テラスハウスの出演者だった
女子プロレスラーの木村花さんが
SNS内での誹謗中傷に耐えかねて、
自殺するという事件をきっかけに
匿名にする誹謗中傷をどのように
対策、制限するのかという議論が
活発に行われています。
今回、テレビ出演されている
有名な方が自殺したから
大きな話題になっていますが、
もっと昔からネット上のイジメを苦にして
死を選んだ人は決して少なくありません。
自殺までしなくても、
うつ病になったり、PTSDになったり
過呼吸、パニック障害など
さまざまな被害が出ていますが、
表現の自由とか匿名性がなくなると
活発な議論ができなくなるとか
それっぽいことを言う人たちが
たくさんいたおかげで
ずっと、放置されてきました。
やっと政府も重い腰を上げて
少し制度を改正しようかと
考え始めたようです。
5月26日の閣議後の記者会見で
高市早苗総務相が
「匿名で人を中傷する行為は人として卑怯で許しがたい
制度改正を含めた対応をスピード感を持ってやっていきたい」
と発言をしていますが、
本当に早急に対応してほしいと思います。
匿名性がなくなることに
文句がある人がたくさんいるようです。
言論統制だとか表現の自由が
どうだとかいいますが、
表現するのは自由かもしれませんし、
自分が思った感想を発信するのも
すべて自由ですが、
責任がついてくるということを
もっと自覚させた方が良いと思います。
自由という言葉だけを見ると
圧倒的な権利のように感じますが、
権利というのは義務がセットでついてくるものです。
法律上問題にしづらく、
刑事罰にならないならなにをやってもいい
というのは人として腐っていると思います。
あえて法律には書かれていないけど、
暗黙の了解やマナー、倫理観というのが
あるとおもいます。
インターネットが普及して
20年以上が経ちましたが、
ネット上のマナーや倫理観というのが
現実社会とは違っていることがあっても、
使っている人たちは同じ人間なので、
たかがネットの書き込みくらいでとか
分けて考えるようなものではないと思います。
- 有名人なんだから叩かれても有名税みたいなもん
- 公人だから叩かれてもしょうがない
- 美人だから周りから妬まれるのはしょうがない
- 金持ちだから僻まれるのはしょうがない
こうやって○○だからしょうがないって
言い出してしまうときりが無いんですよね
どんどんエスカレートしていった結果が
今回のような事件が起きてしまうわけです。
これくらいのネットでのコメントは普通だよ?
Youtuberなんてもっと叩かれているし
特定の掲示板なんて言ったらもっとひどいよ?
と他人と比較されても全然意味がないでしょう
たった1回言われただけの言葉でも
その言葉が頭の中でなんども響き
耐え難い苦痛となることがあります。
被害者が泣き寝入りしつづけてきたのが
これまでのインターネットなのだとすれば、
そろそろ泣き寝入りせずに済む
仕組みが必要だと思います。
罵倒したり蔑むコメントをしたら
誰が書いたのかを簡単に情報開示できる
仕組みは絶対に必要です。
できれば2,3人逮捕者を出したほうが
すこしおとなしくなるんですよ。
気軽に書き込んだだけなのに
こんな大事になるなんて・・・
っていろいろな人に周知させるためにも
今回の事件は徹底的に調査してほしいですね。
少しまえに
あるスポーツ選手が
嫁がブスと書き込まれたことに
腹を立てて書いた人間を見つけ出し
損害賠償請求をして
約190万円請求していましたが
ちょっとした書き込みで
このような大事になるということを
もっとたくさんの人に知ってもらったほうが
良いと思いますね。
被害にあったときに
どのような対応をすればいいのかが
イマイチわからないというのも
1つ問題だと思います。
ネットいじめもリアルでのイジメも
被害者が泣き寝入りするしかない
というのは本当にあってはならないことです。
加害者にやり返せる人なんてめったにいないので、
社会の仕組みとして救済できる仕組みを
そろそろ真剣に考えてほしいですね。
日本の法律って全般的にそうですが、
被害者に寄り添う仕組みがほとんどないんですよね。
加害者の更生とか社会復帰には
やたら手厚いですが、
被害者はただただ泣くしか無いこの状況を
この機会に変えていきたいですね。