引き寄せの法則を誤解して失敗する人が陥ること

自己啓発やスピリチュアル、

ビジネス、起業について

勉強したことがある人なら

1度は耳にする

『引き寄せの法則』

 

現在では一般的な言葉になっており

意味はよく知らないけど、

なんとなく知っている人も

増えてきています。

 

どんな言葉や法則、

理論もそうですが、

一般的に広まってくると

もともとの話の大事なところが

抜けて落ちてしまって、

都合の良い部分だけが

独り歩きしていくということがあります。

 

今回はそんな

引き寄せに法則を誤解して

大失敗したり、

かなり危険な状態になった人の

お話をしたいと思います。

 

先に言っておきたいのは、

引き寄せの法則は存在しないとか

こんなのインチキだ

といったような

否定的なお話ではなく、

単純に誤解している人が多いので、

あらためて書いてみようかなと思いました。

 

 

引き寄せの法則という言葉を

知らない人もいると思うので、

簡単にご説明したいと思います。

 

 

引き寄せの法則とは?

引き寄せの法則とは、

『思考は現実化する』

Think and Grow Rich

でおなじみの

ナポレオン・ヒルの教えから派生した

成功哲学の1つです。

 

この思考は現実化するという本は

1937年にアメリカで発刊されてから

全世界で7000万部以上

売れたと言われており、

ビジネスを学ぶ人であれば、

イロハのイのようなものと

されています。

 

ナポレオン・ヒルの教えに

強く影響を受けた

アメリカ、アムウェイ社の

ネットワークビジネスで成功された

ジェリー・ヒックス

エスター・ヒックス夫妻によって

引き寄せに法則という本が執筆され

世界中で大ブームとなりました。

 

 

この引き寄せの法則というのは

ものすごく端的に話すと

良いことであれ、

悪いことであれ、

そこに目を向けて、

考えたり、意識していると

そのとおりの結果になる

というものです。

(あまり正確な表現ではありません)

 

まさに思考は現実化する

というお話なのですが、

この話に否定的な方は、

お金持ちになりたいって

小さい頃から本気で思っているけど

貧乏人のままだから、

インチキだと言う方もいます。

 

その反論としてよく言われるのが

お金持ちになりたいとだけ

願っていると、

お金持ちになりたいという

状況が叶ってしまい

お金持ちになるという

状況にならないと説明されます。

 

漠然とお金持ちになりたいではなく、

お金持ちになった自分を

明確にイメージして、

お金を得た後の自分を

イメージしないと

その現実がやってこない

というわけですね。

 

 

このように

自分の考え方や捉え方が

ちょっと変わるだけで

現実も変わってくるというのは

とても希望がもてるため、

世界中でブームになっているのも

納得ができます。

 

特に引き寄せの法則を学んでいる人は

いろいろなことが起きたときに

なるべくポジティブに考えよう

とする人が多いので、

引き寄せの法則を知っている

集団の中にいると

一般社会よりも居心地が良く

感じることがあると思います。

 

しかし、

ネガティブな思考というのは

決して悪いことばかりではなく、

リスク管理という点でみれば

とても重要な能力の1つです。

 

ネガティブなものから

目を背けてしまう

変な癖がついてしまうと

結果的に大惨事になる

という人も少なくありません。

 

ポジティブシンキングというのは

本当にとっても良いことなんですが、

ネガティブなことを

全く考えないというのも

ただの現実逃避になりかねないわけです。

 

そこが引き寄せの法則を

 

中途半端に学んだ人たちが

陥る落とし穴だと思います。

 

 

さて前置きが長くなりましたが、

本題に入りたいと思います。

 

そんな本来は良いもののはずの

引き寄せの法則なのですが、

実践している人の中には

借金まみれになったり

友人知人がゼロになったり

悲惨な状況になっている人が

意外とたくさんいます。

 

えっなぜなの?

って思うかもしれません。

 

いくら思考を変えても

運命には抗えないの?

って思うかもしれませんが、

そういうことではなく、

引き寄せの法則を

都合よく解釈しすぎた結果

だめになる方が出てきてしまっているのです。

 

引き寄せの法則の危険性

引き寄せの法則の危険性といえば

ネガティブなことを考えると

そのネガティブな思考通りの

現実になるという点も

問題といえば問題ですが、

今回はその部分は注目しません。

 

もっと問題なのは、

なんでもかんでもポジティブに

考えすぎることが問題になる

というお話です。

 

引き寄せの法則を学んでいる人で

比較的多いのがこういうタイプです。

 

例えば

交通事故にあったとしましょう。

普通の人ならいきなり車にはねられるなんて

ついてないなぁ

なんで私がこんな目に合わないといけないの・・・

ってなると思いますが、

 

引き寄せの法則を学んでいると

なんで私がこんな目に・・・

一瞬、思うのですが、

だめだ、だめだ

こんな悪いことにばかり目を向けてちゃダメ

もっと良いことを引き寄せないと!

こんな事故があったってことは

退院後にどんな良いことがあるのかな~?

きっとすごく良いことがあるよ

なんかワクワクしてきた~って

呪文のようにブツブツ言い出したりします。

 

必死になってこの先良いことが起きる

未来をイメージ(妄想)しつづけるのですが、

これが、失敗のもとだったりします。

 

というのも何かと言いますと

交通事故にあったという現実は

どのように解釈するべきなのか?

というお話です。

 

悪いことが起きたのだから

この先良いことが起きる

というのも1つの考え方で合っていますが、

もう1つの可能性があるでしょう。

 

これまで良いことがあったから

反動で悪いことが起きた

という可能性です。

 

今のままの生き方をしていると

もっととんでもないことになるぞ!

というメッセージかもしれません。

 

本当に気づかないといけないことが

別にあるかもしれないのに、

そこから目を背けてしまうと

さらなる危険がやってくるかも

しれないのです。

 

前向きさが駄目なのではなく、

前だけ見ていると危ないというお話です。

 

また少し違った角度の話ですが

ビジネスで成功されている方

スポーツで成功されている方

なにかしらで多くの成功を収めている人は

成功しすぎたことに対する恐怖というものを

少なからず持っています。

 

これだけの結果を出したのだから

なにかで反動がくる

と考えてしまうのは

ネガティブな性格だからではなく

経験則で知っているからのようです。

 

ある程度うまくいったら、

富の再分配といいますか

ある程度、勝ちをならしておかないと

とんでもないしっぺ返しがくるようです。

 

 

引き寄せの法則を活用するときは、

マイナスの部分や悪い癖などを無視して

自分にとってなんとなく気持ちが良い

逃げ道にしないことが重要です。

 

うまく活用して、

自分が望む理想の未来を

引き寄せていきましょう。