科学者目線で見る復元ドライヤー徹底分析

近年、様々な雑誌やメディアで

注目を集めているドライヤー

それが復元ドライヤーです。

 

2018年末だけでも、

美的、kiitos.、MEN’S NON-NOなど

たくさんの雑誌に掲載されています。

 

これだけ話題になっているということは

普通のドライヤーとは違って

ものすごい性能なんだろうという

期待が高まってきますね~

 

僕のところに、

復元ドライヤーに関する

問い合わせがたくさん来ていたので、

今回、記事にしてみようと思いました。

 

インターネットを見ると、

すごく褒めている記事と、

デマ、詐欺みたいな記事に

分かれていますね~

復元ドライヤーとは?

聞いたとこがない人もいると思いますので、

あらためて復元ドライヤーについて

お話いたします。

 

(LOUVREDOのホームページより転載)

 

復元ドライヤーというのは、

LOUVREDO社が

美を本質から追求した結果

たどり着いたドライヤーだそうです。

ホームページに書いてある情報を

まとめてみますと・・・

(僕の見解は後半に書きます)

 

復元ドライヤーの3つの特徴

 

1つ目の特徴

温風がぬるいことです。

 

髪の毛はタンパク質で

出来ているため、

60℃以上の熱を与えると、

キューティクルが剥がれやすくなります。

 

通常のドライヤーよりも

低温にすることで、

熱によるダメージを防ぐことが

期待できます。

 

2つ目の特徴

マイナス電子を効率よく

髪の毛に届けることで、

潤いまとまりを与えます。

 

静電気を抑制し

血流を促進し、

地肌のイオンバランスが保たれます。

 

3つ目の特徴

育成光線により、

髪と地肌に岩盤浴を超える

温熱効果を与えることで、

血行を促進することで、

水分を保ちながら、

髪の毛に自然なツヤを与えるそうです。

 

詳しくは会社のホームページをみてください

ホームページはこちらです。

 

さて、ひとつずつ考察していきますか。

復元ドライヤーの特徴を考察

低温による乾燥について

 

これは、間違いなく髪の毛に良いと思います。

温度が高い風で、髪の毛を乾かすと、

ゴワゴワしてしまいますし、

特に夏場は汗をかいてしまうので、

高温乾燥はおすすめできないです。

 

ある程度の暖かさがあり、

強い風量で乾かすというのは

髪の毛には良いと思います。

 

ただし、低温乾燥といっても、

80℃と65℃です。

ドライヤーは髪の毛に当てる

距離によって温度が変わります

 

吹出口の側が一番温度が高く、

遠くにしていくと温度は下がっていきます。

 

普通のドライヤーは

吹出口の近くで100℃くらい

15センチ離すと80℃前後です。

 

風量が強いドライヤーを持っていれば、

これを理由に買い換えるというのは

ちょっともったいないかな?

と感じる部分ですね。

 

低温による乾燥

というコンセプトはOKだと思いますので、

今使っているドライヤーが

熱すぎて困るという方は、

買い替えを検討するのも

いいかもしれません。

 

意外と高級ドライヤーの中には

無駄に温度が高くて厄介なものが

たくさんありますからね。

 

 

マイナス電子?について

ホームページを見る限り

若干なんのことを言っているのか

わかりにくいのですが、

たぶん、

マイナスのイオンのことだと思います

 

数千円くらいのドライヤーにも

ついているマイナスイオンというものですね。

 

ホームページによると、

吹出口から5センチの距離で

6000 ions/c㎥

マイナス電子が飛んでいるそうです。

 

2000年代に

大手メーカーも含めて

マイナスイオンはすごい!!と

オーバートークで盛り上げて、

今では少し大人しくなっているアレです。

 

マイナスイオンについて

調べると人によっては、

疑似科学オカルトだという人もいるし

逆に効果バツグン!!と豪語する人もいます。

 

僕の見解としては、

静電気を除電することによって、

髪の毛のまとまりを良くする効果

期待できると思います。

 

2000年代はマイナスイオン

それ以降は、

パナソニックのナノイーなどが

流行していますね。

 

マイナスイオンだけを髪の毛に

当てると髪の表面に付着して、

「中性」になります。

キューティクルが閉じることで、

サラサラになってくるので、

髪の毛のまとまりがよくなるんですね。

 

それをさらに発展させたのが、

ナノイーです。

 

髪に水分を与えて浸透し、

しっとりとまとまる

髪や地肌に優しい

「弱酸性」になるのが特徴です。

 

という感じなので、

復元ドライヤーについている

マイナス電子6000個というのは

特別すごい話ではなく、

ごくごく普通の話だと思います。

 

今現在、マイナスイオンが

出てこないドライヤーを使っている人は

これを機会に使ってみるのが

良いと思います。

 

育成光線について

育成光線って何かと言うと

炭火でお馴染みの遠赤外線です。

頭皮や地肌に遠赤外線を当てると、

体に良いということを言っています。

 

確かに、温めることはとても大事ですし、

遠赤外線はとても素晴らしいと思います。

 

だがしかし!!

ちょっと勘が良い方は

気づいたかもしれませんが、

1つ目の特徴と矛盾していることに

気づかれたでしょうか?

 

髪の毛は高温に弱いから低温で・・・

髪の毛は極力熱を与えてはだめ・・・

なぜなら、髪の毛はタンパク質だから!!

 

髪の毛に遠赤外線を当てても、

髪の毛に良い効果は期待できません!!

 

では、なぜこれを売りにしているのか?

地肌に遠赤外線を当てることで、

血流が良くなり、毛母細胞が活性化して

育毛効果が期待できるかも

しれないという説があるから、

書いてあるわけです。

 

しかしですよ~

頭皮の血流だけがよくなっても、

髪の毛がきれいになるわけではないのです。

 

髪の状態に大きな影響を与えるのは、

栄養バランスとホルモンバランスです。

 

栄養もバッチリ

ストレスフリー

なのに髪の毛がきれいにならない・・・

という方は、血流アップで

効率よく栄養を回して

キレイになるというのはあるかもしれません。

 

髪の毛という点だけでみるなら、

遠赤外線は大きな効果は期待できないでしょう。

 

体の冷えているところに

当てることで、血流が良くなって

むくみや疲労が取れやすくなるというのは

期待できるかもしれないですね。

 

復元ドライヤーのホームページにも、

体に当てて使おうみたいなことが

書いてあります。

 

ホームページ全体に言えることなんですが、

嘘は書いていないとはいえ、

誤解しやすい表現と、話が飛び飛びわかりにくい。

普通は「髪の毛」に良いと誤解してしまいます。

 

 

復元ドライヤー総評

低温乾燥させる

マイナスイオンでまとまりアップ

遠赤外線で血流がよくなる

という点は評価できると思います。

 

現在、高温ドライヤーを使っていて

髪の毛を乾かしていると、

熱々になってしまって困っている

そういう人は検討してもいいかもしれません。

 

熱によるダメージが減ることで

今よりもキレイな髪が保てると思います。

 

これといって、

大きな欠点はないと思いますが、

若干オーバートークになっているのは

否めません。

 

とてもマーケティングが

うまい会社なんだなぁという感じです。

 

1万円~2万円くらいのドライヤー

というのを考えると、

パナソニックのナノケアーや

シャープのプラズマクラスターも

捨てがたいですね~

 

低温で乾かしたいなら復元ドライヤー

しっとりまとまりを求めるならナノケアー

頭皮に刺激を与えて活性化ならプラズマクラスターですかね~

 

選択肢が増えたというのは

とても良い流れだと思います。

 

ただ、インターネットを見て回っていると、

復元ドライヤーファンの人たちが

オーバートークしている感じがするので、

少しだけ冷静な目で見て、

購入を検討しましょう。

 

面白い商品だと思います。

参考程度にこんな価格帯です。