大阪の女児誘拐事件以降、
ツイッターなどのSNSの危険性や
未成年のスマートフォンの使い方について
議論される機会がまた増えてきました。
こういう問題が起きると、
SNSは危険、ネットは危ない
子供にスマホは早すぎるみたいな
方向に行きやすいのですが、
今回のような事件は、
スマホをなくしたところで
なくなるような事件だとは思いません。
大阪市で行方不明になっていた
小学校6年生の女の子が
誘拐された事件は
少女が家出をしたい
と発信していたことが
注目されています。
ではTwitterがなかったら、
この事件は防げていたのか?
というとそんなことはないと思います。
携帯電話がなかった時代から、
家出少女を狙った犯罪というのは
決して少なくありませんでした。
スマートフォンがなければないで、
繁華街をウロウロしているときに
狙わられるといったこともありますから
スマホを規制すれば大丈夫
といったことにはならないと思います。
規制、規制といっても
抜け道はたくさんあります。
TwitterやInstagram、Facebookが
世の中からなくなったところで、
家出少女の問題は決してなくらないでしょう。
家出した子供が家に帰りたくない理由
家出をした子どもたちが
家に戻らない理由の1つに
帰ったら怒られる
と思っている部分があります。
元々、
何もないのに家出をしたい
なんて思わないわけです。
家に居たくない理由として
よくあるのが、
親がうるさい
親がいじめてくる(虐待)
夫婦仲が悪い
過度な期待が重い
などがあります。
基本的に家庭内の問題があり
家出したくなるわけです。
その結果、家出したものの、
決して楽な道ではないので、
少し帰りたいなぁと思っても
やっぱり帰りたくないと
考える子供が多い理由は
先程述べたように、
家出したことに対して怒られる
と思っており、
帰るに帰れなくなっているのです。
行方不明の捜索中に
親御さんたちのコメントを見ると
無事に帰ってきてくれるだけでいい
みたいな報道を見る機会がありますが、
あれはあくまで一例なわけですね。
みんながみんな
そんな良い親なわけではなく
家出から戻ったら、
説教で済めばいい方な展開になります。
外にいることの怖さと
家に帰る怖さを天秤にかけると
外にいることを選んでしまう
子供が多いのは
みんなが想像している以上に
家の中が危険だということでしょう。
それでもわけのわからない男に
監禁されるよりは
マシだろうという意見もありますが、
児童虐待のえげつなさというのは
なんともいえないところがあります。
家に帰っても地獄
監禁されても地獄
その子供にとって、
楽な世界が存在しない
という状況こそが問題なわけで、
スマホやアプリやSNSが
問題だとはあまり思わないです。
実際、ネットの友人たちに
励まされて自殺を踏みとどまったという
良い例もあります。
親、兄弟、友人には相談できないけど
顔も見たことがないネットの人に
心を癒やされているということもあるんですね。
いくらインターネットは危険だとか
アプリは危険だと叫んでも
少年少女たちにとって自宅が危険な場所なら
逃げ場を求めて外に出てしまいます。
義務教育の中で、
インターネットリテラシーを高める
授業をすることも大事だと思いますが、
困ったことがあったら
相談できる場があるということが
もっと大事なことだと思います。
そして相談した内容を
親に報告しないことですね。
学校だけではなく、
会社でもそうですが、
相談窓口の内容を
加害者側に伝えるっていうのが
結構あるんですよね。
そんなことしたらどうなるのか
想像ができないんですかね?
それによって
さらにひどい目にあうということがあります。
Twitterの規制がどうとかいう前に、
そういった相談窓口の姿勢を
正すことが先だと思います。
問題が解決できなくたって
ただ相談できる
話ができるってだけで
救われる面もあるわけです。
事件の表面的な問題解決ではなく
もっと根っこの部分に注目して
改善策を探していきたいですね。
未成年の子供が家出するというのは
決して0にはならないでしょう
家出したらしたで、
安全な逃げ場所があれば、
救われる子供が増えるのではないでしょうか
スマホの規制をするより先に
取り組んでいただきたいですね~