加工食品と発がんリスクについて

近年、加工食品の需要は増大し、

食事全体の25%~50%が、

なにかしら加工された商品を口にしています。

 

全世界レベルで見ても、

その比率に大きな差はありません。

 

簡単に食べることができて、

味も良く安い

売れまくるのは必然なのですが、

ここで気になるのが、

添加物まみれの食品を食べて、

健康リスクがどこまであるのか?

これは気になるところですね。

 

発ガン性について、

2018年2月14日に

イギリスで報告されたので紹介します。

 

 

タイトルは

Consumption of ultra-processed foods and cancer risk

加工食品の消費とガンのリスクという

ど直球なものです。

 

詳しい論文はこちら

(英語論文です)

 

そもそも、加工食品ってどういうものか?

この論文でいうところ

 

・コンビニのパン

・コンビニスイーツ

・スナック菓子

・炭酸飲料

・ミートボール、ナゲット

・インスタントラーメン

・冷凍食品

 

 

簡単にいえば、

コンビニやスーパーで購入できる

食品のほとんどですね。

 

どうですか。

農家でも無い限り、避けては通れない

これが加工食品です。

 

 

この加工食品というのは、

ビタミンや食物繊維が少なく、

飽和脂肪酸や糖分、塩分は豊富

という素人でも体に悪そうと感じるものです。

 

極端に毛嫌いしても仕方ないのですが、

どれくらいのリスクがあるのかは

知っておきたいですよね。

 

 

そもそも加工食品の何が問題なのか?

といいますと

 

加熱すると発ガン性物質ができる

包んでいる包装も発ガン性があるかも?

というあたりが問題です。

 

 

動物実験や細胞などでは、

すでに発ガン性が認められているとはいえ、

実際、人間にたいしてどれくらい影響があるのか?

これを調べたのが本論文です。

 

フランスの国立医学研究所(INSERM)の

Thibault fioletさんらが、

18歳以上の104,980人を調査しました。

平均年齢は42.8歳

24時間毎に食事データを記録して、

5年後にどれくらい発ガン性が上がったかを

統計的に調べたものです。

 

 

特に大きな影響があった癌は、

閉経後の乳がんリスクが上昇しています。

 

一日の中で加工食品の割合が

10%増えると、発がんリスクが1.12倍増えます。

 

この加工食品が10%増えると、

発がん率が12%増えるというのが

大きいと見るか、それほどでもないと見るか

ここはなかなか難しいところです。

 

癌というのは、

栄養バランスだけでなるものではないし、

むしろ精神的なものが大きいと思います。

 

そう考えると、徹底的に加工食品を避けても、

12%ととなると、ちょっと考えものですね。

もちろん、生鮮食品が1番なのですが、

経済的な理由で無理だったり、

手間暇を考えると・・・判断が難しいです。

 

 

そして、前立腺がんと大腸癌には

ほとんど大きな差はなかったようです。

 

 

この論文から言えることは、

閉経後の女性は、

加工食品を避けたほうがいい

 

それ以外の癌にはあまり影響がない

といった感じでしょうか。

 

 

前々から思っていたことではあるのですが、

神経質になりすぎることが

1番問題だと思います。

 

超健康的な暮らしをすることが、

丈夫な体作りに繋がるわけではないです。

 

病気を意識せずに

楽に生きる

この方が発ガン性リスクは下がるような

気がしますね~