なぜ飲酒は20歳以上なのか?

選挙権は20歳から18歳に引き下げられても、

飲酒できる年齢は20歳のまま。

 

結婚は男性は18歳、女性は16歳からでも

お酒は頑なに20歳から

 

ここは不思議なところですよねー。

世界レベルで見ても、

飲酒できる年齢はやや高めの設定です。

 

日本より高いのはアメリカや中東などの21歳から

 

ドイツでは16歳からビールが飲めますし、

やっぱり日本は遅めですねー

 

さて、日本では遅めなのかというのを

今回考えてみます。

 

 

未成年者が飲酒できないとなったのは、

今から96年前の1922年のことです。

未成年者飲酒禁止法によって、

10代の子は飲んじゃダメとなりました。

 

あれから、約100年

時代の変化とともに変えるべきところは変えても?

という意見も多いです。

 

世の中グローバル化が進むと、

世界では!!とか、

日本は遅れてる!!とか

言い出す人が出てくるのですが、

若い年齢で飲むメリットって逆にあるのだろうか?

というのを考えないといけませんね。

 

もし、18歳に引き下げると

大学一年生が堂々とお酒が飲めるようになります。

昔と違って最近は年齢確認がありますし、

指導教員も細心の注意を払わないと、

後でとても後悔することになります。

 

僕が大学生の頃は

その辺りが適当だったと思いますけどねー

高校卒業したらほぼ大人って感じでしたよね。

 

毎年春先は酔いつぶれて倒れる学生が多かったイメージです。

 

このあたりのことを考えても、

年齢を引き下げたら、

バカをやる人がさらに増えるだけじゃ

とかいっちゃダメかなぁ(笑)

 

それに、飲む人は禁止したところで飲むでしょ?

 

ほんとに

20歳から飲み始めた人

どれくらいいますか?

 

僕ですか?

にっ21歳からでですよ。

だからセーフ ε-(´∀`; )

 

冗談話はさておき、

未成年者が飲酒をするデメリットは、

海馬へのダメージです。

 

まだまだ脳が発展途上の10代は、

少しの刺激でも脳細胞にダメージが行きます。

 

特に海馬という場所は、

記憶を司る場所なので、

ダメージが蓄積すると記憶力が低下します。

 

大人の脳に成長するタイミングは

個人差がありますが、

だいたい平均して20〜21歳くらいです。

 

それより若い年齢で飲みまくると、

脳萎縮が起きて、

飲んでいない人よりも脳が小さくなります。

 

酔って楽しいことの代償は、

脳のサイズダウン!

ちょっと、代償が大きいですなぁ

 

脳の成長は6歳までに、

90パーセント完了します。

 

その後、12歳まで成長を続けて、

一度ピークを迎えます。

 

その後は緩やかな成長が

20歳くらいまでしていくので、

慌てて18歳で飲酒をすると、

成長しきれず終わってしまうわけですね。

 

そういう意味では日本の20歳

アメリカの21歳からは

とても理にかなってます。

 

ほぼほぼ成長は終わってるんだから、

誤差でしょう?っていう見方もありますよ。

でも、そうまでしてそんなのに飲みたいんですか?

 

という話でもありますね。

 

時代の変化というのは面白いもので、

30年前と比較して、

男性の飲酒率は年々下がっており

今では50%ほどです。

 

2人に1人くらいしか飲んでいないんです。

一昔前は、80%超えていたので、

これは、タバコと同じように飲まない人が

増えて行きそうですね。

 

女性はというと、地味に飲酒率が上がっています。

特に20代での飲酒率は増加傾向にあります。

 

女性の社会進出によるストレスの増加と

女子会文化ができたことによる同調圧力ですかねー。

 

まぁ、飲む飲まないはどちらでもいいのですが、

近年、困った問題になっているのが、

妊娠時に飲酒をする女性が増えていることです。

 

これに関しては

バカじゃないの!

の一言です。

 

世界的に見て増えているという話ではなく、

日本はかなり増加傾向にあります。

 

そのおかげで、というかそのせいで

胎児性アルコール症候群が増えています。

 

妊娠中のアルコール摂取により、

生まれてから子供が

軽度な知能障害を先天的に持つ

という非常に恐ろしい話です。

 

治療法は存在しないため、

妊娠中は一滴も飲まない

これだけで防ぐことができます。

 

たかだかビールの一杯くらい

薬物じゃあるまいしと侮っていると、

かなりの確率で子供の脳にダメージが行きます。

 

なので、妊娠中の飲酒は絶対ダメですよ!