触るだけで病気や痛みが治る奇跡体験の正体と仕組み

撫でてもらったら、

体の調子が良くなった

怪我の治りが早まった

医者から見放された病気が

回復傾向にある

といった奇跡体験の話を

聞いたことはありませんか

 

特に宗教的なものや

スピリチュアルな世界では

そういった体験談や

伝説みたいなものが

たくさん残っております。

 

 

奇跡体験をした

本人以外の人は

なんとなく胡散臭く

感じてしまうでしょう。

 

撫でるだけで治るなら

医者なんていらないでしょう!

と考える人もいると思います。

 

たぶん、一般的な人は

そう考えると思います。

 

僕でも、

自分の友人や家族がいきなり

そんなことを言い出したら、

なんか洗脳でもされた?と

ちょっと心配してしまうかもしれません。

 

 

しかし、

詐欺集団が金儲けのために

デマを流しているケースは

別としても、

そういった奇跡みたいなことは

実際に限られた条件の中でなら

起きなくはないんです。

 

 

だいぶ、

まどろっこしい言い方を

しているのは、

必ず起きることではなくて

条件が揃えば、

そんなことも起きるという話なんです。

 

1:撫でるだけで痛みがなくなるメカニズム

いきなり病気の話になると

ちょっと話が飛躍しすぎるので

3段階に分けて説明します。

 

まず、

撫でると痛みがなくなるのか?

という話です。

 

日常の中で、

机に体をぶつけたり、

足をぶつけたときに、

痛いところを

自分で触っていると

なんか痛みが引いていくような

気がしますよね。

 

これは、

さすることによって

タンパク質から細胞に

カルシウムイオンを取り込まさせることで

神経細胞の修復を助けるという

効果があるため、

さすっていると、

痛みがちょっとずつ減っていきます。

 

ただ手でさするだけで、

修復力を高める力があるんです。

 

これは、

特別な人じゃなくても

人間誰にでも備わっている機能です。

 

なので、

自分の体に痛みがあると

無意識にその部分をさすったり

触ったりするでしょう

 

それは回復力を高めているわけですね。

 

この技を応用した技術が

次のステップです。

2:痛いの痛いの飛んでいけ

自分で触っただけでも、

カルシウムイオンを取り込ませて

再生力が高まるというのは

理解していただけましたね。

 

次は、

他人が体を触りながら、

「痛いの痛いの飛んでいけ」

言ったらどうなるのか?

というお話です。

 

小さい子供が頭をぶつけたり

転んでしまったときに、

親御さんがよくやっていますよね。

 

まずはさすって痛みを緩和

安心させるために、

「痛いの痛いの飛んでいけ」

という言葉をかけることで、

小さいな子供は、

その言葉を聞いて、

心理的な安心感を得ます。

 

このときに、

自分のために、

一生懸命になってくれている姿を見て、

脳内でオキシトシンが出てきます。

 

オキシトシンというのは

通称幸せホルモンと呼ばれているものです。

 

オキシトシンが出ることによって

鎮痛作用がある物質が

体から出てきます。

 

 

さすって、神経修復

安心感と信頼感から

鎮痛作用がある物質が作られる

 

といった2つの仕組みから

「痛いの痛いの飛んでいけ」は

効果を発揮します。

 

ただ意味もなく、

この言葉を叫んでも

痛みは消えません。

 

それ言ってくれる人が

本気で自分のためにいってくれている

心配されている

信頼できるといった感覚が

セットになって始めて、

脳内で鎮痛作用がある物質が作られます。

 

病院で見ていても、

できる看護師がいるかいないかで

手術や治療の結果は大きく変わります。

 

注射を打つとき、

痛みが伴うなにかをするときに

患者さんの手を握りながら、

一声かけてあげられる人が

1人いるだけでぜんぜん変わってきます。

 

こういうふうに書くということは

それができる看護師は

そんなに多くないということです。

 

ただ言葉をかけるだけでは、

効果は発揮しないので、

作業として言われても、

痛みは消えません。

 

そこが難しいところです。

 

でも条件が揃えば、

ただのおまじないみたいなものも

効果がでるとわかったと思います。

 

これがステップ2です。

 

では最後の

触ってもらうだけで、

病気や怪我や良くなることがあるのかです。

 

触るだけで怪我や病気が良くなることがあるのか?

一気に話が飛躍しますが、

では触るだけで、

怪我や病気がよくなることがあるのか?

ということについて

考えてみたいと思います。

 

痛いの痛いの飛んでいけで説明したことの

発展したものだとおもうと

そんな奇跡みたいなことも

稀に起こるのかなと思います。

 

どういうことかといいますと

 

一番、わかりやすいのが

宗教のようなものですね。

 

無条件に信じられる存在がいる

宗教組織の方が

奇跡的なことが起こしやすいのです。

 

まず、安心感信頼感

最初から満たされていますよね。

 

さらに、

神や教祖などから、

自分は愛されているという感覚も

あるとしましょう。

 

安心、信頼、愛

 

この3つが揃った状態で

さらに、もう1つ

自分は良いことをやっている

利他の精神がある

という自覚があると・・・

 

脳内で幸せホルモンと一緒に

βエンドルフィンが出てきます。

 

これは脳内麻薬と言われるもので、

モルヒネのような効果があります。

 

痛みは消し飛びますし、

幸福感

高揚感も凄まじいので、

痛みを抱えていた人が

一瞬で痛みが消え、

治った!!みたいに

感じると思います。

 

 

人間の体と言うのは

面白いもので、

勘違いであっても

本気でそうだと思いこんでしまうと

治ってしまうことも稀にあるんです。

 

 

これだけの条件を揃えるとなると

日常の中ではほとんどないでしょう

 

安心、信頼、愛される

利他の精神があり、

良いことをしているという自負もある

 

まともな宗教組織であれば、

この条件を満たす人が

たまにいるので、

奇跡体験の話が出てくるわけです。

 

別に宗教じゃなくても、

スピリチュアルでも

サークルでもなんでもいいのですが、

条件がきちんと揃えば、

回復することはあるでしょう。

 

 

ただし、

1つだけ注意が必要なのは、

全員が全員良くなりませんよ

 

病気の原因というのは

多種多様でして、

同じ病気にかかっていても、

状態は全然違います。

 

2012年までは、

手当療法、レイキ、ヒーリングタッチは

医学的な根拠があるとされていましたが、

現在では残念ながら

取り下げられてしまっています。

 

世の中を見ていると

魅力的に見える話が

たくさんあるので、

弱っているときは

すがりたくなることもありますが、

ほんと注意が必要です。

 

とはいえ、

世の中にある奇跡体験は

全部が全部作り話ではないので、

希望を捨てる必要はないかなと思います。