先日、日本が誇る名捕手だった
野村克也さんが入浴中に急死したことで、
ヒートショックが注目されるようになりました。
ヒートショックとは?
温かい部屋から
寒いトイレや脱衣所に入った時の
温度差によって、
血圧や脈拍が急に高くなり、
心筋梗塞や脳梗塞、心不全を
引き起こす原因となるものです。
お風呂に入ろうとして、
脱衣所で服を脱いでいると、
ヒヤッとして寒いですよね。
裸になって、
浴室に入るとさらに寒いです。
早く体を温めなきゃと思って
お風呂にそのまま入ったり、
温かいシャワーを浴びて、
なんとか寒さをしのごうとしたときに
ヒートショックが起きます。
ものの1分くらいの間に、
血圧が上がったり下がったりすることで
心臓に負担がかかり、
浴室内での死亡事故に繋がります。
いきなりそのまま死ぬということはなくても
お風呂に浸かっている間に、
気絶してそのまま溺れたり、
心肺機能が停止して死亡する事故が
とても増えています。
2019年の交通事故による
死亡者数は3215人でしたが、
ヒートショックによる
死亡者数は17000人以上います。
交通事故で亡くなった人よりも
5倍以上多いというのは
皆様も予想外だったのではないでしょうか?
お風呂はいるときとか
お風呂上がりの脱衣所って
寒くて辛いよね~という声を
よく耳にしますが、
それを言っていられるのは、
ある程度若いうちだけです。
特に60代以降は、
万が一のことを考えて、
ヒートショック対策をしたほうが
良いと思います。
ヒートショックの予防法
温度差が10℃以上あると
ヒートショックが起きる可能性が
出てきます。
日頃過ごしている部屋は
25℃くらいにしていたとして
脱衣所や浴室は、
なにもしていなければ、
5℃とか10℃くらいになっていると思います。
寒い地域の場合は、
もっと冷えていると思うので、
血圧が一気に50くらい上がることも
十分ありえます。
なので、
脱衣所を温めるか
服を脱いでいる時に
寒いと感じないようにする工夫が必要です。
脱衣所にエアコンをつけるというのは
一般的な家庭では難しいので、
電気暖房を考える方が多いと思います。
よくセラミックヒーターを購入される方もいますが、
セラミックヒーターはドライヤーの弱風を
出しているようなものなので、
足元以外を暖めるのはかなり厳しいです。
できれば、
遠赤外線が出てきて
体の芯まで暖めることができる
コロナのコアヒートや
ダイキンのセラムヒートを使用するのが
良いのではないでしょうか
横型の暖気暖房もいいのですが、
脱衣所で座ることは無いと思うので、
こういう縦型のほうが
ヒートショック対策には
ちょうどよいと思います。
ダイキンのセラムヒートも人気がありますが、
ちょっと高いのが難点ですね。
脱衣所のヒートショック対策なら、
コロナのコアヒートスリムが良いと思います。
シャワーやお風呂の温度を41℃以下にする
浴室が寒いと
温かいお湯でゆっくりしたいですが、
お湯の温度が41℃を超えると、
心臓への負担が大きくなります。
できることなら40℃程度までに
しておくと良いと思います。
浴室の壁をシャワーで暖める
浴室内の壁が冷え切っていると、
シャワーを浴びていても、
お湯が当たっていないところが
寒くなってくると思います。
壁にシャワーを当てることで、
浴室全体の中が暖めるので、
ヒートショックがおきにくくなるので、
体より先に壁をシャワーしてみましょう。
意外と危険なのが夜中のトイレ
夜中にふと目がさめて
トイレにフラフラと行きたくなったときは
事故が起きやすくなります。
便座に座った時に体温が奪われ、
下半身を露出した状態で、
しばらくぼぉっとするわけです。
この時に、フラフラとなってしまい、
そのまま失神することがあります。
夜中にトイレで失神してしまうと、
家族がその事故に気づきにくいのが
かなり問題なんです。
トイレに行っていることに
気づかなかったり、
行ってると気づいてても、
なかなか出てこないなぁ
ちょっと見に行こうかなとは
普通は考えてくれないです。
たまたまお腹が痛くて
トイレが長くなっている場合もありますし
気にかけるにしても難しいですよね。
さらに、
鍵を内側かけているので
救出することができなかったり
遅くなることがあります。
新型コロナウイルスが騒がれていますが、
ヒートショックによる死亡者数は
もっと多いので、
ヒートショックについて
対策することのほうが
今月は大事だと思います。
60歳以上の家族がいる方は、
ケチらずに暖房を買いましょうね!
たかが風呂くらいと侮った結果が
17000人という人数になっているので
あまり他人事ではない数字ですよ