LDLコレステロールは悪玉ではなく血管を強くし肌に潤いを与える

コレステロールは血液を

ドロドロにする悪いものという

イメージがあります。

 

しかし、体にとって

コレステロールは必要なものなので

邪険にする必要はないと思います。

 

コレステロールには大きく分けて、

HDLコレステロール(善玉)と

LDLコレステロール(悪玉)

の2種類があります。

 

コレステロールの基準値

HDLコレステロール

男性:40~86mg/dl

女性:40~96mg/dl

 

LDLコレステロール

男性:70~139mg/dl

女性:70~139mg/dl

 

善玉コレステロールと呼ばれる

HDLの基準値より低いときと

 

悪玉コレステロールと呼ばれる

LDLの基準値より高いと

脂質異常症と診断されます。

 

善玉が少なく、

悪玉が多いと駄目というのは

なんとなくわかりやすいと思います。

 

このように善、悪と名前が

つけられているため

LDLコレステロールは

少ないほうが良い

あっては駄目なものなんだ

という誤解をしている人が

結構います。

 

名前からすれば

悪玉なんだから

コレステロールなんて

無いほうが良いに決まってる

と勘違いしてしまうのは

しかたがないと思います。

コレステロールの役割

一般的に嫌がられる

コレステロールですが、

人体にとっては、

無いと老化が進みます。

 

コレステロールは

肝臓で作られたあと、

ホルモン細胞膜の材料になります。

 

この材料を全身に運んでくれるのが

LDLコレステロール(悪玉)です。

 

ホルモンや細胞膜の元を

全身に運ぶ役割があるため、

悪玉どころか、必要不可欠なものです。

 

もしも

LDLコレステロールが少ない

血管がもろくなったり、

ホルモンが足りなくなります。

 

特に40歳以降の男女は、

普通にしてても、

ホルモンは足りないし

血管ももろくなるため、

若い時と同じことをしてても、

どんどん体が衰えていきます。

 

次に、

HDLコレステロール(善玉)は

何をやっているのかといいますと、

余ったコレステロールの回収をして

肝臓に戻すお仕事をしてくれています。

 

イメージ的には

ごみ処理みたいなイメージがあるため、

善玉コレステロールと呼ばれ、

なんとなく良いイメージがあるわけですね。

 

善玉コレステロールが少なくなると、

血液中の余分なものを

肝臓に戻せなくなるので、

血液の中はドロドロになります。

 

その結果、

動脈硬化の恐れが出てきます。

 

LDLコレステロールがないと

ホルモンや血管が弱くなるから

必要不可欠なんだけど、

ごみ処理係が居ないと駄目なので、

どちらも必要なコレステロール

というのが正しいと思います。

菜食中心の食生活だと足りなくなりやすい

ベジタリアンの方や

菜食中心の方の中に多いのが

体は細く美しいんだけど

髪の毛がパサパサ

お肌がカサカサという人を

ちょこちょこ見かけます。

 

これは動物性の脂質をカットしたため

LDLコレステロールが足りなくなり

お肌や髪の毛に潤いを

与えられなくなっているからです。

 

野菜のみの食生活にする場合は、

栄養士並の知識がないと、

むしろ不健康になってしまうため、

きちんと勉強する必要があります。

 

健康的な暮らしというのと

美容に良い(美しくなる)というのは

両立するのがなかなか難しいですね。

 

まとめ

2種類のコレステロールは

体にとってはどちらも必要なものです。

 

LDLコレステロールは

ホルモン、血管のために必要なものです。

みずみずしい肌にするためには

140くらいあっても良いかもしれませんね。

 

HLDコレステロールは

余ったコレステロールを回収する

ごみ処理係です。

もしも足りなくなると、

血液がドロドロになり、

動脈硬化の恐れがあります。

 

どちらのコレステロールも

バランス良く必要なものなので、

善玉だけが必要とか

悪玉はいらないというものではありません。

 

もし、髪の毛や肌の潤いが足りない方は

LDLコレステロールの値が

低いのではないかを疑ってみましょう