劣等感と見かけの因果律

先日、クラブの経営者と

そこに勤めていた元キャストさんと

お話をする機会がありました。

 

水商売の世界では、

とてもよくあるお話の1つで

お客さんがいろいろな

物を買ってくれたり、

海外留学代を出してくれたり

といったようなそんなお話です。

 

ここだけ聞けば、

まぁそういうこともあるよね

よかったじゃんというお話なのですが、

話を聞いていると、

どうも、キャスト側も満足していない様子です。

 

あっ!

別にもっと欲しいとか

足りないって話じゃないんです。

 

若いときに、

こういった美味しい思いをしたため、

キャストを引退したあと、

普通の会社で働いているけど、

大きな出世をすることができず、

安月給のまま苦労している

というお悩みでした。

 

 

さて、この問題の厄介なところは、

なんの因果関係もない話を

さも当然の報いみたいな思っているところです。

 

 

アドラーでお馴染みの

「見かけの因果律」

と言われるものですね。

 

 

若いときにたくさんお金を稼いだから、

普通の一般職では

満足できるお給料がもらえない

というのはとても理解できます。

 

生活レベルが上がったまま、

普通の昼のお仕事に戻れば、

いろいろ厳しい

と感じるの自然でしょう。

 

 

しかし、この元キャストさんが

言っているのはそういうことじゃないんです。

 

 

若いときに楽して儲けたから、

今苦労しているんだって

思っているんですね。

 

 

いやいや、そもそも水商売は

楽な仕事じゃないでしょう。

 

いつも数字に追われて、

お客さんからあれこれ

メールや電話、今はLINEかな

そういうのが飛んできて

基本24時間営業!

 

変に無視すれば、

もう来ないってキレる人もいるんだから

ほんと大変だと思います。

 

見かけ上の時給は確かに高いです。

例えば、都内でクラブであれば、

時給5000円とかもらえるでしょう。

 

しかし、

24時間態勢ということを考えれば、

実質時給は1000円程度

だと思います。

決して、楽な仕事だとは思いませんね。

 

 

どうしてこのような気持ちになるのか?

という背景には、劣等感があると思います。

 

自分という人間に

お金を出してくれてるんじゃなくて、

男性なんて基本的に体目当てとか

 

若い子だったら誰でもいいでしょう?

私じゃなくたってさ

 

みたいな劣等感があると、

ただの善意ですら、

悪意に見えてきます。

 

プレゼントをくれる人=体が目当て

というのは飛躍し過ぎなんですよね。

 

単純な愛情表現の1つと

思うことはできないでしょうか?

 

実はお客さん側も劣等感があるんです。

 

ブランド物をプレゼントしないと

自分なんかに見向きもしてもらえない

 

こんなおじさんの相手するの

嫌なんだろうなぁ

 

という劣等感を持っています。

 

互いに、劣等感のぶつかり合いです。

 

キャスト:どうせ体が目的でしょう?

お客:バッグ買わないと振り向いてくれない

 

なんという行き違い

これは辛いですなぁ

 

クラブは疑似恋愛の場所だけど、

意外と本気になってしまう人が

多いんですよね~

 

このなぞのキャバクラ文化は

ほんと日本特有だと思います。

 

同じお金を出せば、

もっとすごいことが出来る

サービスなんて腐るほどあります。

 

しかし、ただの疑似恋愛に

何十万も使う人がいるんですから

ほんと日本の男って特殊ですなぁ~

 

ある意味では、

ギブアンドテイクではない

純粋な愛を持っている

おじさんたちがたくさんいるのかもしれませんね。

 

えっ?

そんな綺麗な話じゃないって?

 

そういうことにしておきましょうよ!

 

もう、野暮なんだから