなかそういった研究を

する企業や研究所は少ないかもしれませんね。

 

現時点において

コエンザイムQ10は

塗るよりは飲むほうが

よいのではないでしょうか?

医薬品とサプリメントの併用について

コエンザイムQ10を飲むように

医薬品を処方されている人が、

自分の判断でサプリメントでも

コエンザイムQ10を摂って、

もっと体を良くしたいと

考えるのは危険です。

 

コエンザイムQ10は

確かに体に必要な成分なのですが、

多すぎたら多すぎたで、

問題がある成分です。

 

水をあげすぎれば、

草木も枯れてしまうのと

似たようなお話ですね。

 

必要なものでも多すぎてはだめ

なので、きちんと医師と相談してください。

まとめ

コエンザイムQ10は

心機能の改善

手術後の回復を早める効果は

期待できそうです。

 

そして男性に限定されますが、

精子の質が向上するという

研究報告されています。

 

大きなくくりで見ると、

生命力アップにつながるというのが

コエンザイムQ10という成分です。

 

心臓を動かすために

必要不可欠なエネルギーなので、

補っておいて損はないと思います。

 

安全性は高く、

あまり心配はしなくて良い成分ですが、

まだまだ科学的な根拠エビデンスは

少ないです。

 

医薬品のような効果があるわけでもないので、

大きな期待をしすぎても

その期待通りの結果にはならないかもしれません。

 

とはいえ、

生きるためには必要な成分なので、

35歳以上の男女は飲んでおいたほうが

若々しい体でいられるかもしれませんね。

 

日本で認可されてまだ19年

これからの研究報告が楽しみですね。