近年、炭水化物を摂りすぎるのは危険だ
という声が大きくなってきており、
2017年に臨床医学系ジャーナル御三家の一つ
Lancetでも報告されました。
簡単に論文の内容を説明しますと、
炭水化物を摂りすぎると死亡率が上がり、
脂質を多く摂ると死亡率が下がる
この論文が出てから、
各メディアや著名人が鬼の首を
取ったが如く、
ほら、炭水化物は危険だって
言ってただろう!!
と大盛り上がりです。
さて、この論文
大事なところは、炭水化物ではなく、
脂質を多く摂ると死亡率が下がる
という部分です。
あまり脂は摂らないほうが良いという
常識を覆し、脂質を多く摂ったほうが
死亡率が下がるんです。
すごいですよね~脂質って大事なようです。
と昨年から盛り上がりを見せている、
炭水化物の論文の話は以上です。
さて、本題に入りますか。
炭水化物抜きダイエットや
糖質制限などが近年人気がありますね。
なぜ人気なのか?というと、
短期間の間で数キロ体重が落ちたように
見えるから人気があるんです。
なので、数キロ体重を落としたいという方は
炭水化物抜きダイエットをすると
いいと思います。
元々たくさん炭水化物を摂っていたのでしたら、
特に効果を発揮します!!
ん?
なんですか?
なにかこう、モヤッとしますか?
「落ちたように見える」って辺りですか?
そうですよね・・・
鋭いですねぇ
体重が落ちる理由
炭水化物を摂ると、
グリコーゲンというものになって、
体の中に蓄えられます。
いざという時の貯金ですね。
そして、水とくっつく性質があります。
グリコーゲン+水分
これがいざという時のために、
体に蓄えられるわけですね~
炭水化物を抜くと、
このグリコーゲンと水分が
無くなるので、体重が落ちるわけです。
即効性があり、体重をすぐに落としたい
なんらかの理由で来週までに、
1キロ落としたいなんて人に向いています。
問題点
まず筋肉が減り、代謝が下がります。
ということは、痩せにくい体になり、
ちょっとしたことで太る体になります。
そうなると、これまで以上に、
食べられる物や量が限定され、
どんどん少量になっていきます。
カロリーや成分がどうとか
ますます神経質になり、
満足な食事ができなくなるでしょう。
短期的に行うのは良いですが、
長期的にはとても危険だと思います。
新たな問題が発覚
先日、東北大学大学院にて、
新たな問題が発見されました。
炭水化物を抜くと、
30%老化するスピードが早まる
という大変ショッキングな問題です。
若い内はあまり問題がないようですが、
60代から70代にかけて、
背骨の曲がりやすくなり、
癌や糖尿病の発症を早める物質も増える
可能性が上がるという報告をしています。
この実験では、ビタミンとミネラルを
一定量、摂って行っています。
つまり、炭水化物というのは、
適度に摂らないと、
老化しやすくなり、
大きな病気になりやすくなる。
そして、筋肉量も減るから、
当然、背骨もって話なのでしょうね。
最初に話した論文は
炭水化物を摂りすぎると危ないという話です
これは、全ての成分に言えますよね。
摂りすぎれば危ないです。
それはビタミンでもミネラルでも一緒。
適度にバランスよく摂るのが一番です。
まとめ
炭水化物は多く摂ると死亡率アップ
炭水化物を抜くと老化速度アップ
結論
適度に炭水化物は摂りましょう。
ちなみに長期的な糖質制限は、
皮膚の老化を促進させます。
体重数キロのために、
寿命と見た目を犠牲にする
これがまさに、
私は健康のためなら死んでもいい
っていうタイプですね♪
おまけ
海外で報告されると、
欧米コンプレックスなのか
わかりませんが、すぐ右にならえ
みたいにしたがりますけど、
生活スタイル、文化、DNAが
違いすぎて、そのまま当てはまらないですよ。
一口に炭水化物といっても、
水だけで炊いている日本の米(ご飯)と
パンケーキやハンバーガーでは、
直接的な比較にならないでしょう。
むしろ、アメリカでは米は健康食という
扱いですからね。
もしも、炭水化物というのは
人類にとって不必要なものなら、
数千年間、炭水化物ばかり食べてきた
人類はなぜここまで繁栄できたのか
わかったもんじゃないですね。