付き合い始めた頃は、
燃えるような恋から始まったものの、
交際期間が長くなると、
そういった気持ちは冷めてきて、
恋愛感情はこれっぽっちもない
ってことありますよね。
特に結婚後、
何年か続いた夫婦において
いつまでも恋愛感情がある
というケースのほうが一般的に
少ないと思います。
他人からしてみると、
そんなだったら
別れればいいじゃん
みたいな状態もたくさんありますが、
特に別れる理由もないし、
なんだかんだいって、
恋愛感情はなくても、
情が湧いていて、
そう簡単に別れるという選択も
できないんです。
なんて話もよく聞きますよね。
さて、
この情が湧くという心理は
脳科学的には
どういうことなのか
ちょっとお話してみたいと思います。
長期間一緒にいると情が湧く理由
人でも物でもそうなのですが、
長期間、同じ人と一緒にいる
という経験をすると、
良くも悪くもですが、
私が生きていくためには
必要な要素の1つと
脳が認識します。
付き合い始めて、
1日、2日、3日と
経過していくと
脳の中でそれがカウントされていきます。
このカウントされた日数が
多ければ多いほど、
生きていくために必要な要素!
と脳は認識するのです。
交際期間中、
良いことばかりではないと思いますが、
それでも少なくとも、
数年間、生きてこれたというのが
1つの実績として脳は評価します。
この評価ポイントの指標は、
付き合っている日数が、
大きな影響を与えるので、
長く付き合えば付き合うほど、
例えその交際期間がつまらなくても
脳の中ではポイントが高いわけです。
そのため、
愛情がなくなっても、
なんとなく、別れるのはぁ~
もう好きって感情もないけど、
なんか情が湧いちゃって
という気持ちが生まれるのは、
脳がいやいやなんかもったいないよ
って止めてくるわけですね。
物でも長く使うと捨てられなくなる心理も同じ
携帯電話やスマートフォンも
似たようなことがありますね。
毎年機種変更する人もいれば、
もう3年以上使ってますという人も
結構いますね。
バッテリーも1日持たないし、
画面も割れているし
動作も遅くて使いづらいんです
って言いながら、
機種変更はしない人
周りにいませんか?
これも使い始めて、
3年間という時間が経過したことで
脳が私の生活に必要な存在として
認定してしまい、
新型に変えたほうが
便利だったとしても、
今のままでいいのって
ストップがかかるんですね。
脳は過去の実績を信頼します。
これまで少なくとも
3年間、メールも出来たし、
LINEもできた。
ちょっと不便でも、
とりあえずは使えている
ということで、
スマートフォンに対して
情が湧くというか
愛着が湧いてしまい、
機種変更できない病に
かかるわけです。
僕も今のiPhoneに変える前、
タブレット並にでかいスマホを
3年半も使っていました。
ポケットに入らないし、
古すぎてアプリももっさり動作だし
微妙だったんですが、
なかなか変更できなかったです。
このように、
今より良い条件を提示されても、
前に進むことができないのは
何もおかしなことではないんです。
というよりも、
簡単に切り替えられる人のほうが
稀ということです。
気持ちはスパッと切り替えられる
人も中にはいますけど、
それは少し特殊な人です。
自分は結構引きずるんだよなぁ
って思う人は、
何も恥ずかしいことでも
劣っているわけでもなく、
脳としては正常に機能しています。
新しいものに
素早く飛びついたほうが
良い部分のありますが、
ギャンブル要素がどうしても絡みます。
これまで、
なんとなく大丈夫だったという
過去の実績は100%裏切ることはないため、
99%成功する未来と
変化はないけど現状維持を
天秤にかけた場合、
期間が長ければ長いほど、
過去を選びたくなるのは
脳の働きによるものです。
スパッと切り替えられるのも
1つの才能ですが、
情に厚いというのも
かけがえのない才能だと思いますね~