世界の人々と比べて
日本人は優柔不断で
決断力がないと言われることが
とても多いです。
社交性がないわけではないので、
話そのものは盛り上がるものの
じゃあ、どうしようかって話になると
なかなか答えが出ないまま、
のらりくらりとされてしまい
もう、はっきりしてよっ!
と思われることが多い民族です。
日本人がお茶を濁す表現をして
はっきりとさせないのは
島国特有の文化的な背景も
あると思いますが、
もっと根本的なところで
海外の方々とは違っているようです。
ヨーロッパの方々の遺伝子を見てみると
意思決定をすると興奮をしたり
多幸感を感じる人が
なんと約60%もいるようです。
ヨーロッパの方々のほうが
はっきりとした物言いを
する人が多いのはそのためでしょう。
はっきり決めること
自分の意見を言うことに
脳が興奮してしまう人が多いんですね。
脳内ホルモンの1つに
ドーパミンというものがあり、
意欲を作ったり、
多幸感を感じる脳内ホルモンがありますが、
この働きが活発な人が多いため、
良く言えば意欲的で活発な人が多いです。
悪く言えば我が強い人が多くなる傾向があります。
前向きなことは良いのですが、
行き過ぎた前向きというのは
ありがた迷惑に感じることもあるでしょう。
このありがた迷惑という言葉は
日本語では200年以上昔から存在しますが、
英語では存在しない言葉です。
しかし、海外の人に
ありがた迷惑という言葉を
無理やり英語にして伝えると、
その感覚すごくわかる!
めっちゃ迷惑だよね!
って反応が返ってくるので、
やっぱり文化的な背景が違っても
同じ人間なんだなぁと感じる瞬間です。
ちなみに
「ありがた迷惑」を
無理やり英語にすると
An act of misplaced kindness, an unwanted favor, or too much of a good thing
こんな感じでしょうか
もっとスタイリッシュにまとめた表現が
あればいいんですけどね~
日本語そのままArigata meiwakuでも
いいのかもしれませんね
日本人は遺伝的にどうなのか?
さて
日本人は遺伝的にどうなのか?
というのをお話したいと思います。
日本人の遺伝子を見てみると
多くの人はドーパミンを
分解してしまう酵素の
働きが強い人がとても多いです。
統計的に見ると約73%の人が
ドーパミン分解酵素の働きが強く
自分で自分のことをはっきり決めるよりも
周りと一緒が安心
みんなと一緒が良いの
って感じる人が多いようです。
同調圧力も強い文化的な背景もありますが、
そもそも自発的になにかしたり
はっきりと意見を言ったり
なにか自分の意思を伝えることに
あまり脳が快感を感じないようですね。
こんな実験をやったことが過去にあります。
実験協力者の方々の体に
筋肉の緊張や脈拍を測るセンサーをつけて
どんな言葉を聞くと
日本人は体がこわばったり
緊張したりするのかという
テストをしました。
その結果、
ちょっとおもしろかったのが
今月の目標を決めましょう!
って言葉を投げかけたら
ほとんどの実験協力者の方々の
体がこわばり、力が入りにくくなっていました。
血流も若干悪くなり明らかに
ストレスを感じている状態でした。
次の実験では、
台本に書いてあるセリフを読ませるもので、
「今年の目標は◯◯◯です。」
とただ書いてある文章を読んだだけなのに
かなりのストレスを感じているという
データが得られました。
つまり、
意思決定をしたり、
意思表示をするということに
快感を感じることはあまりなく
むしろ不快だと感じる人が多いのが
このことからもわかります。
日本人の73%が遺伝的にそうなのですから、
自分が優柔不断であることや
目標設定ができないことを
悩む必要はあまりないと思います。
一見すると意思決定ができない
というのはマイナスの話に聞こえますが、
逆の言い方をすれば、
協調性があり、
周りの空気を読む力が強く
決められたルールを遵守できる真面目さがある
と言い直すことができます。
むしろこれが日本人の長所
なんだろうなぁ
と思いますね。
欧米基準で考えれば
優柔不断ではっきりしない性格も
日本基準で見てみれば、
協調性があり、空気が読める
どっちが良いという話ではなく、
どちらも必要なものだと思います。
みんながみんな、
はっきりものを言う人しかいなかったら
喧嘩が絶えないでしょうね
この半年を見ていると
欧米的な価値観は
良いことばかりではないなぁ
とあらためて感じますね。
いろいろな個性があって、
世の中というのはうまく回っていくので、
自分の個性について
過度に悩む必要はないと思いますね。
人間というのは
自分にできないことができる人や
真逆の性格に憧れを抱くかもしれませんが、
そんなあなたが憧れていう相手からは
逆にあなたのような性格に
憧れているかもしれません。
互いに羨ましいと思っているのだけど
自分だけが負けている気がするのは
古今東西よくある話なのかもしれませんね