低価格な民間PCR検査の問題点、安いなりの訳がある

1検査あたり1980円~で

PCR検査が受けられるということで

とても話題になっている

民間のPCR検査ですが、

医療機関で受ける検査と

何が違うのかということを

きちんと理解しておかないと

とりあえず検査しました

ということになりかねません。

 

 

さて、

今回話題になっている

民間のPCR検査と

医療機関でのPCR検査は

なにが違うのかについて

お話したいと思います。

民間と医療機関のPCR検査の違い

民間のPCR検査は

検査費用がとても安いのが特徴です。

東京駅の近くでオープンした所では

1検査1980円~受けることができます。

 

医療機関で検査をすると

2~4万円ほどかかるので、

かなり負担が大きいですが、

今話題になっている民間のは

2~3000円くらいで

PCR検査ができるので

とりあえずやっておこうかな?

という人も多いのではないでしょうか

 

検査方法

検査方法はすごくシンプルで

綿棒を30秒間口に含むだけです。

 

あとは検査結果を待つだけなので

身体的、精神的な負担は

ほとんどないと思います。

 

検査結果を

翌日に通知する場合は

1980円ですが、

当日中に通知してほしい場合は

9900円かかります。

 

PCR検査した結果

自分は陰性であったという

証明書が欲しい場合は、

別途5500円かかります。

 

1980円で済むのかと思いきや

ちゃんと証明書を出してもらうと

1980+5500円で7480円かかります。

当日中にとなると

9900+5500円ですから

14300円です。

意外と高いですよね。

 

それでも医療機関よりは

安く検査ができるので

良さそうに感じると思うのですが、

安いには安いなりの理由があるわけです。

陰性でも陰性証明書が出ないことがある?

PCR検査の結果

陰性と通知されたから

追加で5500円払って

証明書を出してもらおうとしても

陰性証明書が出ないことがあります。

 

それはなぜかといいますと、

1980円か9900円払って

検査結果を通知してもらうというのは

唾液検体の検査結果を

機械的に通知するだけです。

 

医師が被験者の状態をみることなく

通知しますので、

この検査結果だけを見て

証明書を発行するということが

できないわけですね。

 

じゃあなんのための

検査なんだよって

思うかもしれませんが、

とりあえず陰性か陽性か

知りたいという気持ちを

満たすことができるのです。

 

正式な陰性証明書が

必要な場合は

医師が被験者の症状の

有無を確認して、

総合的な判断をしたうえで

診断結果を記述した

証明書が発行されます。

 

医師が確認した結果

ちょっと怪しいなと思ったら

陰性証明書は発行されませんので

お金が無駄になるかもしれません。

その場合でも5500円はかかります。

 

陽性だったら医療機関で再検査

民間でPCR検査をした結果

陽性となったときが

少しだけ面倒なことになります。

 

民間のPCR検査で陽性だったとしても

医療機関で検査したわけではないので

正式な診断結果として認められず、

医療機関で再度検査することになります。

 

医療機関で陽性と診断されれば

保健所に連絡をして、

入院先が決まるという流れになります。

 

なんとなく不安だから

PCR検査をしたい

という人であれば、

民間のPCR検査をして

安心感を得られるかもしれません。

 

しかし、

自覚症状があって

危ないかもって感じてる人は

民間のPCR検査を受けても、

二度手間になりますよ。

 

手間とお金がかかるだけではなく、

検査結果が出るのに1日かかったり

入院先がすぐに見つからなかったり

ということがあると

どんどん症状が悪化して

辛くなってくると思うので、

最初から医療機関で受けておけば

よかったと感じると思います。

 

持病がなく若い方であれば

1日の遅れで命にということは

少ないかもしれませんが、

高齢の場合はその1日が

命取りになることもあります。

 

コロナ感染症の疑いがあるなら

一日も早く医療機関で

検査をして適切な治療を受けたいですね。