犬の駆虫薬フェンベンダゾールでがん完治という記事は要注意

全身にがんが転移して、

余命3ヶ月だった男性が、

犬の駆虫薬フェンベンダゾールを

服用しはじめたところ、

3ヶ月後には、

癌が綺麗に消滅していたという

ニュースがとても話題になっています。

 

がんになった人やその家族からすれば、

ステージ4、全身転移が

完治したという言葉は

とても魅力的な言葉なため

一気に広まったものだと思います。

 

ただ一つ注意してほしいのは、

犬の駆虫薬フェンベンダゾールだけを

服用していたら、

癌が治ったという話ではないことです。

 

Yahooニュース、Gooニュースなど

有名なところの記事のタイトルが

がんが全身に転移…余命3カ月の男性が犬の駆虫薬で完治?

がんが全身に転移…余命3カ月の男性が犬の駆虫薬で完治?(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
ホント? なんて声が聞こえてきそうだ。 全身にがんが転移し、「余命3カ月」と宣告 - Yahoo!ニュース(日刊ゲンダイDIGITAL)

 

他にも転載サイトやコラムやブログを

書いている記事も、

犬の駆虫薬フェンベンダゾールで完治

みたいなタイトルが多いです。

 

そうすると、

記事の内容をきちんと読まない人も

出てくるため、

フェンベンダゾールだけを飲めば

癌が治るんだって思ってしまいます。

 

ちゃんと読むと

そういう話ではないのが

わかると思いますが、

タイトルがとても魅力的なので、

フェンベンダゾールだけ飲めば

完治してしまうように感じるので、

要注意です。

 

 

このニュースを知らない人のために

簡単にご紹介致します。

 

記事概要

 

イギリス紙のサン4月27日電子版等によれば

オクラホマ州に住むジョーティッペンズさんが

2016年に小細胞肺癌(SCLC)と診断され、

治療を開始しましたが、

2017年1月には、胃、首、骨など

全身に転移し、手の施しようがない

状態となったそうです。

 

医師からも、

「回復の見込みは1%、余命は3ヶ月程度」

と宣告されたそうです。

 

その後、ジョーさんは

「余命を1年伸ばせるかもしれない」

という実験療法に参加すると同時に

 

なにか奇跡を起こせるものないかと

調べた結果

犬の駆虫薬として使われている

フェンベンダゾールが、

マウスのがん細胞を攻撃した

可能性があるという話を聞き、

ネットで薬品を購入して、

服用しはじめました。

 

ここの部分だけが、

かなり注目されていますが、

ジョーさんは、

フェンベンダゾール以外にも

・ビタミンEサプリ

・大麻から抽出されるカンナビジオール(CBD)

・ウコンの有効成分クルクミン

などを摂取していました。

 

一部分だけを切り取って、

情報が広まってしまうと

560円で買えるなら私もとりあえず

買って飲んでみようと

思う人がたくさん出てくると思います。

 

実際、Yahooニュースの

コメント欄を見ていると、

いざとなったら、これを飲もう

という書き込みがとても多いです。

 

そのまま死を待つよりは、

なにかしたほうがマシ

という考えもわからなくはないですが、

今回、奇跡的に完治したジョーさんは、

フェンベンダゾールだけを飲んで、

癌が治ったのではなく、

余命を1年伸ばせるかもしれない

実験療法を行いつつ

フェンベンダゾール、ビタミンE

カンナビジオール、クルクミンなどを

同時に服用し続けたところ、

奇跡的に治ったというお話です。

 

実験療法を受けていた

他の1100人の中で

完治した人いなかったそうです。

 

そのため、フェンベンダゾールを

飲んでいたジョーさんが注目されたのですが、

1人治ったからといって、

誰にでも効果があると考えるのは

さすがにまだ危険です。

 

この件以外でも、

フェンベンダゾールによって

癌が治ったというケースはこれ以外にも

40件ほど報告されており、

オクラホマ医療研究基金等が

研究を始めております。

 

ジョーさんは、自分が治った経緯を

自身の公式ウェブサイト

「Get Busy Living」で発表したあと、

がん患者に誤った希望を与えるという

批判を受けたそうです。

 

しかし、ジョーさんはこう言い返しました

「医学的治療のアドバイスをする資格はありません。

でも、できるだけ多くの人々に

体験談を語る資格はあるはずです!」

 

がん治療というのは

大きな利権が絡んでいるため、

これが本当のことだったとしても、

運が悪いと闇に葬られてしまいます。

 

似たようなことが

1990年代にもありました。

カナダの女性科学者

ハルダ・R・クラーク博士が

ハーブで癌を完全治癒という

報告をしたところ、

アメリカ食品医薬品局FDAと

衝突し・・・!!

ということがありました。

今でも、翻訳本がアマゾンで売られています。

 

クラーク博士によれば、

寄生虫によって、

癌は引き起こされるそうです。

 

今回の犬の駆虫薬フェンベンダゾールで

癌が治ったというのが

本当であれば、

クラーク博士の理論を

もう一度読み直す必要が

あるかもしれません。

 

似非科学、オカルト、民間療法と

罵倒するのは簡単なのですが、

新しい治療法というのは、

こういった偶然から

見つかることもあるため、

外からの圧力に負けずに

研究を続けてくれたらと思います。

 

もしも、フェンベンダゾールだけで

がん治療ができるのであれば、

薬代も数千円程度になるので、

本当に素晴らしいですね