今年は日常的にマスクすることが
当たり前になってしまったことで
過呼吸に悩む人が急増しています。
過呼吸というと
ドラマの影響からか
精神的にショックを受けたときに
過呼吸になるという
イメージがあると思います
ドラマや漫画などの表現で
誤解されている方が
たくさんいますが、
精神的な負荷がかかっておらず
ついさっきまで普通にしてたのに
突然、息ができなくなって
過呼吸になることがあります。
これまでの人生で
一度も過呼吸になったことがない人が
ある日突然、
テレビを見ていたら過呼吸になる
それくらい
なんの前触れもなく
突然、なってしまうことがあるんですね。
このコロナ禍では
マスクの影響もあって
何も持病を抱えていない人が
突然なるという方も増えています。
生活様式が大きく変化した2020年は
過呼吸=精神的なもの
というわけではなくなってきてますね。
さて、
そんな過呼吸ですが、
なにも知識がないと
突然過呼吸になったときに
ものすごく怖いと思います。
呼吸ができないと
なんとなくこのままだと
死んじゃうかもしれない・・・
というのが頭によぎって
どんどんパニックになっていきます。
とにかく息を吸わなきゃ!!
って焦れば焦るほど
逆に息が吸えない
ということが続いて
肉体的にも
精神的にも追い詰められていきます。
そんな過呼吸になったときの
対処方法で有名なのが
紙袋を口にあてて呼吸を整える
ペーパーバック法です。
これもドラマや漫画の影響からか
過呼吸の人には
袋を渡して落ち着かせよう
という映像がたくさんありますが、
実はこれ、応急処置としては
良いのかもしれませんが、
あまりおすすめの方法ではありません。
というのも
紙袋に自分が吐き出した
二酸化炭素が充満しているので、
それを吸って対処すると
血液中の酸素濃度が低下し
脳内の二酸化炭素濃度が高くなるので
脳に酸素が届きにくくなります。
持病ガあってもなくても
脳に酸素が届かないというのは
あまり良い状態ではありません。
そのリスクを考えると
紙袋を使って対処するというのは
あまり良い方法ではないでしょう。
過呼吸になったらどうすればいいのか?
過呼吸になる予感がある人
過呼吸になったことがある人なら
そろそろなりそうかも
という予感のようなものを
感じると思います。
そういうのが分かる人は、
アメを食べるとか
ミンティアやフリスクを食べて
意識を変えることが大事です。
口元に意識が行くことで
気持ちがスイッチされるので
おさめることがあります。
突然過呼吸になったら
過呼吸になる予感がなく
突然、なってしまった人は
どうすればいいのか?
まずは
うつ伏せになって寝る
というのが良いと思います。
胸が押されることで
呼吸が少し楽になります。
外出先などで
うつ伏せになれない場合は、
椅子に座って前かがみに
なりましょう。
まっすぐにしているよりも
うつ伏せや前かがみといった
胸元が押されている方が
呼吸が楽になります。
比較的に女性に多いのですが、
仰向けだと呼吸がうまくできず
息苦しくて眠れないから
いつもうつ伏せで寝てる
という人がいますよね。
それと似たようなもので、
うつ伏せや前かがみになることが
呼吸の助けになります。
周りに人がいたときに
なんか苦しそうだから
仰向けにして寝かせてあげよう
というのは間違った方法ですので、
気をつけましょう。
呼吸は吐いて吸う
呼吸というのは
吸ってから吐く
というイメージが強いですが、
先に息を吐くことで
大きく吸うことができます。
試しに今やってみてください。
吸ってから吐くよりも
息を全部吐いてから、
吸ったほうがたくさん息が吸えます。
中身を空にしてから
入れたほうがたくさん入るというのは
当たり前といえば
当たり前のことですが、
これがとっさの時に
意外と忘れています。
無意識に吸おう吸おうって
してしまうんですね。
全力で走った後とか
運動してはぁはぁしているとき
吸おう吸おうとして
吐くことを忘れている人が
結構いますね。
運動に慣れている人や
格闘技経験者などは
息を吐くことの大事さを
理解しているので
うまいこと呼吸をして
体力を回復させています。
それと同じように
過呼吸になったときも
まずは吸うことよりも
吐くことを考えましょう。
自分の意志で吸おうとしなくても
息を吐くことで、
勝手に空気を吸い込もうとします。
元気なときに吐いて吸う
というのを試してみてください。
吸って吐くよりも
ものすごく空気を吸えますよ。
過呼吸になったら20~30分待つ
過呼吸になってしまったら
焦らずにじっくりおさまるのを
20~30分待ちましょう。
時間が経てば
自然とおさまってきますので、
息を吐いてから吸う
ということを意識して
待っていましょう。
これまで過呼吸になったことがなく
その後はめったに起きないのであれば
あまり気にしても仕方ないですが、
頻繁に起きるようであれば、
心療内科に相談してみましょう。