4月になっても寒い日が続き、
風邪気味になる人も増えてきています。
一般的な風邪ならいいのですが、
もし、新型コロナウイルスに感染していて
風邪の症状が出ている場合は、
闇雲に市販薬を飲むのはとても危険です。
先日、上がってきた研究報告データによると
新型コロナウイルスに感染しているときに
『イブプロフェン』という成分があると
ウイルスの増殖を助けるというデータが取れました
イブプロフェンというのは、
市販の風邪薬(総合感冒薬)や
熱を下げる薬、頭痛・生理痛の薬に
よく配合されています。
イブプロフェンが危険かもというのは
世界でも注目されており、
3月14日フランスのベラン保険相が
「イブプロフェンを服用すると、
新型コロナウイルス感染症を
悪化させる危険性がある」
とツイータをしたことで、
大きな話題となりました。
その後、
オーストリアのウイーン大学が
それはフェイクニュースだと否定し、
よくわからない状況が続いていました。
実は日本でも
1月の時点でイブプロフェンが
危険なのではないか?という
疑いを持っている研究者がおり、
密かに研究が続けられてきました。
その後の研究データを見ると、
やはりイブプロフェンは
コロナウイルスの増殖を
助けているように見えました。
イブプロフェンを服用すると
すぐに悪化するというほどでもないですが、
できれば服用しないほうが良いと思います。
イブプロフェンって何に入っているの?
というのがわからない人も多いと思うので、
薬局でよく見かける市販薬を
いくつかご紹介したいと思います。
飲んではいけない市販薬
風邪薬
エスタックイブファインEX
エスタックイブファイン
エスタックイブNT
エスタックイブTT
エスタックイブ
パブロンエースPro錠
パブロンエースPro微粒
パブロンメディカルN
パブロンメディカルT
パブロンメディカルC
すべての風邪薬をご紹介できないですが、
気をつけてほしい点は、
同じ名前の薬でも、
名前の後ろについている言葉で
成分が変わることがあります。
例えば、
パブロンAはイブプロフェンが入っていませんが、
パブロンエースはダメということがあります。
詳しくは、薬局の薬剤師さんに
相談してください。
頭痛・鎮痛
ノーシンピュア
ナロンエース
イブクイック頭痛薬
バファリン
ロキソニン
これらの頭痛薬にも
イブプロフェンが入っています。
バファリンAの成分一覧を見ると
イブプロフェンは入っていませんが、
非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)である
アセチルサリチル酸(アスピリン)が
入っているため危険なようです。
ロキソプロフェン(ロキソニン)も
NSAIDsに分類されるため、
ロキソニンもダメなようですね。
危険な成分まとめ
イブプロフェン
アセチルサリチル酸(アスピリン)
ロキソプロフェン(ロキソニン)
NSAIDs(エヌセイズ)が
入っている薬は飲まないほうが良いと思います。
なかなか自分では、
判断ができないと思うので、
薬局で薬を買うときは
きちんと相談をしたほうが良いと思います。
飲んでも良い薬
NSAIDsに分類されない消炎鎮痛薬
『アセトアミノフェン」
というものがあります。
こちらの成分が入ったものを
服用するのが良いのではないでしょうか?
風邪薬
新コンタックかぜ総合
パブロンA
エスタック総合感冒
新ルルA錠s
頭痛薬
ノーシン
ナロン錠
セデス
これらの頭痛薬には
エテンザミドが入っていますが、
今回の研究報告書を見る限り、
ノーシン、ナロン、セデスは大丈夫そうです。
しかし、
ノーシンピュア、ナロンエースなど
後ろになにか言葉がつくと
成分が変わってしまいます。
お気をつけてください!
まとめ
新型コロナウイルスに関する
研究データが少ないため、
投薬による作用と副作用が
まだまだわからないことが多いです。
新型コロナ感染症のみならず、
インフルエンザ等でも
解熱、鎮痛にはアセトアミノフェンを
という医師が世界的にも多く、
今回の新型コロナウイルスも
当てはまる可能性が高いと思います。
イブプロフェンやロキソニンを
日頃から服用する習慣があると、
悪化しやすい可能性があるので
気をつけてください。
スポーツをされている方は、
ロキソニンなどの痛み止めを
サプリメント感覚で飲んでいる人が
たくさんいます。
一般人よりも健康的な
スポーツ選手の感染が多いのも
そういった理由があるかもしれませんね。
(隠れて合コンしてたという一部の人は除く)
もし、
今、イブプロフェンの薬しか無い方は、
アセトアミノフェンが入った薬を
購入してみてはいかがでしょうか?