『政府が言う』女性が輝く社会構築は余計なお世話なのか?

日本国内がさらに成長していくために

最大の潜在力として眠っている

『女性の力』を活用し、

女性の輝く社会を構築し、

世界に大きな活力をと

2013年の国連総会で演説されてから、

7年経過しました。

 

女性が輝く社会という

言葉だけを見れば、

とても良いもののように感じますが、

実際にこの話が出てから、

女性たちはどのように感じたのか?

というアンケート調査を2015年にしたところ

84%の人がイライラするという

結果が出たそうです。

 

なぜイラッとするのかというのを

聞いてみますと、

  • 女性を安価な労働力として見ているように見える
  • 実際には家事や育児は女性がすることが多く、
  • 対等な条件で働くことができない
  • 妊娠・出産があるのに男性と平等では不利

 

などなどいろいろな意見が出てきており、

単純に女性を社会に進出させれば

それで日本が活気づくというのは

安易な考えだという意見がとても多かったようです。

 

 

さらに時代が進み

2020年になってから

専業主婦になりたいか?

というアンケート調査を行ったところ、

20代、30代では4割くらいの人が希望しており、

40代以降で6割の人が専業主婦になりたい

と考えているようです。

 

この数字で重要な点は、

専業主婦になりたい人の人数なので、

すでに専業主婦になっている人は

数字に入ってきません。

専業主婦世帯は33%程度ということを

考慮してみると、

30代までの女性で7割

40代以降で90%以上の女性が

できることなら専業主婦になりたい

と考えているようです。

 

このアンケート結果を見てみると

政府が言う女性が輝く社会づくり

というのはもしかして

余計なお世話なのではないか?

というのが考えられます。

 

 

ずっと働いていたい

家庭に入るなんて絶対に嫌だ

という方もいるでしょうが、

多くの人はできれば、

専業主婦か週2~3くらいの

パートタイムのお仕事というのを

望んでいるようです。

 

男性と同じように

65歳までガッツリ働きたい

と願っている人はそう多くないのであれば、

無理に働け働けという空気を作るのは

違うのかもしれませんね。

 

 

仕事をするにあたって

男女差別というのが

あってはいけません。

 

女性だから管理職にはしないとか

女性だから正社員にしない

というのはやってはいけませんが、

男も女も定年まで働こうというのは

また違った話だと思います。

 

女性が輝く社会という

キレイな言葉を並べて

エセフェミニズムを広めると

結果的に女性の苦労が

増えるだけなように感じます。

 

口先だけキレイな言葉を並べて

行動が伴わない例があります。

僕の地元神奈川県で

こんなポスターを作っていました

『女性が、どんどん主役になる』

と書かれたポスターなのですが、

写真には男性しか映っていないのは

どういう意図なのでしょうか?

 

当事者である女性が1人もいないのに

女性にとって良くなることを

考えられるんでしょうか?

 

やっぱりいくら男性が

女性のためとあれこれ考えても

女性が実際なにに悩んでいるのか

どういうことが不満なのかというのは

わからないんですよね。

 

なんとなくこうだろうって思っていても

実際にはぜんぜん的外れなことも

たくさんあると思います。

 

 

本当の意味で

女性が輝く社会を作るには

労働力としてあてにするだけではなく、

社会に根強く残る性差別や

年齢差別をなくしていくことが

大きな課題です。

 

そして決して男性が輝ける社会

というわけではないので、

同時並行で考えていただけたらと思います。