新しいことを学ぶ時に
なかなか覚えることができなかったり
人よりも時間がかかってしまうと
自分はバカなんだ才能がないんじゃないか
と感じてしまい落ち込むことがあるでしょう。
そんなときに暗記法とか
マインドマップといった手法を取り入れて
効率的に学習しようとする人も
いると思います。
しかし、
神経科学の研究報告書を読んでいると
カラフルなマインドマップや
大事なところに赤線を引いたりしていても、
長期記憶にはつながらず、
なんとなく見栄えが良くなることで、
楽しいと感じることができるのがメリットで
記憶の定着には十分な効果がないようです。
ちなみにマインドマップを
知らない方に簡単にご説明すると、
頭の中で考えていることを
脳内と同じように表現して
書き出すための特殊な方法です。
例えば、
健康ということを中心に考えると
睡眠、ストレス、ダイエット、運動という
キーワードが思い浮かぶとします。
さらに運動という言葉から
準備体操、柔軟性、筋力、有酸素運動
という言葉が思いつきました。
これらのことを整理すると
このような図になります。。
ただ文字で並べると、
情報が増えるごとに
だんだん整理ができなくなりますが、
色分けしてうまいことまとめられるのが
マインドマップというものです
イギリスの教育コンサルタントの
トニー・ブザンという方が考案され
世界中に普及されましたが、
アイディア出しには良くても
記憶の定着にはそこまでの
効果がなかったようです。
僕も10年くらい前に、
人から聞いた話や
勉強したことをマインドマップにまとめて
ファイルしてましたが、
数カ月後に見直した時に
あれなんだったっけ?
ってなることが多かったです。
より記憶に残りやすく
効率よく学習するためには
技術的なことよりも
脳を活性化させることが
一番効率が良いようです。
脳を活性化させ学習効率を高める方法
・学習を始める前にプレテスト
学習を始める前に
自分で自分に向かって
1つ質問をしてください。
例えば、
美容の勉強をされているのであれば
「化粧水はほとんどお肌に吸収されないのに
保湿化粧品と呼ばれているのはなぜか?」
という質問を自分にしてみましょう。
もちろん答えられなくても大丈夫ですし
間違った答えを言っても大丈夫です。
皆様ならこの質問になんて答えますかね?
・なにもしないよりは保湿されているから
・保湿剤を入れてある水だから
・う~ん・・・なんだろう
なんか適当なことをいっぱい書きましたが、
こんな感じになにかしら答えてくれればOKです。
このようにプレテストを行うことで
脳が刺激されその後に入ってくる
情報の吸収率が高くなります。
学んだことを教える形に書き換える
自分が学んだ知識を
他人に教えるならどのような
言い方をするかというのを考えます。
本当は他人に伝えるのが良いのですが、
伝える相手がいつもいるとは限らないので
もしメールで説明するなら
どのような言い方になるか
自分なりに考えてみます。
美容の話で例えると
日焼け止めのSPF50+は
お肌に負担が大きいというのを
学んだとします。
これだけを暗記しようとすると
すぐに忘れてしまうので、
そのことを他人にメールで伝えようとするなら
どのように書くのかを考えてみましょう。
Aさん:SPF50+は肌負担が大きいみたいだよ
Bさん:紫外線カットしているのになんでなの?
Aさん:それはね~・・・
という感じになりますよね。
その理由が説明できれば
自然とSPF50+のことも忘れなくなるということです。
1つのことに時間かけすぎない
ある1つの内容に時間を
かけすぎないことが重要です。
自分が好きなことだったり
得意なことだとそこばかりを
やりたくなりますが、
定期的に切り替えた方が
記憶が定着します。
美容で例えれば、
洗顔の内容を勉強していたら
デトックスについて勉強してみたり
また洗顔に戻ったりと
同じトピックを集中しないことが
とても重要です。
これはスポーツや楽器演奏でも
同じことが言えます。
曲の練習だけしていれば
どんどんその曲がうまくなるか?
といったらそんなことはありません。
音階練習などを挟んだりして
切り替えることで
技術習得の効率が上がります。
学習環境を変える
家で勉強するのが落ち着くとか
カフェだと落ち着くなど
気に入った場所で
学習し続けると
場に対する慣れから
脳があまり刺激されなくなります。
小学校、中学校、高校でも
この仕組をうまく活用しています。
通常の授業は教室で行いますが、
教室移動がある授業が結構ありましたよね。
音楽室のようにそこでしかできない
というのもあるかもしれませんが、
実は学習効率を高めるために、
うまいこと時間割が組まれています。
そのことを知らないで
作っている教員もたくさんいますが、
根拠があってカリキュラムというのは
作られているわけです。
小学校を思い出すと
近場の消防署にいったり
下水処理場を見に行ったりしましたよね。
社会勉強も兼ねていますが、
新たな刺激を与えることで
脳を活性化させるために
うまく活用されています。
小学校はイベント盛りだくさんですが、
大人になるにつれイベントがなくなり
会社と家の往復だけになったりします。
だから大人は子供に比べて
学習効率が悪いんですよね。
納得でしょう?
何もしない時間をつくる
脳というのは何もしない時間が
とても重要です。
外部からの刺激ゼロ
目は覚めているけど
ぼぉっとしている
この時間がないと
学んだことを記憶として
残していけないわけです。
勉強しないで休むことが大事といっても
テレビを見てリラックスするというのは
休んでいることになりません。
視覚情報は思った以上に
脳を使っています。
目を閉じて、ぼぉっとする
もし眠いなら仮眠をとってもよいです
本当になにもしないことが
とても重要なんです。
勉強の場合もそうですし、
スポーツや楽器の練習もそうです。
その日はなにをやってもできなくても
次の日になったらなぜかできるように
なってることがあります。
それは休んだことで脳に刻み込まれたからです。
ちょっと努力して
寝れば解決するという
意味ではないですが
気合と根性で努力をすれば
睡眠や休息によって
結果を返してくれます。
誰に見られているわけでもない
自分がしている努力は
誰からも評価されなくとも
脳がいつも見てくれているわけです。
安心して休みましょう。
脳を活性化させるための方法を
5つご紹介しました。
学んでいるものによっては
すべてを取りれることができなくても
確実に学習効率が上がります。
何かを勉強中、習得中の方は
ぜひ、取り入れてみてください