経皮毒を心配するより洗いすぎを心配しよう

経皮毒という言葉で

他社製品の不安を煽って

自社製品を購入をすすめる

手口が横行してから

早いもので10年以上が経ちました。

 

良識がある科学者や医師たちが

経皮毒なんて存在しないと

否定する記事を

たくさん発信していますが、

まだまだ経皮毒を心配している人や

そのトークを使って、

セールスしている人が少なくありません。

 

僕自身も経皮毒なんてありえないという

記事を過去に書いていますが、

講演に来られた方や、

美容セッションを受けた方の中には

それでも不安が拭えないという

声をたくさん聞きます。

 

もし、その記事を読んでいない人は、

過去の記事を見てみてください。

経皮毒なんてオカルト、まだ信じているの!?
美容の世界では、 今でも信じられている経皮毒 インターネットで検索しても、 とてつもない量の情報が出てきます。 「危険」という声もあれば、 「嘘」という声も同じ...

 

経皮毒という情報を広めた会社は、

経済産業省から厳しい警告を受けて、

業務停止処分となりました。

 

 

ただし、一度広まってしまった情報は

尾ひれがついて拡散され、

今では元々言われていた話よりも

オーバーになって、

なんとなくそれっぽい科学的な

根拠をつけて説明している人が

たくさんいます。

 

『嘘も100回言えば真実になる』

という話とちょっと似たものを感じますね。

 

ちなみにネット上でよく見かける

嘘も100回言えば真実になる

という慣用句っぽいものは、

元ネタがない嘘なんですよ。

 

ナチスがプロパガンダで使ったとか

韓国の諺にそんなのがあるとか

いろいろな説が流れていますが、

そもそも存在しない嘘を広めたという点で

なんか似てるでしょう。

 

無理やりこじつければ、

なんとなくそれっぽく説明できてしまいます。

そんな不安を煽るのにぴったりな

経皮毒なんですが、

もっと心配しないといけない

日常の問題があるんです。

 

 

それは、

洗いすぎについてです。

 

 

洗いすぎの恐怖

体を洗う時に、

みなさまはどうやって洗っているでしょうか?

 

スポンジで洗っている人

手ぬぐいで洗っている人

ザラザラしたボディタオルの人

自分の手で洗っている人

水圧で洗っている人

 

いろいろな人がいると思います。

石鹸を使ったり、

ボディーソープを使ったり

お湯だけだったり

 

いろいろなケースがあると思いますが、

共通して危険なのは、

強くこすって洗いすぎることです。

 

 

ゴシゴシ洗って、

お肌の表面が荒れてくると、

本来持っているバリア機能が

下がってしまいます。

 

バリア機能が下がったところに

品質の良くない石鹸がきたら

肌の内部に変な成分がはいって

経皮毒になるんじゃないか・・・

って心配されるかもしれませんが、

人間のバリア機能は、

何重にも組まれているので、

そこは心配しなくて大丈夫です。

 

経皮毒は心配しなくてもいいのですが

お肌の表面だけを見れば、

心配しないといけません。

 

お肌の表面が荒れるということは、

痒くなったり、

赤くなって炎症したりします。

 

そうすると無意識のうちに

その部分を掻いてしまって、

さらに傷をつけることがあります。

 

傷ついた肌からは、

お肌内部にある水分を蒸発させて

乾燥させますし、

それ以外にも美容成分が

外に抜けやすくなるので、

高品質な化粧品を使って

スキンケアをいくら頑張っても、

外に逃がしてしまっているかもしれません。

 

 

経皮毒というあるかどうかもわからん話より

間違いなく起きる炎症や

美容成分の流出を考えると

洗いすぎは本当に注意が必要です。

 

自分では優しく丁寧に洗っているつもりでも

実はまだこすりすぎということもあります。

 

なかなか文章で説明できるものではないので、

その加減というのは難しいのですが、

本当に撫でるって感じの洗い方になると思います。

 

僕がたまに講座でプレゼントしている

スペシャルボディタオルなら、

ある程度こすっても大丈夫ですが、

それでもやっぱり洗い過ぎは注意なんです。

 

経皮毒を心配されている方は、

使っている商品の成分がどうという部分を

気にするよりも、

正しい洗い方を学んでみるのも

良いと思いますよ~